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ベランダガーデニングはマンションなどの集合住宅でも気軽に楽しめるので、やってみたいという方も多いでしょう。ただし、ベランダガーデニングを始めるときはいくつかの注意点を理解すること、ベランダガーデニングならではのスーペスを活用するコツが必要です。
今回は、おしゃれなベランダガーデンの始め方・作り方についてご紹介します。
ベランダガーデニングとは、プランターをつかって、ベランダで草花や観葉植物、野菜を育てることです。
ベランダは風通しがよく、虫がわきにくい場所でもあるので、じつは地上の庭で栽培するよりも簡単に育つというメリットも。限られたスペースを上手に活用すれば、ぐるりと緑に囲まれた、癒しの空間をつくることができますよ。
ベランダガーデニングは適当に苗を買って始めると、のちのちに大変なトラブルにつながりかねません。始める前にいくつかのポイントをチェックしておきましょう。
植物の栽培に欠かせない日当たりは、ベランダガーデンでも重要なポイントなので、自宅のベランダ環境を確認しておきましょう。
ベランダは多くの場合、一方向からしか日が当たりません。日中の太陽の動きや、季節の太陽の高さに合わせて、日が当たる場所もずれていきます。
たとえば太陽の高さが最も高い夏はフェンス側によく日が当たりますが、室内側にはあまり日が届きません。反対に太陽の高さが最も低い冬はフェンス側に日が当たらず、室内側によく日が当たります。
ベランダガーデニングの場合、排水溝のみが余分な水を流す経路です。むやみに設置して排水溝をふさいでしまったり、排水経路を複雑にしてしまわないよう、気をつけましょう。
また、定期的に手入れできるほどのスペースを確保しておいて、枯葉などが詰まらないよう掃除しておくことも大切です。
ベランダにはほとんどの場合、室外機が設置してありますが、室外機のまわりには植物をおくことは避けましょう。
とくに排気口近くは排気熱風が当たりやすいので、植物にとって悪影響です。反対に吸気口近くに植物をおくと熱気がこもり室外機が故障する可能性もあるので、適切なスペースを確保してください。
一般的に室外機の表面の排気口20cm、裏壁面側の吸気口10cm、側面10cm、側面基板側35cmが適切なスペースといわれています。
集合住宅の場合、マンションやアパートのベランダはあくまで共有部分です。賃貸や分譲に限らず、自分で勝手にリフォームしたりすることはできません。また、所有管理元の規約にあるベランダの重量制限などの注意事項を確認しておきましょう。
そのほか、避難経路を確保しておくことも大切です。隣のベランダを区切っている防災扉や、避難はしごのまわりには植物や棚は置かないようにしましょう。
集合住宅のベランダは近隣住民へ迷惑をかけないよう、十分に配慮しましょう。たとえば水やりをしたときに誤って下の階に垂れ落ちないか、プランターは落下しないか、害虫を呼び込まないかなどに注意してください。
ベランダガーデニングは限られた空間の中で楽しむので、上手にスペースを活用することが大切です。またおしゃれにするにはどのような工夫をすべきか、そのコツもあわせてご紹介します。
ベランダに棚やパーゴラを設置して、高い位置に植物を置けるようにしてみましょう。
ベランダガーデニングでは床部分の照り返しの熱や、日当たりの悪さがデメリットでもありますが、棚やパーゴラを設置すれば両方とも回避できます。また、高い位置ほど風通しもよくなります。
ベランダガーデニングでのプランターは、ハンギングバスケットがおすすめです。棚やパーゴラから吊り下げたり、物干し竿を活用して吊り下げて栽培しましょう。
なお、ハンギングバスケットで栽培するときは、用土を軽くすると落下の危険性が減ります。用土は[ 腐葉土4:パーライト2:バーミキュライト2 ]の配合にするといいでしょう。
ベランダの床にウッドパネルや人工芝を敷くと、夏の照り返しや熱の溜め込みを防ぎ、冬の底冷えも防ぐことができます。
また床面がウッドやグリーンカラーになると、一気におしゃれなベランダガーデニングの空間を楽しめます。
ベランダガーデンでは視界に入りやすいフェンスのデザインも大切です。
おしゃれなベランダガーデニングを楽しみたいなら、フェンスにラティスをたてたり、すのこや木製フェンスを設置して、ウッドフェンス調にしてみるといいでしょう。
ベランダガーデンではグリーンカーテンを楽しむのもおすすめです。グリーンカーテンがあるとベランダの目隠しにもなるほか、日除けにもなるため、強い日差しが苦手な草花などもその影で育てることができます。
東向きのベランダは午前中はよく日が当たり、午後はほどよく陰る、植物にとってもよい半日陰の状態です。
ただし、ベランダの構造によっては、ある一部分しか日が当たらない状況になりやすいので、耐陰性のある植物をうまく組み合わせたり、日によって植物の置き場所を変えてみるなどの工夫が必要です。
南向きのベランダガーデンは午前午後も一日中、日が当たるので、日光を好む植物にとっては最適な環境です。
ただし、夏場の温度上昇には注意が必要。水切れに注意しながら育てるようにしましょう。ペチュニアやカザニアなど、とくに暑さに強い花をチョイスするといいですね。
西向きのベランダは、午後から日が差して、急激に温度が上昇するという特徴があります。
このような状況だと水切れしやすいので、西向きのベランダでは、夏場は朝に加え夕方も水やりをするといいでしょう。もしくは日よけのシェードを貼ったりするのもおすすめです。
北向きのベランダは、一年を通してあまり日が当たらないのが特徴です。
育てる植物は耐陰性の強いクリスマスローズや、ハーブ類などを選ぶといいですね。コケ類も育ちやすい環境なので、ビオトープなどを楽しむのも良いかもしれません。
ホワイトシャビーを基調にした、おしゃれなベランダガーデニングのレイアウト案です。フェンスはホワイトのウッドフェンスで、白い幹が美しいオリーブがよく映えます。
カントリー風のナチュラルなベランダガーデニングのレイアウト案です。床にフローリングが敷いてあり、白い木製フェンスとの相性がいいです。
ビンテージ風のおしゃれなベランダガーデニングです。ウォールナット系のウッドパネルを敷いて、皮のチェアや陶器・テラコッタの鉢植えを配置して、おしゃれな空間に仕上がっています。
ベランダガーデニングは風通しもよく、日当たりさえきちんと考えて配置すれば簡単に楽しめます。園芸経験が浅い初心者は、むしろベランダガーデニングのほうが育てやすい場合もありますよ。
ベランダガーデニングを始める前に注意すべきことや、作り方のコツを覚えて、ぜひおしゃれなベランダガーデニングを楽しんでみてください!
GreenSnap編集部