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5月の初夏から9月の晩夏まで、夏に苗植え・種まきをして栽培する野菜は、早いものでは夏から秋、多くは秋から冬にかけて収穫を楽しめます。夏の太陽をうけて育つ、栄養豊富でとれたて新鮮な野菜を味わえるのは、家庭菜園の醍醐味です。
今回は、家庭菜園でおすすめの夏植え・夏まき野菜をご紹介します。
夏場は強い日照りで水分が蒸発しやすく、植物も活発に水分を吸水しているので、土が乾燥しやすく、水切れを起こしやすいです。露地栽培でも、乾燥した日が続くようであればたっぷりと水をあげましょう。
またマルチを張ったり、敷きわらをしいて、温度上昇を防止するのもおすすめです。
夏場の水やりは日中にあげてしまうと、土の中が蒸し風呂状態になり、生育に悪影響を及ぼします。水やりをするのであれば、朝8時までの涼しい時間帯や、16時以降の夕方などを選びましょう。プランター栽培なら、土の状態をみながら朝夕2回あげるいいです。
5月から過ごしやすい時期になってくると、害虫も活発に活動し始めます。特にアブラムシ、ヨトウムシ、ハダニなどに気をつけるといいでしょう。
また、夏は蒸し暑く、過湿状態になりやすいので、混み合った部分を間引きや剪定をして、風通しをよくすることで、病害虫防止にもつながります。
トマトは育苗が難しいので、苗を購入して栽培を始めましょう。トマトは日当たりと乾燥を好むので、水のあげすぎには注意が必要です。初心者は病害虫に強い品種を選ぶのがおすすめです。
モロヘイヤはネバネバ野菜の代表として、高い栄養を含んだ健康食材です。5月くらいの暖かさが安定した時期に種まきしましょう。虫がつきにくく、丈夫なので、家庭菜園初心者にもおすすめです。
きゅうりの種まきは4月が適期ですが、苗植えは5月が適期です。つる性の植物なので、収穫もできるグリーンカーテンとしても使えます。栽培自体は難しくないですが、誘引や支柱たてなどの手間が少々かかります。
ゴーヤも種まきは4月が適期ですが、苗植えは5月下旬が適期です。病害虫に強くて育てやすいですが、つるの発達が早いので、とこどき整枝して、風通しを保つといいでしょう。開花後20日を目安に、完熟する前に収穫をする野菜です。
小松菜は3月から10月にかけて、暖かい時期であればいつでも種まき、収穫ができる野菜です。栽培期間が短いので、他の野菜との間作や混作にも向いています。大きくなりすぎると葉が硬くなるので、早めの収穫するのがおすすめです。
アイスプラントは多肉植物のひとつで、塩分のつまった水泡を茎葉につけた野菜です。歯ごたえがプチプチしていて、次第にとろりとしてくる新食感で人気を集めています。水耕栽培でも簡単に育てることができます。
フダンソウは茎部分が赤、白、黄色、オレンジなど、色彩豊かに染まるホウレンソウの仲間です。栽培期間が短いので育てやすく、観賞用に育てても楽しめます。4月から9月にかけて種まきが可能です。
トウモロコシは5月くらいの暖かい時期に種まきをしましょう。家庭菜園での栽培の場合は、人工授粉など手間が少々かかりますが、栽培自体は簡単です。雄穂がついてから収穫までは、とくに水をきらさないようにあげていきます。
ニンジンは7月が種まきの適期です。栽培期間が多少長いですが、栽培自体は簡単です。生育初期の成長スピードがゆっくりなので、このころは雑草取りなどを行って、養分を取られないように注意しましょう。
ダイコンは丈夫で土質をあまり選ばないので、案外栽培難易度は低いです。ただし深めに土を耕したり、土囊袋など深さがある容器で栽培することが大事です。サイズや形、煮物向き、生食向きなど、品種が多数あるので、目的にあった品種を選びましょう。
ハクサイは冷涼な環境を好むので、8月下旬〜9月の暑さが落ち着いた時期に種まきをしましょう。病害虫の被害にあいやすいので、植え付けした後は寒冷紗などでおおって予防しましょう。また、アブラナ科の連作障害にも注意が必要です。
夏に種まきをして収穫する秋冬キャベツは、ぎっしりとつまりがよく、葉肉が厚いので煮物系に向いています。害虫の被害にあいやすいので、植え付けしたら秋までは防虫ネットや、寒冷紗などを使って対策が必要です。
ルッコラは種まきから収穫までが30〜40日ほどと、とても短くて育てやすいです。梅雨を除いた初夏ごろにも種まきができます。雨に弱いので、梅雨期には雨よけをしたり、直射日光が当たる場合には遮光してあげると、なおよいでしょう。
ミズナはシャキッとした食感が、加熱してもなくなりにくいため、鍋物やサラダでも人気の京野菜です。9月に種まきをして11月のはじめには収穫ができます。栽培初期は害虫の被害にあいやすいので、寒冷紗などをかけてあげるといいでしょう。
ジャガイモは栽培期間が短く、土質を選ばないので、栽培難易度は低いです。市販のジャガイモを種イモとして使え、収穫量も多いので栽培も楽しめます。光に当たるとイモが緑化してしまうので、都度、土寄せが必要です。
ホウレンソウは9〜10月に種まきをします。種まきから2〜3週間ほどで栽培ができ、その後も次々と伸びるので、コストパフォーマンスの高い野菜とも言えます。耐寒性が高いので冬でも育てられます。
野菜の栽培適温はほとんどが20〜30度です。気温30度以上にもなる日本の夏は、野菜にとって、農作業をする私たちにとっても、厳しい時期です。
野菜にも自身にも、しっかりと暑さ対策をして、秋口の収穫を楽しみましょう。
GreenSnap編集部