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庭といっても和風、イングリッシュガーデン、ナチュラルガーデン、北欧風などなど、ガーデンデザインのスタイルは多岐に渡ります。庭づくりの初心者の方は、まずどんなお庭にしたいかのイメージを掴むところからはじめるといいでしょう。
今回は、いくつかのガーデンデザインを、お家や作り出せる雰囲気のスタイル別にご紹介します。
Photo by Rieさん@GreenSnapイングリッシュガーデンとは、ガーデニングの本場、イギリスにあるような田舎の自然美をいかしたガーデンスタイルです。華やかでありながら気取りすぎない雰囲気で、ガーデニングの中でもかなりポピュラーなスタイルでしょう。
イングリッシュガーデンに合うお家は、英国風の輸入住宅などです。外壁がレンガ風であったり、三角屋根がかわいらしい塗り壁のお家と相性がいいですよ。
イングリッシュガーデンを基本に庭づくりをするなら、ボーダーガーデンという手法をおさえておくことが重要です。ボーダーガーデンとは、庭の小道から奥にいくに従って、だんだんと草丈が高くなるように草花を組み合わせて植える手法です。
また、エクステリアや鉢などのガーデニング雑貨には、テラコッタや木などの、自然素材を使うといいです。全体的な色合いも補色・反対色を意識した組み合わせで、選ぶといいです。
イングリッシュガーデンの庭づくりで植えたい草花ですが、手前ば草丈20cmほどのこんもりとなる花壇の縁取りに便利な草花をチョイスし、後方はカルーナやサルビアなどの縦のラインの草花をチョイスするといいでしょう。さらに後ろは低木花木や木立ち性のバラなどがおすすめです。
とくにアーチやガゼボ、バーゴラなど、立体物につるバラを這わせると、豪華なイングリッシュガーデンがつくれます。
雑木林風のナチュラルガーデンは、カラフルな色彩というよりも、新緑や紅葉などで四季の移ろいを楽しむガーデンスタイルです。
ナチュラルガーデンは、和風建築でも洋風建築でもなじみやすい特徴があります。迷ったら雑木林風のナチュラルガーデンをイメージして庭づくりをするといいですよ。
ナチュラルガーデンを目指して庭づくりをするなら、主役の庭木には株立ち種を選ぶといいでしょう。また、あまりカラフルな園芸草花は使わずに、白や黄色の細かい花を咲かせる山野草を植えるのがおすすめです。エクステリアは自然素材がよく、木製や陶器などの製品がよく合います。
ナチュラルガーデンで和風な庭づくりをするときは、庭木の株元にコケを植えたり、砂利や飛び石を敷くなどすると、侘び寂びのある日本庭園の趣きを取り入れられます。
フレンチシャビーガーデンは、全体をホワイトにまとめつつも、ところどころサビついたような、気取りすぎずに経年変化を楽しむガーデンスタイルです。
フレンチシャビーガーデンには白を基調としたカラーをした外観のお家が合います。もっと言えば、モダンとは真逆のスタイルなので、古風なニュアンスを生む、塗り壁風の外壁だとよく似合うでしょう。
フレンチシャビーガーデンで庭づくりをするときに重要なのは、フェンスや壁などのホワイトカラーと、小物のサビ感です。DIYで白く塗って、わざと塗装をはげたような加工をするのもいいでしょう。
エクステリアはサビついた鉄製のものや、ブリキ、アイアンなどが相性抜群です。
狭いスペースでも白い小物やオブジェ、モニュメントを合わせると、フレンチシャビー 風の庭づくりが楽しめます。とくにアイビーなどのつる性のグリーンと相性がよく、花の色味は、シックなチョコレート系や、少し色褪せたニュアンスカラーを組み合わせるといいです。
ジャンクガーデンの「ジャンク」とは、ガラクタという意味で、その人好みの雑多なツールやアイテムが集めた、無造作らしさが魅力のガーデンスタイルです。
ジャンクガーデンでの庭づくりはガレージハウスによく合います。無骨な無垢材のイメージや、マットな紺色〜灰色のカラーとの外壁だと、相性がいいでしょう。
ジャンクガーデンの庭づくりでは、遊び心をもって、古びた不用品などをガーデニング雑貨として利用するのがおすすめです。あまり園芸に関係ないような標識などを置いたり、普通は植えないはずの作業カートに寄せ植えをしたりすると、自分だけのオリジナルのジャンクガーデンが完成します。
ジャンクガーデンはガラクタを寄せ集めたような雑多な雰囲気が大事なので、同じ小物がいくつも積み上がっていたり、とにかく物が多すぎるようにコーディネートしていくと、ジャンクガーデンらしさがでます。
ジャンクガーデンでとくにおすすめの植物は、多肉植物やサボテン、塊根植物などです。そのほか、無造作に雑草を生やしたままでも、むしろ鬱蒼とした風景がよく似合いますよ。あまりビビッドな色の花を合わせると、ジャンクな代物が悪い意味で浮いてしまうので、アッシュカラーやアンティークカラーの花がおすすめです。
ロックガーデンやドライガーデンは、おしゃれな庭づくりで注目される、比較的新しいスタイルです。石や砂利など多用して、荒廃した砂漠のような雰囲気を楽しみます。ロックガーデンの庭づくりは、カリフォルニア風ハウスなどのサーファーハウスと相性がよく、他にもガレージハウスともよく合います。気取りすぎないかっこよさが魅力のガーデンスタイルです。
ロックガーデンやドライガーデンの庭づくりでは、モロッコやメキシコ、アフリカなどの風景をイメージしてみるといいでしょう。例えば、乾燥地帯では砂質が日本とは違うので、白い砂利をひいたり、大きめの石を積み上げて、元ある地面を見せないようにするのが大事です。
ロックガーデンやドライガーデンで植える植物は、多湿を嫌う高山植物やアガベなどの多肉植物、サボテンなどの南半球に自生する植物がおすすめです。エクステリアはとくに問いませんが色味を錆色〜紺色などにして、ポップでビビッドな色味は避けたほうがいいでしょう。
日本庭園などの和風の庭は、侘び寂びを感じる、風情ある眺めが魅力の庭です。最近では日本古来の建築様式に再び注目があつまり、和風モダンな住宅も増えています。こういった建物には和風の庭を合わせることで、より統一感が出て美しいでしょう。
和風の庭づくりでは、各地にある日本庭園はもちろん、神社や寺などの庭園を真似てみるといいです。和風の庭を演出するアイテムといえば、竹垣や鹿おどしですが、それらが難しくても白か灰色の砂利と、大きめの石を敷くことで和風の庭に近づきます。大切なのは、あまり要素を詰め込みすぎないことです。
和風の庭に植える植物は、シンボルツリーなら松やモミジ、梅、桜など、日本古来から親しまれた樹木を植えましょう。そのほか、シダ類やコケ類の植物を日陰に置いて、日向にはスイセン、スズラン、アヤメなど、”和名がよく知られた花”を選んで植えるようにすると、和風の庭によく合います。
あまりカラフルにはせず、白を基調にしたり、多くても色使いは2〜3色までにしておくと、まとまりがでます。
一口にお庭といっても、いろいろな種類のガーデンスタイルがあります。お庭の雰囲気でお家の印象もガラリと変わるので、ぜひ自分好みのお庭づくりを楽しんでください♫
GreenSnap編集部