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アスターは蝦夷菊(エゾギク)とも呼ばれる、赤や青、白といった色の違いだけではなく、一重咲きや八重咲きなど品種によって様々なバリエーションがある花です。お盆の時期などは仏花としても使われる代表的な花のひとつです。
今回はそんなアスターの育て方についてご紹介します。
アスターを育てるときは、日当たりの良い場所に置き、十分な日照量を与えて育てましょう。日照量が少ない日陰などでは、アスターの茎が間延びして、花つきが悪くなったり、花数が少なくなります。
アスターは日当たりのほか、水はけの良い環境で育てることも大切です。連作障害を起こしやすい植物なので、庭などで育てる場合は連作を避け、5年以上の間隔をあけるようにしましょう。
アスターは乾燥気味の環境を好む植物ですので、土の表面が乾いたのを確認してから水やりをしましょう。ただし、あまりにも乾燥が続くと開花が早まってしまい、株が弱まりやすくなります。そのため、つぼみがつくまでは、しっかりと水やりを行うようにしましょう。
また、アスターは過湿に弱いため、葉やつぼみには水を当てないように、水やりを行う際は土に注ぐようにして与えるようにします。
アスターは一年草の植物ですが、秋まきの場合は、苗を育てながら冬を越す必要があります。比較的耐寒性は強いといえますが、屋外で管理する場合は霜よけなどの対策をしておきましょう。
アスターの花つきや花数を良くするためには、しっかりと肥料を施す必要があります。
元肥の場合は、緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。追肥はつぼみがついて開花するまで続けるといいでしょう。薄めた液体肥料を10日に1回程度、もしくは固形肥料を置き肥で月に1回程度施します。
チッ素分の多い肥料は花つきに影響を与えるため、控えるようにしましょう。
アスターを育てるときは、酸性の土は避け、水はけの良い中性の土を用意しましょう。
またアスターが連作障害を起こさないために、鉢植えの場合でも一度アスターを育てた土は使わず、新しい用土を用意するようにしてください。
日本の土は酸性のものが多いため、庭植えや地植えの場合は事前に石灰を混ぜ込むなどして酸度調整を行う必要があります。同時に腐葉土を混ぜ込むことで、水はけを良くするようにしましょう。
鉢植えの場合は、市販の培養土であれば中性のものがほとんどであるため、そのまま使うことができます。ブレンドで用意する場合は、赤玉土と腐葉土を6対4の割合で混ぜ合わせておきましょう。
アスターの苗を植え付ける際は、苗の間隔を15cm以上あけるようにしてください。植え付け時期としては3月〜5月頃が適しています。
アスターを種まきから育てる場合、種をまく適期としては春と秋の2つがあります。
秋に種をまいた場合は、春まきよりも少し早めに開花しますが、冬越しが必要となり少し難しいため、はじめての方は春まきから育てる方がいいでしょう。
用土に水分を含ませておき、種を土にまいたあとは軽く土を上から被せ、土が乾燥しないように水を与えます。本葉が4〜5枚程度になれば、庭や鉢に植え付けることができるでしょう。
アスターは花が終わったあとの種を収穫することで、次回も増やすことができます。
種まきは春と秋に行うことができますが、秋まきの場合、寒冷地などでは霜よけなどの対策が必要となります。
夏に花を咲かせるアスターは、病害虫が発生しやすい植物でもあります。
特に立ち枯れ病には注意する必要があります。連作障害のほか、高温多湿の環境が続くと発生しやすくなります。また、酸性の土壌でも発生することが多いため、しっかりと石灰を混ぜ合わせるなどして酸度調整を施しておきましょう。
症状が進むと成長が止まってしまい、周りの植物へも感染する可能性が高いので、確認した場合は早めに切り取ったり、薬剤を使用して対策をしましょう。
そのほかにもアブラムシやウリバエなど、害虫の被害を受けることもあります。害虫によっては葉やつぼみを食べられたり、病原菌を持ってきたりするため、こちらも見つけ次第早めに捕殺や薬剤で駆除を行うようにしましょう。
アスターの生育に適した温度は、15℃〜25℃となっています。高温多湿は避け、風通しの良い場所で育ててれば、問題はないでしょう。種の発芽には15℃から20℃前後が必要となっています。
アスター全体に共通した花言葉は「変化」、「同感」、「追憶」です。
豊富な品種を持つアスターについて、今回はご紹介しました。
アスターは花の色が豊富で、咲き方や大きさにもさまざまなものがあるため、自分の好みに合わせて選ぶことができる花です。また、花の数が多く、ひとつの株だけでもボリュームのある花なので、いくつか種をまくだけでも夏の花壇や庭を綺麗に彩ってくれるでしょう。
ガーデニングとしてだけではなく、お供えものや切り花など、様々な使い方ができるのもアスターの魅力のひとつです。
ただし、連作を嫌う植物なので、毎年続けて育てる際は植える場所を変えたり、土を入れ替えるなどして対策するようにしましょう。ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部