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園芸をしているとよく聞くピートモスですが、なにに使うのかよくわからないという方もいますよね。
このページでは、ピートモスについて解説しています。ピートモスの特徴や使用する目的、使い方、注意点を記載しました。ブルーベリーやサツキ、アジサイを育てたい方もチェックしてみてください。
ピートモスとは水苔などのコケ類や、スゲ、ヨシ、ヌマガヤ、ヤナギなどの植物がつもって、腐植化した泥炭のことです。泥炭を脱水して粉砕した後のものが流通しています。
ピートモスは園芸界でもよく利用されています。
ピートモスは水苔のことだと思われがちですが、こちらは複数の植物が原料となっています。ピートモスは通常は酸性ですが、石灰を加えることで中和をさせて、中性にしたピートモスも売られています。ピートモスは単体で使うこともありますが、パーライト、バーミキュライトと一緒に使うこともあります。
ピートモスは大きく2つに分けることができ、無調整ピートモスと酸性度調整ピートモスです。使用目的によって使い分けましょう。またピートモスは採取した場所によって原料となる植物が異なります。
ピートモスを使う目的は3つの効果が期待できるからです。ピートモスの効果は、酸性の土壌を作れること、保水性を高めること、土を柔らかくすることです。それぞれ見てみましょう。
土は酸性、アルカリ性、中性に分けられますが、ピートモスは強い酸性です。他の土にピートモスを混ぜ合わせることで、その土を酸性に傾けることができます。酸性土壌を好む植物を育てる場合に用いられます。
ピートモスは細胞壁に水分を含む性質があります。そのため、水もち、つまり保水性がアップします。水もちの良い土を好む植物にはあらかじめ土にピートモスを混ぜておくことがあります。
ピートモスは乾燥した状態で販売されていることがほとんどで、最初にピートモスを水に戻しておかないとかえって水をはじくことがあるので注意が必要です。
ピートモスは触ると柔らかく、さらに水をたくさん吸収する特徴があることから土に混ぜることで柔らかくします。植物にとってよい苗床になるので、ピートモスが使用されることがあります。
ピートモスはそのまま鉢植えに入れて使用することができます。ただし、乾燥した状態で入手したピートモスは必ず水に戻してしっとりとさせてから使用してください。
また土にピートモスを混ぜて使用することもあります。用意していた土だと酸性寄りではなくて、植物が好む環境ではないことから、ピートモスを買ってその土に混ぜることがあります。土に混ぜる割合は、土の1割から5割がピートモスになるように混ぜます。植物の種類によって好む土壌が変わりますので、ピートモスの量は適宜調整してください。
ブルーベリーやサツキなどは酸性土壌を好むので、土の酸性度を高める目的でこれらの鉢にピートモスを混ぜることがあります。
ピートモスは強い酸性を示すため、酸性土壌を好む植物がピートモスを必要とします。代表的なものはブルーベリーで、pH4.3から5.3の土を好みます。
園芸店などで売られているブルーベリー用の土はピートモスを主な土として使用しています。
ブルーベリーがピートモスを好む植物として有名ですが、他にもツツジやサツキ、青いアジサイも酸性土壌を好むためピートモスを使用します。
ピートモスは乾燥された状態で売られています。そのまま使ってしまうと水もちが悪くなりますので、注意しましょう。乾燥した状態のピートモスの場合は、一度水に戻しましょう。
水を入れた容器にピートモスを入れてしばらく放置をして吸水されます。
たくさん入れると、強く酸性に傾いてしまうので、少しずつ混ぜてpH値を計測しながら混ぜていきましょう。
ピートモスの使い方はそのまま鉢に入れるか、土に混ぜるかです。使い方はとてもシンプルですが、植物がどれくらいの酸性度を好むかによって混ぜる割合は異なります。
適宜計測して酸性度を見ながら、ピートモスを調整しましょう。
GreenSnap編集部