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ブルーベリーは初心者でも育てやすく、品種を栽培地域に合わせて選ぶことで、日本全国で栽培が可能です。花姿のかわいさからも、家庭の庭木として取り入れている方も多く、きちんと育てると毎年収穫が楽しめます。
今回はおいしいブルーベリーの栽培に欠かせない肥料について、ご紹介いたします。
ブルーベリーは果実の収穫を目的とする果樹で、6〜9月が収穫時期です。この時期に美味しくたくさんの果実をつけさせるため、肥料は必要不可欠となります。品種や栽培環境によっても異なりますが、下記を参考に上手に肥料を与えて、健康なブルーベリーの栽培を楽しみましょう。
ブルーベリーの肥料は窒素成分に気をつけてください。ブルーベリーは酸性度合いの高い土壌で栽培しますが、一般的な化成肥料に含まれる硝酸態窒素が土に加わると、アルカリ性に土壌が変化して生育不良を起こします。
ブルーベリーに適した窒素は硫酸アンモニウムなどの、アンモニア態窒素になりますので、化成肥料の配合成分には気をつけましょう。市販のブルーベリー用肥料がおすすめです。
ブルーベリーの肥料は大きく元肥と春肥、追肥の3つに分けて考えるといいでしょう。
栽培初期の元肥と、栽培中に行う春肥、追肥の芽出し肥・礼肥があります。つまり、植え付け時の元肥をのぞいて、ブルーベリーには年3回ほど肥料を施す必要があります。
なお、株の成長途中である1〜3年はあまり肥料をやり過ぎないように育て、3年目以降の収穫ができるようになった年齢から、株の様子をみて肥料をあげるようにしてください。
元肥とは植え付けの際に、あらかじめ土に混ぜて施す肥料のことで、株全体の健康と成長を促す役目があります。ブルーベリーの植え付けは11〜12月に行うので、それと同じ時期に与えることになります。
長い時間をかけてゆっくりと養分を行き渡らせる必要があるので、油かすなどの有機肥料がおすすめです。
ブルーベリーの苗を鉢やプランターに植えたら、油かすなどの有機質固形肥料を株の周りに3〜4個ほど置くようにしましょう。鉢植えやプランター栽培は水やりで養分が流れやすいので、固形か粒状がおすすめです。
油かすなどの有機質配合肥料を1株につき1kg目安に混ぜ合わせて植えましょう。
ブルーベリーは3月から梅雨明けの6月くらいまでの間に、新芽を伸ばしていきます。この体力を補うものとして、3月に春肥として肥料を施します。意味合いとしては2回目の元肥といったところです。
鉢植えやプランター栽培のブルーベリーの場合、有機質固形肥料を株の周りに3〜4個置きます。このとき、元肥を置いた所と少しずらした場所に置くようにしてください。
地植えのブルーベリーの場合、枝葉の先端の真下の土を、根元を中心にドーナツ状に掘り、化成肥料をだいたい10〜30gほど均一に巻いていきます。掘り起こした土をかぶせ、株元に少し土を盛って完了です。
このとき、化成肥料の窒素成分が硫酸アンモニウムなどのものを使うようにしてください。市販のブルーベリー用肥料がおすすめです。
ブルーベリーの追肥は年2回です。1回目は収穫が始まる6月ごろに、芽出し肥として与えます。これは次々と果実を実らせるための体力を増強し、結実を促します。
2回目は収穫を終えた9〜10月ごろ、礼肥として与えます。礼肥は収穫を終えて弱った樹勢を回復させ、翌年の成長に繋げるための養分になります。
種類としては、速効性の化成肥料が好ましいです。成長の安定をはかるため、窒素・リン酸・カリの三大栄養素が等しい割合で配合されたものを使うといいでしょう。
鉢植えやプランター栽培のブルーベリーの場合、化成肥料(窒素成分が硫酸アンモニウムなどのもの)を10〜30gほど、2、3箇所に分けて株周りに施します。同じく、春肥を施した場所とはずらしてあげるようにしてください。
地植えのブルーベリーへの追肥の仕方は、春肥のときと同じです。
ブルーベリーには大まかにノーザンハイブッシュ系、サウザンハイブッシュ系、ラビットアイ系の3つの系統の品種があります。中でもラビットアイは強健で初心者におすすめとされていますが、だからこそ、肥料を教科書通りに与えると、肥料焼けを起こす可能性が高いです。
強健な品種ほど、肥料は減量気味に育て、株の状態を見ながら施すようにしましょう。
ある農園では年1回の追肥のみであったり、また別の農園では年4回の追肥をしていたりと、品種や環境によって肥料の施し方は異なります。品種の特性や、株の状態をみて肥料を施すようにしてあげるといいですよ。ぜひ毎年の経験を積んで、おいしいブルーベリーの収穫を楽しんでください。
GreenSnap編集部