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リコリス(学名:Lycoris)は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の植物のことをいい、代表的な種類といえば彼岸花(曼珠沙華)が有名ですよね。見た目そっくりなリコリス、ヒガンバナですが、どう違うのでしょうか。このページでは、代表的なリコリスの種類・品種について、画像を用いて詳しく解説していきます。
リコリスとは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の植物のことをいいます。ヒガンバナ科の植物は、素手で触ると皮膚が炎症することがあり、かつては「触ると死んでしまう植物」というイメージがありました。
また、お墓に植えられているイメージも強いため、美しい姿であるにも関わらず、日本では嫌われやすい植物としても知られています。しかし、近年ではその独特の美しい花姿から、園芸界でも人気がでてきました。
そんなリコリスの開花時期は、7月中旬から10月。開花後は1週間ほどで枯れてしまいます。花弁が外側に反り返るのがリコリスの特徴です。
リコリスの代表種とされるヒガンバナは、お彼岸の時期に開花します。お墓の近くに植えられていることが多いことから、幽霊花、地獄花、死人花とも呼ばれることもあります。
リコリスは、中国や日本をはじめ、東アジアを原産としていて、現地では20種類ほどのリコリスが確認されています。
次に、代表的なリコリスの種類をご紹介します。
ヒガンバナはリコリスの代表種で、球根植物の仲間です。種をつけない特徴があり、種子を残さずに球根が分かれて増えていきます。
ヒガンバナというと燃えるような赤が印象的ですが、白いヒガンバナもあります。9月半ばのお彼岸の時期に開花する特徴があります。
またヒガンバナは「曼珠沙華」(マンジュシャゲ)とも呼ばれます。こちらはサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味。こちらは仏教とかかわっていて、おめでたいことが起きる兆しに天から赤い花が降ると経典にあるため、このような名前がつけられました。
花が終わってから葉がでるので、スッと真上に伸びる茎の上に、燃えるような赤い花が咲くのが特徴的。ヒガンバナの花が終わったあとに、葉が出てきます。
ショウキランはショウキズイセンとも呼ばれます。7月から8月に花を咲かせます。花はピンク色で、ほかのリコリスとは見た目も大きくことなります。ラン科として分類されることもあります。
ショウキランの花は、開花すると1週間ほどでしおれてしまいます。
ナツズイセンは、見た目がスイセンに似ている花を咲かせることからこの名前が付けられました。また名前のとおり、夏の8月中旬頃に花を咲かせます。スイセンに似ているといわれていますが、見た目はユリにも似ています。
ナツズイセンの花の色はピンクです。ヒガンバナは花のあとに葉が伸びますが、ナツズイセンは葉が枯れたあとに花が咲きます。
キツネノカミソリは、8月半ばのお盆の時期に開花します。オレンジ色のヒガンバナに似た花を咲かせます。花弁は6枚で、あまり反り返りません。
有毒植物で、素手で触ると皮膚が炎症することもありますので、注意が必要です。大型のものでオオキツネノカミソリという品種もあります。
シロバナマンジュシャゲ(別名:シロバナヒガンバナ)は、ヒガンバナとショウキズイセンの交雑種だとされています。日本、朝鮮半島、中国が原産。美しい姿をしているため、鑑賞用として多く栽培されている品種です。九州南部を中心とした地域で自生が見られます。
シロバナマンジュシャゲの開花時期は9月です。名前から想像つくように、白い花を咲かせますが、真っ白ではなく、ピンクや黄色みがかった筋が入ります。ほかのリコリスと比べると、花弁のフリルがゆるやかで優しい印象があります。
ヒガンバナというと、好まれない印象もありますが、リコリスは園芸種も豊富。葉がなく花だけの姿はすらっとしていて美しいですよ。リコリスの花の色や花弁のフリル具合などさまざまですので、好みのものを見つけて自宅に植えてみませんか。夏にお庭が彩るのでおすすめです。
GreenSnap編集部