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よく植物の種類で「一年草」「多年草」という言葉を見かけますよね。ここでは、一年草とは何か、多年草との違いのほか、代表的な一年草の花の種類などについても詳しくご紹介しています。
一年草とは、種をまいて1年以内に開花し実をつけて種子を残し、そして枯れる植物のことです。「一年生草」「一年生」とも呼ばれます。このサイクルが1年で、開花から種をつけるまでを行うため、一年草は生長が速いといえます。
秋に芽を出して年をまたいで翌年枯れる植物については、種を植えてから1年で枯れてしまいますが年を越えています。このような一年草は「冬型一年草」、「越年草」と呼ばれます。
このタイプの植物は、通常1年で枯れるので、一年草として分類されることが多いですが、「二年草」として考えられる場合もあります。これは年が変わった時点で2年目と捉えるからです。
また、元々一年草の植物もあれば、日本の気候の問題で本来は多年草な植物が一年草となる植物もあります。
一年草の花はその季節を彩って役目を終えるので、寄せ植えにしたときも片付けが楽です。ちなみに、これが多年草だと、花が終わったら植え替えたりという作業が必要になってしまいます。そのため、そのまま処分すればいいだけdの一年草で寄せ植えをすると、花の切り替えや後片付けが楽になりますよ。
一年草の傾向として、開花期間が長いという特徴があります。たとえばマリーゴールドは5月から11月まで咲きます。
これは一年草がその年にできるだけ子孫を残そうとするからです。つまりたくさん花を咲かせてたくさん種子をつくろうとして、花を咲かせ続けます。
一年草の種子や苗は、ほかの植物に比べて値段が安いという特徴があります。一年ごとに、季節ごとに花を変えたい方には、一年草がおすすめです。
「一年草」とよく対比されるのが「多年草」です。多年草とは「多年生植物」とも呼ばれ、種を植えて開花し、実ができるという植物のサイクルを2年以上繰り返すもののことをいいます。多年草には、花が長持ちして、植え替えの手間がいらないというメリットがあります。
一年草、多年草の違いを簡単にまとめると、1年以内で枯死する植物が一年草で、2年以上楽しめる植物が多年草となります。一年草が成長速度が速いのに対して、多年草はゆっくりです。
さらに多年草のほうが丈夫であることが多いです。これはゆっくりと成長して、環境に適応していくからだと考えられています。
寿命が長いのは多年草といえるので、メリットが多いように感じられますが、一年草のほうが季節ごとにお庭のお花を変えられるというメリットもあるので、一概にどちらが良いということはありません。
マリーゴールドは初夏から晩秋まで、晴れ晴れとした陽気なカラーで咲き続ける一年草です。ちなみにマリーゴールドには、野菜と一緒に植えると害虫や線虫、有害微生物を遠ざける効果があるので、家庭菜園のコンパニオンプランツにもおすすめです。
秋に楽しめる植物として有名なコスモスも、春まきの一年草です。キク科の植物で細い葉が特徴的でカラーも豊富です。秋に桜のような花を咲かせるため「秋桜」という字が当てられています。
金魚に似たふわふわとした花弁が特徴的なキンギョソウは、すらっとした見た目で愛らしくカラーも豊富です。春まきも秋まきも可能です。
夏が見ごろのアサガオは小学生のときに育てた方も多く有名な植物ですよね。ツル性がありクルクル巻き付く姿も楽しめます。朝に開花し、夕方にしぼむ特徴があります。
キク科のデイジーは雛菊という名前でも有名で、花弁の多い花が特徴的です。秋まきに分類されます。冬越しをし、寒い時期でも開花するので冬のお庭にもぴったりです。
駅前の花壇や寄せ植えなどでよく見かけるパンジーは花色が豊富す。背丈が低いですがとても丈夫で、特別な手入れも不要です。品種がとても豊富で花付きがよい種類が多いです。
スイートピーは香りが楽しめる一年草の花で、秋まきに分類されます。冬を越すので考え方によっては二年草と位置付けられる場合もあります。マメ科の植物でツル性があります。
こんもりとした小花が特徴的なスイートアリッサムは、甘い香りがします。春まきの一年草で、寄せ植えによく利用されたり、グランドカバーに利用されることもあります。
秋まきの一年草に分類されるネモフィラは、地面一面に広がるように咲く青い花が印象的な花です。国営ひたち海浜公園をはじめとした全国の名所は、ネモフィラの時期になると多くの人で賑わう人気ぶりです。
一年草は1年の植物サイクルが終わると枯れてしまいますが、枯れたらそれで終わりなのでしょうか。そうだとしたら1年で終わってしまいもったいないですよね。しかし一年草は枯れてしまうとそれで終わりではありません。ほとんどの一年草は種子を残すので、新たに発芽が可能です。
種子ができ新たにまくと、またその植物を楽しむことができます。ぜひ種子を採取して、その後も一から栽培してみてくださいね。お店で買った種ではなく、自宅で採取した種だとより愛着がわくはずです。
一年草は生長スピードが速い特徴があるため変化を楽しむことができます。日に日に変化する一年草の様子は、観察日記を付けたくなるほどです。
変化が楽しめるのでぜひ一年草の花をガーデニングで楽しんでみませんか。毎年違った花をお庭で楽しむことができますよ。
GreenSnap編集部