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花や葉がぱっと見よく似ていることから、専門家でも間違えることのある山茶花(サザンカ)と椿(ツバキ)。ここでは、そんなサザンカとツバキの違いや見分け方を、園芸初心者の方でもわかるように、花や葉などのさまざまなポイントにわけてご紹介していきます。
サザンカは耐寒性に優れている常緑樹で、庭木としても人気があります。一方のツバキは、日本に古くから自生する固有種で、日本書紀「万葉集」にも記載があります。
サザンカとツバキは、どちらもツバキ科ツバキ属の一種であり、見た目同様、基本的な性質もよく似ています。
サザンカやツバキの品種や植栽されている地域によっても開花時期は少し変わりますが、一般的にはサザンカの方が少し早く開花するとされています。
ただし近年は異常気象の影響もあり、開花時期で見分けるのはやや難しいかもしれません。
花の咲き方による違いは有名ですよね。ただし、品種や花の状態によっても変わります。また、サザンカとツバキの花を見比べられるときでないと、花の形で見分けるのも難しいといえるでしょう。
ツバキは光沢のある葉を持つことから「艶葉木(つやばき)」などと呼ばれることもありますが、葉の表面はサザンカにも光沢があるため、違いがわかりづらいです。サザンカとツバキの葉を見るときは、裏側をぜひチェックしてみてくださいね。
花の散り方による違いが、一番わかりやすくてかんたんでしょう。サザンカの花が散ると周辺に花びらが散乱しますが、ツバキの場合は拾いたくなるような状態の花が落ちていたりします。
サザンカ | ツバキ | |
開花時期 | 10〜3月 | 12〜4月 |
花の形 | 花が平らに咲く(横から見ると高さがない) 香りあり |
花が立体的に咲く(横から見ると高さがある) 香りなし |
葉の形 | 葉がギザギザしている 葉の中心を通る葉脈が黒く見える 葉裏の葉脈に毛が生えている |
葉がギザギザしていない 葉の中心を通る葉脈が透けて見える 葉裏の葉脈に毛が生えていない |
花の散り方 | 花びらが一枚ずつ散る | 花が丸ごと落ちる |
こうして見ても、サザンカとツバキはよく似ていることが分かりますよね。ただし、これらの違いをきちんと知っていれば、誰でもサザンカとツバキを見分けることができるはず。ぜひ、ご近所の公園にあるサザンカやツバキを観察してみてくださいね。
GreenSnap編集部