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サワギキョウは北アメリカや東アジアを原産とする、キキョウ科ミゾカクシ属の多年草です。園芸店では「ロベリア」として流通しており、色とりどりの鮮やかな花を長期間咲かせます。その姿とは裏腹に毒性をもち、取り扱いには注意が必要です。
今回はそんなサワギキョウの栽方法をご紹介します。
サワギキョウは日当たりのよい環境を好みます。もともと湿地に自生する植物ですので、乾燥しやすい夏の暑さは苦手です。暖地であれば半日陰のような場所や、置く場所を変えられる鉢植えでの栽培をおすすめします。
サワギキョウには水はけのよい土が適しています。鹿沼土を主体とした山野草用の培養土に腐葉土を混ぜ込んだ土を使いましょう。または、「赤玉土5:ピートモス3:川砂1:堆肥1」の割合で混ぜた配合土でも構いません。
サワギキョウの植え付けの際に、緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込みます。加えて5〜6月に月3回ほど液肥を施すと、より元気な生育につながります。
サワギキョウの種まきは4〜5月か、10〜11月に行います。
サワギキョウの植え付け・植え替えも4〜5月か、10〜11月に行います。根詰まりや用土の劣化を防ぐため、2年に1回の植え替えが大切です。
サワギキョウは水気を好むので、表土が乾いたらたっぷりと水をあたえます。乾燥すると枯れてしまうので、とくに夏場はこまめに土の乾きをチェックしましょう。
地植えの場合は、一度根づいてしまえばかなりの乾燥にも耐えることができます。
サワギキョウは草全体に有毒なアルカロイドのロベリンが含まれています。ロベリンは医薬品として用いられる反面、頭痛や下痢、呼吸困難などを引き起こす危険な植物です。最悪の場合死に至ることもあるので、絶対に口にしないでください。
オレンジミントはアブラムシやハダニといった害虫の被害に合いやすいです。見つけたら野菜用の殺虫剤を散布したり、天敵であるてんとう虫を放つなど対策をとりましょう。
サワギキョウはすらっと伸びた茎に、穂のように連なった咲く紫の花が印象的です。8〜9月の間にみられるその姿には清涼感があり、近年は桃色、赤色などの品種がつくられています。
サワギキョウの花言葉は、「特異な才能」「高貴」「悪意」です。
高貴な紫色の花ながら、毒を隠し持っているサワギキョウの姿にになぞらえていますね。
サワギキョウは危険な毒をもっている一方で、静かに佇む品のよさを感じさせる草花です。地味な色ではあるものの、見る者の心を落ち着かせてくれることでしょう。
GreenSnap編集部