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国花とは、国民から愛される、その国を象徴する植物のことです。みなさんは日本の国花や、世界の国々の国花をどれほど知っていますか?
世界の国花がわかると、その国の風景や国民性などもイメージしやすいですよ。国花にいたるまでの由来も興味深いものがあるので、ぜひチェックしてみてください♫

日本を代表する花といえば、親しみのある「桜(サクラ)」を思い浮かべる方も多いはず。
ところが、皇室やパスポートの紋章には「菊(キク)」が使われています。どちらが正解なのでしょうか?
その答えは、両方です!桜も菊も、どちらも日本の国花なのです。日本にお住まいのみなさんなら、どちらの花も馴染み深く、日本の国花といわれても納得がいきやすいですよね!
では、他の国はどうでしょうか?世界の国花には、どんな種類の花が選ばれているのか、ご紹介していきます。

アメリカの国花は「バラ」です。花言葉からもわかるように、バラは愛や美を象徴する花をして知られますが、アメリカ人も愛情と美徳の精神を重んじており、1986年に当時のアメリカ大統領であるロナルド・レーガンが、正式に制定したそうです。
カナダの国花は「サトウカエデ」です。カナダといえば、メープルシロップが名産品。サトウカエデはこのメープルシロップの原料となる花木です。カナダの国旗にも、このサトウカエデのシルエットが使われています。

メキシコの国花は「ダリア」です。日本でもよく目にする、ガーデニングの定番のお花ですが、もともとはメキシコに自生していたお花で、それが大昔のスペイン人征服者によって、世界中に広まったようです。
ブラジルの国花は「イッペー」です。中輪の黄色い花がよくつく花木のため、日本では黄色い桜とも呼ばれて出回っています。ブラジルに自生していた花木で、日本ではブラジルの姉妹都市である神戸で見れるそうです。

オランダの国花は「チューリップ」です。オランダといえば、風車の目の前に広がるチューリップ畑というイメージがありますが、まさにイメージ通りの国花ですね。

ドイツの国花は「ヤグルマギク」です。ナポレオン皇帝にドイツが攻め込まれたときに、皇后が王子らを慰めるためにヤグルマギクの花かんむりを作ったことに由来して入るそうですよ。

フランスの国花は「ユリ」と「アイリス」で日本と同じく2つあります。アイリスは長い間、紋章として国民から親しまれていました。

ハンガリーの国花は「ゼラニウム」と「チューリップ」の2つ。
ハンガリー刺繍のデザインではよくチューリップが用いられ、ハンギングバスケットなどにはゼラニウムが用いられるみたいです、どちらにせよかわいいですよね♪

イタリアの国花は「デージー」です。デージーはイタリア語でマルゲリータといい、19世紀の王妃の名前(マルゲリータ・マリア・テレーザ・ジョヴァンナ)に敬愛の意味を込めたことが国花となった由来なのだとか。

スペインの国花は「カーネーション」です。聖母マリアがキリストを見送ったときに流した涙のあとからカーネーションが生えてきたと伝えられています。なんとも母性溢れる暖かいお話なのでしょう。

フィンランドの国花は「スズラン」です。これは国民投票によって決められたという、まさに国民を代表するお花なんです。日本で流通するものよりも少し大ぶりで、香りも強いという特徴があります。
花のイメージがあまりないロシアですが、「ヒマワリ」と「カモミール」の2つの国花があります。意外にもロシアではヒマワリの栽培が盛んなんです。
また、カモミールはロマーシカとして国民から親しまれています。
韓国の国花は、はるか昔より、長きにわたって親しまれている「ムクゲ」です。

台湾の国花は、「ウメ」です。ウメがつける5つの花びらを五権(台湾の憲法)とあらわし、3つのおしべを三民主義とあらわしています。

中国の国花は、正確にはまだ定められていないようです。諸説ありますが、国民からは、「ボタン」、「シャクヤク」の支持が高く、有力候補とされているようです。
インドネシアの国花は、ジャスミンの一種である「マツリカ」です。お祝いや民族衣装にはこの花を飾りつけることが多いのだそう。
マレーシアの国花は、「ハイビスカス」です。5枚の花びらには、それぞれ神への信仰、国家への忠誠、憲法の遵守、法による統治、徳性という意味が込められています。
フィリピンの国花は「マツリカ」で、現地では「サンパギータ」といわれています。タイと同じですね。教会のお供え物などにも用いられ、親しまれています。
シンガポールの国花は、「バンダ・ミス・ジョアキム」というランの一種です。シンガポール人女性がフラワーショーにて、世界初のランの交配種であるこの花の優勝に貢献したことにちなんで名付けられたそうです。
タイの国花は金色の藤といわれる「ナンバンサイカチ」で、現地では「ドーク・ラーチャプルック」といわれています。タイの多くの人が信仰する仏教において黄色は重要であり、国王を表す色としても大切にされています。
ベトナムの国花は、「ハス」です。民族衣装であるアオザイにも、よくハスの花が描かれていて、親しまれています。
| 日本 | 「桜」「菊」 |
| アメリカ | 「バラ」 |
| カナダ | 「サトウカエデ」 |
| メキシコ | 「ダリア」 |
| ブラジル | 「イッペー(イペー)」 |
| オランダ | 「チューリップ」 |
| ドイツ | 「ヤグルマギク」 |
| フランス | 「ユリ」「アイリス」 |
| ハンガリー | 「ゼラニウム」「チューリップ」 |
| イタリア | 「デージー(デイジー)」 |
| スペイン | 「カーネーション」 |
| フィンランド | 「スズラン」 |
| ロシア | 「ヒマワリ」「カモミール」 |
| 韓国 | 「ムクゲ」 |
| 台湾 | 「梅」 |
| 中国 | 「ボタン」「シャクヤク」 |
| インドネシア | 「マツリカ」 |
| マレーシア | 「ハイビスカス」 |
| フィリピン | 「マツリカ」 |
| シンガポール | 「バンダ・ミス・ジョアキム」 |
| タイ | 「ナンバンサイカチ」 |
| ベトナム | 「ハス(蓮)」 |
いかがでしたか?この他にもさまざまな国が国花を定めています。国花には、その国々の思想や歴史が反映されていることも多いので、学んでみるのも楽しいもの。ぜひこの機会に、各国の国花を学んでみてください♫

GreenSnap編集部