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春から梅雨入りにかけて、地面を覆うように広げた葉の中に、透明な毛をまとった紫色の小さな花が、日の光を浴びてキラキラと光っているのが目に入ります。
キランソウは、私たちの身近な場所に自生していて、雑草として分類されがちですが、かわいい花の姿が魅力的で薬草茶としても人気の植物です。
ここでは、キランソウの特徴や薬効などまとめています。ぜひご参照ください。
キランソウは、シソ科・キランソウ属の多年草で、山地や道端などの草地でよく見かけられます。
花や葉の光沢のある質感を織物の金襴にみたてたことから、「金襴草」や「綺蘭草」という漢字がつけられました。ほかにも「紫藍草」とも書き、これは花の色が由来しています。
キランソウには「ジゴクノカマノフタ」という別名があります。キランソウが薬草として万能薬とされていることや、地面を覆うように成長することにより、「地獄の釜に蓋をして死者が通れないほどだ」という意味からこの名前がつけられました。
また、その薬効の多さから「イシャイラズ」や「イシャダオシ」と呼ぶ地域もあります。
キランソウの茎は地面を這うように伸び、その先に濃い緑色で光沢のある葉をロゼット状に広げます。花茎は短く、葉の上に置かれているように花を咲かせます。
開花時期は3月~5月頃になり、花はシソ科特有の唇の形で、上下に分かれています。花の色は紫や薄い紫色で、花や葉の両面、茎の全体に細かい毛があります。
キランソウの花言葉は、「あなたを待っています」「健康をあなたへ」「追憶の日々」などです。
花びらが両手を広げて待っているように見えることから、「あなたを待っています」「追憶の日々」という言葉がつけられました。またキランソウには、さまざまな薬効があることから「健康をあなたへ」という言葉がつけられたといわれています。
キランソウは古くから薬草(漢方)として利用されてきました。
花の時期に花、葉、茎を全て刈り取り、水洗いをしっかりしたものを天日干しにして乾燥させます。10g~15gほどを細かく刻み、水から弱火で20分ほど煎じた物を1日に数回にわけて服用します。
解熱、下痢止め、鎮咳、去痰、健胃、高血圧を鎮めるなどの薬効があります。また、生葉のしぼり汁には解毒の効果があり、切り傷、虫刺され、やけど、あせもなどの患部に塗布します。
キランソウに似た花の代表例は次の通りです。
ジュウニヒトエの開花時期は4月~5月で、茎の先端に淡い青色の小さな花を階段状にたくさつけます。
ジュウニキランソウは、ジュウニヒトエとキランソウの種間雑種です。3月~5月に咲く花は淡い青色から白色で、ジュウニヒトエに似ているものとキランソウに似ているものと個体差が見られます。
セイヨウキランソウはキランソウによく似ていますが、匍匐枝をだして広がり花茎を高く伸ばします。3月~5月ごろに、花茎に紫色の花を段々にたくさん付けます。
ニシキゴロモは、4月~5月に薄い紫色の花を付けます。キランソウとよくに似ていますが、ニシキゴロモの葉脈は紫色をしているので、葉を見ると見分けられます。
キランソウは、日当たりの良い明るい半日影で湿度のある場所を好みます。地植えの場合は根づくまで水やりの必要がありますが、根づいたら降雨だけでも育ちます。
鉢植えの場合は地表がかわいたら水を与えましょう。植え付けは乾燥に弱く強い直射日光が苦手なので、春や暖かい秋に行いましょう。
地植えの場合、放っておく繁殖力が強いのでどんどん増えていきます。グランドカバーとして栽培しない場合は、区分するなどして管理しましょう。
春に咲くキランソウの花はとても鮮やかな紫色で、私たちの目を楽しませてくれます。また薬草茶としても人気もあり、さらに山野草として天ぷらや和え物などとしてエディブルフラワーとしても活躍するなど、さまざまな魅力があります。
足元に咲くキランソウの小さな花を探して、そのかわいい姿を観察してみましょう。

GreenSnap編集部