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マム(菊)の仲間であるローダンセマムは、マーガレットなどによく似た小ぶりの花を咲かせる草花です。草丈はさほど大きくならず、華やかな花をつけることから、寄せ植えなどにも人気があります。今回は、そんなローダンセマムの育て方を中心に、花の特徴や種類、花言葉などについてご紹介します。
ローダンセマムは北アフリカやスペインを原産とする、キク科ローダンセマム属の多年草です。
ギリシャ語で『Rhodon (バラ)』+『Anthemon (花)』という名を冠するように、バラを思わせる幾重にも重なった花弁をもちます。
数ヶ月に渡り咲き誇る開花期の長さと、10〜30cmとやや小ぶりな草丈から寄植えやガーデニングで人気を博しています。
ローダンセマムは風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。耐寒性が高いため、霜が当たらないような場所であれば戸外で冬越しできます。
一方で高温多湿下を苦手としているため、夏場は半日陰に移動させ、炎天下の日差しから株を守りましょう。
開花期終盤にあたる梅雨期に関しても同様で、過湿防止のため雨の当たらないような場所で管理してください。
ローダンセマムには表土が乾いたらたっぷり水やりします。
鉢植え栽培であれば鉢底から水が溢れ出るまで水やりしましょう。地植え栽培の場合、植え付け以後の水やりは不要です。
ただし梅雨期〜初夏にかけては、夏の休眠期に備えるために水やり頻度を表土乾燥から2〜3日後にするなど徐々に減らしていきましょう。
休眠期の間は週に1回軽く土を湿らせる程度の水やりで十分です。
ローダンセマムには水はけのよい土が適しています。
「赤玉土中粒6:腐葉土3:酸度調整ピートモス2」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。土中の酸度が強い場合は用土1Lあたり2gの苦土石灰をあたえてください。
ローダンセマムには3〜5月、10〜11月にそれぞれ緩効性化成肥料か規定量の2倍に薄めた液肥を施します。
花つきの良さを求めるのであれば、リン酸を多く配合した肥料をあたえるのがおすすめです。
ローダンセマムは春植えであれば2〜4月、秋植えであれば9〜10月に植え付け・植え替え適期を迎えます。
晩春に花をつけるため、秋植えの方が大きな株に生長した状態で開花期を迎えられます。根詰まりを防ぐため、2〜3年に一度植え替えしましょう。
ローダンセマムは開花期の6〜7月と、夏越しあとの9〜10月に切り戻しましょう。
地表から3〜5cmほど残して切り戻すことで枝分かれを促し、葉茎や花を増やす効果が期待できます。
ローダンセマムは植え付けと春の3〜5月、秋の10〜11月に挿し木で増やせます。
ローダンセマムはハダニやアブラムシの被害を受けやすいです。
温暖な4月以降に発生しやすく、葉裏や枝に寄生して栄養を吸収することで株を弱らせてしまいます。発したら散水するか薬剤でいち早く駆除しましょう。
ローダンセマムは開花期の3〜6月にかけて、茎先からマーガレットに似た花を咲かせる植物です。花びらが円状に連なってできたクリーム色や薄桃色、青紫の花と白銀のシルバーリーフは相性よく、品格と愛らしさの共存した花になっています。
ローダンセマム・ホスマリエンセは、花芯が黄色で、ややクリーム色の花を咲かせる品種です。
ローダンセマム・カタナンセは、花芯が黄色で、花びらは美しい白色をしている品種です。
マーキュリーは、花色が濃いピンクになる品種です。
アフリカン・アイズは、花芯が黄色ではなく赤茶色で、花びらは白い品種です。
ローダンセマムの花言葉は「永遠の愛」「気丈に」です。
長い間美しく可憐な花を咲かせるローダンセマムを表した花言葉となっています。
ローダンセマムは気候に合わせた湿度管理がとても大切な草花です。少々手間はかかるものの、その労苦に見合うだけの可愛らしい花を咲かせてくれるので、育てがいを感じさせてくれる草花となっています。
GreenSnap編集部