ゴデチアはアメリカ西部を原産とする、アカバナ科クラーキア属の1年草です。
スイスの植物学者チャールズ・ヘンリ・ゴデにちなんで名付けられたゴデチアは、彩り豊かな花として知られています。原種である朱色はもちろん、ピンクや紫の花をつけるものもあり、静かながらも気品に満ちたお庭にぴったりな植物です。
今回はゴデチアの育て方をご紹介します。
ゴデチアの育て方:栽培する場所
ゴデチアは風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。最低でも日照時間は半日以上確保しましょう。ゴデチアの花は美しくも繊細であるため、開花期の梅雨に降る雨で散ってしまう可能性があります。開花した株は軒下など雨をしのげる場所に移動させると安心です。
ゴデチアの育て方:水やり
ゴデチアには表土が乾いたらたっぷり水やりします。開花期には特に多くの水を必要とするため、こまめに表土の乾き具合を確認してください。
ゴデチアの育て方:用土
ゴデチアには適度な水はけをもつ土が適しています。「赤玉土小粒6:腐葉土4」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。市販の草花用培養土でも構いません。
ゴデチアの育て方:肥料・追肥
ゴデチアには元肥として少量の緩効性化成肥料をあたえます。花つきをよくしたい場合は開花期前の3〜4月に、リン酸の多く含んだ緩効性化成肥料を施しましょう。
ゴデチアの育て方:植え付け・植え替え
ゴデチアは本来9〜10月に植え付け・植え替え適期を迎えるものの、3〜4月の春でも可能です。直根性のため、株の植え付けは根を傷つけないよう慎重に行いましょう。
鉢植え栽培のゴデチア
- 株より一回り大きな鉢を用意する
- 鉢底ネットを敷いた鉢に、鉢底石を入れる
- 容器の1/3〜2/3の高さまで用土を入れる
- 根鉢を崩さずに慎重に株を取り出す
- 株を鉢の中心に植え付ける
- 鉢の縁から2〜3cm下まで土を盛り、株を安定させる
- 土が乾燥しないように水やりしつつ管理する
地植え栽培のゴデチア
植え付け1〜2週間前の段階で元肥となる緩効性化成肥料を土に混ぜた上で、よく耕しておきましょう。
ゴデチアの育て方:誘引
ゴデチアの茎は柔らかく倒れやすいため、生長が進んだら支柱を立てて誘引します。美しい花をつけるためのポイントは水平に誘引することです。茎が折れない程度に優しく水平に誘引し、麻ひもなどで固定することで、管理のしやすさと花の美しさを両立できます。
ゴデチアの育て方:種まきでの増やし方
ゴデチアの種まき適期は秋まきであれば9〜10月、春まきであれば3〜4月です。
- 鉢の縁から2〜3cm下の高さまで用土を入れる
- 指を使って深さ1cmほどの小さな穴を空ける
- 種を1粒穴にまく
- 1〜2mmほど薄く覆土して、水やりしながら日向で管理する
ゴデチアの育て方:注意する病気
ゴデチアはアブラムシの被害を受けやすい植物です。放置してしまうと葉裏に寄生してウイルスを媒介させる恐れがあります。見つけたら、殺虫剤を使用してすぐに駆除してください。
ゴデチアの育て方:どんな花を咲かせる?
ゴデチアは5〜6月にかけて、細く分岐した茎先からグラデーション豊かな花を咲かせる植物です。太陽を覗き込むかのように上向いた花は、精巧なガラス細工のような透明感をもっています。このような上品さをたたえながらも、夏以降には枯れてしまう1年草である事実は儚いものです。
ゴデチアの花言葉
ゴデチアの花言葉は「変わらぬ愛」「静かな喜び」です。
夏に花を枯らして別れを惜しんでも、来春にはまた花を見せてくれるひたむきな姿になぞらえた花言葉となっています。
ゴデチアの育て方を覚えよう
美しい配色をもつゴデチアは誰でも簡単に栽培できるのが魅力です。高性品種や矮小品種、八重咲き品種などバリエーションも豊富なため、あなた好みのゴデチアと巡り会えることでしょう。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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