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さまざまな料理に使えて、そのまま食べても美味しい枝豆。プランターでも気軽に栽培できることから、家庭菜園でも人気があります。しかし、枝豆は害虫の被害に遭いやすく、収穫した豆に虫がいた…なんてこともしばしば。
今回は、そんな枝豆に発生しやすい虫の種類や症状のほか、虫がいるかどうかの見分け方、駆除、対策方法まで詳しくご紹介していきます。
アブラムシは体長1〜4mmほどの小さな虫で、植物を吸汁して株を弱らせます。体色は緑色のほか、黒色や灰色など種類によってさまざま。葉や茎のあたりに発生しやすく、発生するとベタベタするのが特徴です。
枝豆はカメムシの幼虫にも成虫にも注意が必要です。8~10月頃に発生しやすく、発生すると莢の中の豆を吸汁してしまいます。カメムシの被害に遭うと、吸汁された箇所が褐色になります。
ネキリムシは体長1〜3cmほどの幼虫で、夜の間に土から出てきて、枝豆の茎を食害します。昼は土の中にいるため、発見しづらいのが難点です。
ハダニは体長0.1〜0.8mmほどの小さな、黄緑色や茶色をした虫です。繁殖力が高く、梅雨明け頃になると大量に発生することがあります。ハダニが発生すると葉を吸汁し、その部分は白いカスリ状の斑点となります。
ヨトウムシとは夜行性の蛾の幼虫の総称で、枝豆には主にヨハスモンヨトウが発生しやすいといわれています。7~10月頃に発生しやすく、発生すると葉の裏側だけを食害していきます。ヨトウムシの被害にあった葉は、やや白く透けて見えるのが特徴です。
枝豆を栽培する中で、一番気をつけたいのがメイガの幼虫です。6~10月頃に発生しやすく、被害に遭う確率も高いです。メイガが発生すると、莢の中の豆や茎が食害され、莢が変色してしまいます。
収穫した枝豆の中には、虫食い被害に遭っていたというだけでなく、なかに虫がいたということもたびたび発生します。このとき、なかにいる虫で多いものは、先ほどご紹介したメイガです。
枝豆のなかに虫がいるかどうかを見分けるには、莢や実が変色しているかどうかを確認するのが無難でしょう。
もしくは、調理前に枝豆を水洗いもしくは茹でることで、虫食い枝豆を見分けることもできます。虫食い被害に遭っているものは、水面に浮き上がります。浮いてきた枝豆は取り除いておくとよいでしょう。
枝豆に虫が発生した場合は、被害に遭った部分を取り除く、もしくはそれぞれの虫に特化した殺虫スプレーなどを使用しましょう。枝豆は直接口に入れる野菜ですので、もし農薬を使いたくないという場合は、粘着シートなどを使って駆除する方法でも良いでしょう。
枝豆に発生する虫の中には、早期に発見しづらいものもあります。そういった種類の虫が発生した場合は、駆除対応が間に合わないことも考えられますので、栽培を始める前の対策が重要となります。
ネキリムシなどはあらかじめ土の中に発生していることがよくあります。そのため、枝豆を栽培するときは、土づくりを一から行う方がよいでしょう。
肥料を与えすぎると、葉が大きくなりすぎて苗の風通しが悪くなり、結果的に虫や病気の被害に遭いやすくなります。また、発生した虫の発見もしづらくなるので、エダマメの害虫被害を最小限にするためにも、堆肥は少なめにしておきましょう。
栄養満点で美味しい枝豆は、このように虫の被害に遭いやすい野菜としても知られています。虫に食害されることによって、さまざまな病気を引き起こす原因にもなりうるので、予防対策はしっかり行っておきましょう。
こまめに虫がいるかをチェックして、虫食い知らずな美味しい枝豆を収穫してくださいね。
GreenSnap編集部