warning
error
success
information
野菜が育ち切る前の幼い葉を食べるベビーリーフは、種まきから1カ月ほどで収穫できます。追肥や支柱立てなどの面倒な世話も必要ないので、家庭菜園初心者がまず挑戦する野菜としてもおすすめです。
葉が柔らかく食べやすいので、お子様と一緒に育てるのも楽しいですよ。今回は、栄養豊富で食べやすいベビーリーフの育て方をご紹介します。
サラダの定番ともいえるベビーリーフは、ある特定の野菜を指しているわけではなく、キャベツやほうれん草、水菜やルッコラなど、さまざまな野菜の幼葉を総称したものです。
種まきから1カ月ほどで収穫でき、栄養も豊富なベビーリーフは、家庭菜園初心者に特におすすめの野菜です。土を必要としない水耕栽培でも育てられ、プランターでも簡単に栽培できますよ。
ベビーリーフとして収穫できる野菜でおすすめの種類は、以下のものです。それぞれに葉の風味に特徴があるので、好みから選んで栽培してくださいね。
ベビーリーフは基本的に日光を好み、寒暖差がない15〜20度ほどの環境が適しています。ベランダなどの屋外で育てる場合は半日陰に置き、室内では日当たりのよい窓際におきましょう。
ベビーリーフは若葉のうちに収穫するので、プランター栽培がおすすめです。畑などの地植え栽培でも育てられますが、葉が若いうちは害虫に食べられやすく、また土をかぶりやすいので、プランターで管理するのがおすすめです。
日陰におくと徒長する可能性があります。ベビーリーフは若いうちに食べるので、徒長していても問題ありませんが、シャキッとした食感を楽しみたい場合は日当たりの良い場所で管理しましょう。
ベビーリーフは、中性〜弱アルカリ性のやわらかい土を好みます。プランター栽培では、市販されている元肥入りの野菜用培養土を使えば良いでしょう。自分でブレンドする場合は、「赤玉土小粒6:腐葉土4」を配合します。
地植え栽培の場合は、種まきの2週間前から土壌の準備を行いましょう。
ベビーリーフの種まきでは、種の種類によって覆土の量を調整しましょう。種には、光がないと発芽しない「好光性」と、光を遮らないと発芽しない「嫌光性」があります。この点を無視すると、芽が出ないこともあるので注意しましょう。
プランター栽培のベビーリーフは、発芽するまでの期間は常に土が湿った状態を保つように管理しましょう。発芽後は朝夕の涼しい時間帯に、表土が乾燥しているのを確認してから、鉢底から水がこぼれるくらい水をやります。
ベビーリーフを地植えで育てる際は、基本的に降雨による水分で十分です。雨が長期間降らず、土がカラカラになってしまったときには、水を与える程度にしましょう。
水やりの時には葉に泥が跳ねないように優しく水やりをしましょう。
ベビーリーフは栽培期間が短いので、基本的には肥料は必要ありません。葉色が薄く、育たないようであれば、液体肥料で適宜追肥を行いましょう。
ベビーリーフは繰り返し収穫ができますが、徐々に土壌の養分が少なくなるので、2回目以降の収穫時には、液肥をあたえて葉の再生を助けるとよいでしょう。
ベビーリーフは、種まきから1カ月ほどで収穫できます。葉の大きさが10〜15cmになれば収穫時期ですが、葉の大きさに関わらず、自分好みのタイミングで収穫しても問題ありません。
清潔なハサミなどを用いて、他の葉を傷つけないように注意しながら葉の付け根をカットしましょう。
ベビーリーフは、収穫の際に根を残しておけば再生するので、繰り返し収穫が可能です。しかし3度目以降からは生育に支障が出てくるので、1、2回ほど再収穫をしたら、新しく種まきしましょう。
ベビーリーフは生育期間が短いため、病気になることはほとんどありません。しかし、葉が柔らかい新芽の状態では害虫に食べられないように注意が必要です。
アブラムシ、アオムシはもちろん、葉に白い斑点を付け、食害をもたらすハモグリバエなどの害虫に注意が必要です。室外で栽培する場合は、あらかじめ防虫ネットをかけて予防しましょう。害虫を見つけたら、すぐに駆除してくださいね。
ベビーリーフは発芽して小さい幼葉の段階で収穫するため、今後の生長につかう栄養がぎっしりつまっている状態です。その栄養価はレタスと比較すると、ベータカロテンが15倍の3600mgや、ビタミンÇ7倍の36mgをはじめ、カルシウムや鉄分など抜群の栄養を誇ります。食べるとシャキシャキ感や甘みもあふれるため、サラダとの相性がぴったりであり、料理の一品にぜひ入れた野菜です。
ベビーリーフは簡単に収穫できるのに栄養豊富で食べやすく、サラダや料理の彩りにも使えるので、ひとつあると重宝する野菜です。プランターに植えて室内で育てれば、スペースを取らずに清潔に栽培できますよ。
色や種類違いで混植にすれば、いつものサラダもおしゃれに早変わりします。ぜひ、自宅でベビーリーフを育ててみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部