warning
error
success
information
植物を育てているとカビが原因の病気被害に遭うことがあります。このページでは褐斑病とは何か、症状や見分け方をはじめ、予防策、対処法を記載しています。いま育てている植物がもしかすると褐斑病かもという方はぜひご参照ください。
読み方は「かっぱんびょう」で、赤褐色の斑点が植物の葉にできるのが特徴です。
褐斑病の症状は感染した植物によってやや異なりますが、多くの場合は葉から感染して茶色っぽい斑点ができはじめます。感染が進むと茶色の斑点は大きくなっていきますので、早めの対策が必要です。
さらに進行すると茶色の斑点のなかには小さな黒い粒や白いふわふわしたかたまりが見られ、そのままにするとやがて株全体が弱り枯れることがある病気です。
見分け方としては赤褐色の斑点があるかどうかですが、黒斑病、さび病やべと病とも似ています。しかし、よく見ると斑点のなかに黒い粒や白いふわふわがあるのが特徴ですので、見分け方として覚えておきましょう。黒斑病と比べると斑点の形がぼやけています。
褐斑病は人体への影響はなく、褐斑病になった野菜を食べても問題はありません。
褐斑病が発生する原因には以下があります。
褐斑病の原因は糸状菌というカビです。褐斑病の原因となるカビは20種類ほど確認されています。カビは越冬し、春になると胞子をつくって雨や風で舞って繁殖します。
褐斑病の直接的な原因はカビですが、水はけの悪い環境を好み、どんどん広がりますので注意が必要です。
褐斑病の原因菌は、通気性が悪く、ジメジメした環境を好みますので、通気性の悪さも褐斑病の原因の1つです。
褐斑病が発生しやすい時期は、4月から7月、9月下旬から11月上旬です。
真夏の高温期はカビ菌は活発に広がりませんが、春と秋はとくに褐斑病が発生しやすい時期です。梅雨と秋雨前線の影響を受けて雨が続き湿度が上がる時期は注意が必要です。
褐斑病にかかりやすい植物は、カボチャ、キュウリ、ソラマメ、インゲン、ラッカセイ、ナス、ホウレンソウ、トウモロコシ、スイカ、メロン、ブドウ、リンゴ、ビワ、ナシなど野菜が果物があります。
草花でも褐斑病になることがあり、バラ、ツヅジ、シャクナゲ、カーネーション、キク、ヒマワリがかかりやすいです。
褐斑病にかかったときの対処方法・治療方法には以下があります。
褐斑病にかかり斑点が出た葉はすぐに取り除きましょう。焼却処分がおすすめです。火を扱えない場合は、袋に入れてよく密封して処分してください。
広がっている場合は、薬剤散布をおすすめします。
原因菌であるカビ菌を繁殖させないためにも通気性をよくしておくのがおすすめです。梅雨や秋の長雨の時期の前には剪定をしておき、すっきりさせておくとよいでしょう。
褐斑病に効果的な薬剤をあらかじめ使用しておくことも予防策の1つで、褐斑病を発症した場所でまた植物を育てる場合も薬剤を使用して消毒しておく必要があります。
降雨や水やりで水滴が飛ぶことで褐斑病の原因菌が広がる可能性がありますので、マルチングを施すことも予防になります。
褐斑病になってもその野菜を食べることは問題ありません。しかし見栄えが悪いですよね。草花であれば気になるかと思いますので、まず褐斑病の可能性があればその部分をすぐに取り除いてください。薬剤散布で予防もできますので、試してみましょう。
予防策や治療方法を覚えて花や植物を健康的に育てましょう。
GreenSnap編集部