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山の道路沿いなどでふと見かけるコマツナギ(駒繋)は、小さなピンク色の花を咲かせる野草の仲間です。コマツナギの若葉は食用として用いられることもあるため、お庭で栽培するのもおすすめです。ここでは、そんなコマツナギの花の特徴や、似た花、花言葉、育て方などについてご紹介します。
コマツナギは東南アジアを原産とする、マメ科コマツナギ属の落葉小低木です。背丈は40〜80cm程度とやや高めです。丈夫な性質を持血、地中に太い根を張り巡らせる特徴から、全国各地に自生し、土手の緑化にも一役買っています。
コマツナギの花は7〜9月に開花時期を迎えます。茎の先端に、1cmにも満たない小さなピンクや白色の花を咲かせます。萩にも似た花は、見る者を癒やしてくれるかわいらしさにあふれています。
コマツナギの花言葉は、「希望を叶える」です。
ひとつひとつのは小さくとも、健気に咲き誇るコマツナギの花に合った花言葉となっています。
コマツナギには、よく似た花がいくつかあります。次に代表的な種類をご紹介します。
トウコマツナギは、コマツナギにウリ二つの似た花を咲かせます。葉や茎などもよく似ていますが、コマツナギよりも全体的にサイズが大きいのが特徴です。
クサフジの花はコマツナギよりも大きく、房状に咲きます。反対に、葉っぱはコマツナギよりも小さめのサイズです。
コマツナギは風通しと日当たりのよい場所での栽培に適しています。背丈が高い分、葉先だけでなく1日を通して株全体に日光が当たる場所を選ぶことが大切です。こうすることで病害虫の発生しにくい、元気なコマツナギを育てられます。
コマツナギには表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。とくに夏場は過度な乾燥に要注意のため、表土が乾ききる前の水やりがおすすめです。地植えでコマツナギを育てる場合には降雨のみ、水やりは不要です。
コマツナギは夏場でも過度に乾燥しない、保水性と水はけのある土を好みます。「赤玉土5:腐葉土3:鹿沼土2」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。
コマツナギは繁殖力に優れた植物なので、肥料を与えなくても元気に育ちます。花つきのよいコマツナギを育てたい場合は植え付けの際に有機質肥料を施すのがおすすめです。
一方、窒素成分の多い肥料は葉の生長を促進させる効果があるので、お好みで使いわけましょう。
コマツナギは3〜4月に植え付け適期を迎えます。
コマツナギは1〜2月に挿し木よって増やせます。葉を取り除き、10〜15cmに切り落とした枝を用土に挿しましょう。植え替えには向かない繊細な根を生やすため、用土は植え付けと同じ配合土を用意してください。
コマツナギはアブラムシの被害を受けやすい植物です。アブラムシは葉裏から植物の汁を吸うことで、病気を媒介するおそれがあります。発見次第牛乳や薬剤を散布して、すぐに駆除してください。
コマツナギは繊細な植え付けに注意さえすれば、力強く育ってくれる植物です。かつて旅路を行く馬が思わず足を止めてしまうことから「馬繋」とも呼ばれた姿は、暑い夏に涼しさをもたらしてくれることでしょう。
GreenSnap編集部