warning
error
success
information
ボンザマーガレットは、キク科のアルギランセマム属に分類される草花です。庭の鉢植えなどでもよく見かけます。ドーム状にまとまって花つきも良いため、お庭のアクセントにもピッタリです。そんなボンザマーガレットの育て方について見ていく事にしましょう。
ボンザマーガレットの開花時期は、3〜5月と9〜12月頃の2回です。ボンザマーガレットは夏越しが難しいため、夏に酷暑が続いて弱ると、秋に開花しないこともあります。ただし、翌春には咲きますので、諦めずにそのまま大切にお手入れしましょう。
花色はピンクや黄色、白など目を引くものが多いのが特徴です。咲き方は、一般的な一重咲きから八重咲きという花びらが幾重にも重なり合い咲くタイプや、一重の外弁に花の中心部分がまるでアネモネの花のように盛り上がって咲くウルル咲き(アネモネ咲き)などがあります。
一つ一つの花は大きくはありませんが、丸くまとまった感じで咲くのでとても可愛らしく、花壇の寄せ植えなどのよいアクセントになります。
ボンザマーガレットは、日当たりの良い場所を好む性質があります。とはいえ、真夏の暑さには弱いので、夏越しはかなり難しいです。
ボンザマーガレットを夏越しをさせたい場合には、半日陰になる場所へと必ず移動します。その際に、下葉を処理することで風通しが良くなるようにします。
初心者にはボンザマーガレットの夏越しは難しいので、もし植えるなら10月頃に植えて秋〜春と楽しむ方がおすすめです。
ボンザマーガレットを育てるときは、一日の内半日以上、直射日光が当たる場所、かつ風通しが良い屋外においてください。
長時間日陰になってしまうような場所や、日当たりが悪い場所で育ててしまうと、生育がわるくなり、ボンザマーガレットの醍醐味である花つきが悪くなってしうので注意が必要です。
ボンザマーガレットは夏の高温多湿にはめっぽう弱いため、半日陰の場所で管理しましょう。夏越しさせたいのであれば、梅雨前に必ず枯れてしまった下葉は、取り除いて風通しが良くなるようにして下さい。
また、耐寒性もありませんが、関東以西の暖かな地域では、戸外での冬越しも可能です。しかし雪や霜が直接当たらないように、0℃以上の場所で寒気を避けるようして管理します。霜が当たるような地域なら、庭に地植えするよりも、鉢植えにした方が移動できるので良いでしょう。
ボンザマーガレットを育てるときは、有機質に富んでいて、水はけのよい土を用いましょう。鉢植えで育てる場合には、「赤玉土5:腐葉土3:川砂2」の配合でつくった土がおすすめです。
初心者でよくわからなくて難しいという方では、市販の花と野菜用の土を利用してもいいです。
ボンザマーガレットの水やりは、土が乾いていたら鉢底から水が流れるくらいたっぷり水やりをします。また、つぼみや花に水がかかって傷まないように株元から水をやるようにしてください。
高温多湿の夏は、株が蒸れて腐ってしまう原因となるので、水のやり過ぎは禁物です。土の状態をよくチェックした上で水やりをしましょう。
冬も通常どおり土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりをしてください。
ボンザマーガレットを育てるときは、置き肥か液肥の肥料を適宜施すようにします。植え付けの際に土の中に含まれていた肥料は、段々と効果がなくなってしまいます。
たくさんの花を咲かせるためには、追肥も定期的に施した方が良いです。草花用で売られている肥料でもOKです。
特に春には急速に生長して花が咲くので、冬の終わりの時期には、肥料はタップリと与えてあげましょう。
それ以外の季節では、週1程度を目安に液肥を与えるのでOKです。秋になり気温が低くなってくると、新芽が伸びてくるので、肥料を忘れないようにしましょう。
ボンザマーガレットの植え替えは時期は、あたたかくなった4〜5月頃が最適です。地植えで育てている場合も数年に1回、植え替えした方が花つきがよくなります。
鉢植えで育てている場合は、毎年一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
ボンザマーガレットがかかりやすい病気としては、立ち枯れ病があります。茎葉部分に斑点が発生し、その後枯れてしまいます。
梅雨から夏場の高温多湿の時期には、発生しやすくなりますので、かかってしまった場合の根本的な治療方法は無いため、株を抜き取るしか方法がありません。
よく付く害虫は、アブラムシやハダニ、センチュウがあります。いづれも殺虫剤や薬剤を使って早めに駆除を行うようにします。根に寄生をするセンチュウは見た目ではわかりませんので特に注意が必要です。
ボンザマーガレットの生育の適温は5〜25℃です。
冬に霜が降りるような地域では、鉢植えで軒下などに移動させて育てようにしましょう。気温0℃以上の場所で管理し、雪や霜に当たらないようにしてください。氷点下になるととたんに枯れてしまいます。
また、高温多湿には弱い性質があるため、夏場は必ず半日陰になる場所で管理をすることが大切です。
ボンザマーガレットの増やし方は、「挿し木」が一般的です。5月もしくは9月が適期です。
芽の先端部分を7〜10cmくらいの長さにカットします。そして葉の数を3〜4枚になるまで下葉は取り除きます。その後で、コップに入れた水の中に2時間程度浸けて吸水させ、予め湿らせた川砂の中へ挿して、日陰の場所で乾燥させないようにして管理します。
成功すると約1ヵ月程度で根が出てきますので、春挿しなら6〜7月頃に、秋挿しならば凍結や霜に十分注意して、暖かい場所で管理しながら翌春になってから庭や鉢の中に植え付けるようにします。
今回は、マーガレットの中でもボンザマーガレットに焦点を当てて、その育て方についてご紹介してみました。
夏の暑さに弱い性質がありますので、初心者の方でしたら10月頃に植えると、秋〜春と華やかで美しい花姿を眺めることができるのでお得です。
また多年草のため、夏越しや冬越しさえできれば、毎年その姿を楽しむことができますよ。寒冷地で育てる場合には、冬は戸外はNGですので、室内の日当たりが良い場所に移動して管理するようにしましょうね。
takenaka