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まりもは水の中に漂う緑色の鞠(まり)のようで、とてもかわいらしいですよね。ユニークな見た目をしていますが、まりもは水中で生きている水生植物のひとつです。
透明な瓶などの入れ物にいれて、インテリアとして楽しむこともできるまりもですが、寿命を長くさせるには適切なお手入れが必要です。
ということで今回はまりもとはそもそも何か、まりもの育て方についてご紹介します。
まりもとは、湖などに生息する淡水性の「緑藻」です。つまり、動物的な生き物ではなく、水生植物のひとつなのです。まりもは正確にいうと、細長い糸状の繊維質ですが、湖底の形や波などの、一定の条件がそろうことで丸い集合体となります。
日本では、北海道の阿寒湖で初めて発見され、鞠(まり)のかたちに似た藻ということで毬藻(まりも)という名前になりました。
もちろん水生植物といえど生き物なので、まりもにも寿命があります。ただし、正しい管理方法で育てれば、ほとんど枯れることはない、とても丈夫な植物です。
北海道の阿寒湖には、300年生きているという大きなまりもが存在しており、人間よりはるかに長い寿命をもつことがわかりますね。
まりもは光合成をして生きるので、日当たりのいい場所に置いて育てましょう。ただし、もともと湖底に自生する植物のため、強い日光や日差しには耐性がありません。
そのため、レースカーテン越しの柔らかい日光か、明るい日陰ほどの日当たりが適しています。
また、まりもの栽培適温は15〜20℃程度です。春と秋は、レースカーテン越しの窓際などがおすすめですが、夏や冬は窓際から離して、エアコンなどが効いた場所で育てるといいでしょう。
まりもは水中で育つため、常に清潔な水を用意してあげることが大切です。また、まりもは水道水でも育てることができるので、とくに成分の調整などは必要ありません。
まりもの水換えは、夏場なら1週間に1回、冬場なら1ヶ月に1回が目安です。ただし、水中に濁りが発生しだしたら、早めに水換えしてあげるといいでしょう。水換えをせずに育てると、茶色いアクが発生して、まりもも弱ってしまいます。
まりもの水換えをするときは、網などでまりもをすくいだし、清潔な皿などに一時的によけておきましょう。まりもを育てる容器のほか、飾りに入れていたビー玉などがあれば、それも全てキレイに洗います。
また、まりもそのものも優しく手に持って、水道水で洗い流してあげましょう。このとき、茶色く枯れた部分があれば、ピンセットなどで取り除いてください。
あとは元どおり、容器に水をいれ、まりもを戻してあげれば、水換え終了です。
まりもは基本的に、清潔な水と適度な日当たりがあれば、肥料がなくても元気に育ちます。ただし、サイズを大きくしたい場合は、「まりものごはん」など、ユニークな名前がついた専用の肥料もあるので、規定量与えましょう。
まりも愛好家のあいだでは、このような肥料をエサやりと呼ぶこともあるようで、そのことからもまりもを動物的な生き物と勘違いする人が増えているようです。
まりもを育てていると、しゅわしゅわと気泡をまとい、浮くことがあります。これはまりもが光合成している証拠で、酸素と窒素の気泡をまとって、水面に浮き出す生命活動ともいえます。
透明のガラス容器などで育てると、とくにそのキレイな様子がみれるので、おすすめです。
まりもはネット通販、アクアショップ、ときには100円ショップや無印良品などの生活雑貨店などで買うことができます。
北海道ではこんなふうに缶に入って空港や水族館ショップなどでも売っているので、お土産にもおすすめです。
まりもとは、その見た目のかわいさや育てやすさの魅力に富んだ、水生植物です。お世話も簡単ですし、好きな器にいれればインテリアとしてもぴったりですよ。みなさんのお仲間にまりもを迎えてみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部