ビカクシダ・グランデとは?
ビカクシダ・グランデはアフリカやマダガスカルを原産とする、ウラボシ科ビカクシダ属の観葉植物です。
南東からの貿易風がもたらす熱帯性気候下で樹木に自生しており、ビカクシダの中でも『グランデ(大きい)』葉をもつことで知られています。その特徴的な見た目から”森の王冠”と呼ばれることもあるそうです。
ビカクシダ・グランデをはじめとするビカクシダ(コウモリラン)の仲間は古代植物の一種で、3億年以上前には地球上に存在したとされています。人類が誕生したのはせいぜい500万年前、恐竜でさえ2億3千年前と言われているため、ビカクシダがいかに長い歴史を紡いでいるかが伺えますね。
ビカクシダ・グランデの葉の特徴
ビカクシダ・グランデは「貯水葉」と「胞子葉」の2種の葉をもっています。
貯水葉
中に水分を蓄えた、レタスのようも見える大きな葉です。
樹木に着生するビカクシダにとって、雨で得られる水分には限界があります。少量の雨水も漏らすことなく活用するため、葉を貯水タンクとする進化を遂げました。葉を切るとスポンジ状になっているのはそのためです。
胞子葉
シダ植物の一部に見られる葉で、葉裏に胞子嚢(ほうしのう)をたくさんつけます。胞子を可能な限り遠くまで飛ばすため、貯水葉と比べると縦長に生長する葉が特徴的です。
「ビカクシダ・グランデ」と「ビカクシダ・スパーバム」の違いとは?
ビカクシダ・グランデの姿かたちはビカクシダ・グランデと瓜二つなため、よく観察しないと混同してしまいます。実際に園芸店ではグランデとスパーバムを間違えて販売していることも多いようです。
2つの違いは以下の通りです。
- 大きさ:ビカクシダ・グランデ > ビカクシダ・スパーバム
- 1本の葉につく胞子嚢の数:ビカクシダ・グランデ (2つ) / ビカクシダ・スパーバム(1つ)
- 耐寒性:ビカクシダ・グランデ > ビカクシダ・スパーバム
ビカクシダ・グランデの簡単な育て方
- 栽培環境:日当たりと風通しのよい場所で栽培する。日差しの強い夏は半日陰に移動するか、20〜40%の遮光がおすすめ。
- 水やり:鉢底に設置した受け皿に水をやり、根から水分を吸い上げさせる。水苔やチップが乾いたあとに水やりをする。
- 用土:鉢植えで育てる場合は『ピートモス8:パーライト1:軽石1』の配合土を使い、室内で飾る場合は水苔を用いて着生させる。
- 種まき・植え付け・植え替え:5〜9月に行う。
- 増やし方:胞子をまいたり、株分けすることで増やせます。
ビカクシダ・グランデの花言葉
コウモリランの1種でもあるビカクシダ・グランデの花言葉は『信頼』『助け合う』『魔法』です。
着生する樹木がないと生きられないビカクシダ・グランデを表した花言葉となっています。
ビカクシダ・グランデは大きなインテリアプランツ
ビカクシダ・グランデはビカクシダ属の植物のなかでも大型なため、際立った存在感を放ちます。お部屋に吊り下げるだけでも南国に来たような雰囲気を作り出せてしまいますよ。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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