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GreenSnap編集部です♪
ハーブとは無縁の2人の男性社員がベテランハーブ男子のナビゲートによって、ハーブの育て方、料理への活用術、セルフケア方法などなど、「ハーブのある健やかな暮らし」を学んでいくという企画。
第10弾の今回は「今注目のクロモジの魅力を和ハーブ男子に学ぶ!和ハーブだけで作る絶品ジェノベーゼなど多数紹介」です!
サーフィンとお酒が大好きなアーリーは、現在32歳。新婚生活で奥さんの手料理を食べ過ぎて幸せ太りをしてしまったそうで、「もっとハーブの勉強をして健康的な体を目指したい!」との本人たっての希望で久しぶりの登場です!
今回は(一社)和ハーブ協会代表理事の古谷暢基(ふるやまさき)さんに、今注目の和ハーブ「クロモジ」の魅力や活用法などを学びます。
(一社)和ハーブ協会(JHF:Japan Herb Federation)は2009年10月に設立された、日本に古くから伝わる和の有用植物およびその活用文化の発掘と見直しをコンセプトに、様々な活動を行う社会事業団体です。「和ハーブ検定」の実施や全国各地での体験講座など、活動は多岐に渡ります。
古谷代表理事は「和ハーブ」という言葉を作ったご本人であり、健康・医学に精通している医学博士。植物見分けの達人でもあり、なんと走行中の車両に乗っていてもクロモジの木を見つけることができるのだとか…!まさに和ハーブのスペシャリストです。
クロモジについて前回少しだけ取り上げていましたが、みなさん覚えていますか?
▼春に可憐な花を咲かすクロモジ
クロモジは昔から日本の森に広く自生しているクスノキ科の落葉低木で、枝葉の香りが強いのが特徴です。クロモジと養命酒製造の関わりはとても深く、薬用養命酒に使われる14種類の生薬の1つ、烏樟(ウショウ)であり、養命酒製造の販売するクラフトジン「香の森」にもクロモジの香りが生かされています(詳しくは第8弾と第9弾の記事をご覧ください)。
年代性別関係なく万人にウケる香りをしていることから、「和アロマの王様」とも言われているのだそうですよ!
クロモジは、その香りと殺菌効果を活かした高級爪楊枝の材として有名ですが、昔は歯ブラシとして活用されていた他、飲食材や入浴剤、香料としても使われてきたといいます。その効果としては、香りによる自律神経の調整効果の他、外用として殺菌作用や美肌効果、ハーブティーとしては滋養強壮や胃腸の調子を整える効果などがあるのだそうですよ。
実際、その昔、岐阜県伊吹山の木こりはクロモジとニオイコブシ、“和のエルダーフラワー”とも呼ばれるニワトコの3つの和ハーブを混ぜた入浴剤入りの五右衛門風呂に入っていたそう。このお風呂には、昔から肌荒れや吹き出物を癒す効果があると言われているのだとか。
香りの他にも殺菌効果や自律神経の調整、滋養強壮や胃腸の調子を整える効果もあるため、胃腸薬や皮膚や粘膜に対する外用薬、歯ブラシなど、様々なものへ活用されてきたそうです。
古谷代表理事自身も、二日酔いの朝にクロモジ茶を飲んだら体がとってもスッキリしたという経験があるといいます。「それだけでも絶対飲むべき価値がありますね!」と、お酒大好きアーリーは食いついていました(笑)。
そんな食べることとお酒が好きなアーリーに、「もっとおすすめなクロモジを楽しむ方法があるよ。」と古谷代表理事が教えてくれたのが、クロモジを料理やお酒として楽しむことでした。なんと、クロモジは食べても美味しいのだそうですよ!
それはぜひ食べてみたい…ということで、わがままを言って、古谷代表理事の考えたクロモジ料理を作って頂きました!
今回クロモジ料理レシピの再現にご協力頂いたのは、東京都(最寄り駅:牛込柳町駅)にある「ido Bistro」さん。住宅街の中にひっそりと佇む、古民家風のおしゃれな隠れ家的レストランです。お店の前に井戸がある(写真右下)ことが名前の由来なんだとか。
お店では、気さくなシェフのノリさんが迎えてくれます。
▼左からノリさん、古谷代表理事、アーリー
クロモジ料理ってどんなものなのか想像がつかない方も多いかもしれませんが、実はクロモジの若い葉はもちろん、成葉でも柔らかいものであれば、生でも美味しく食べることができるのだそうです!それではさっそくクロモジ料理3品をご紹介していきます。
まず1品目は「クロモジ•カルパッチョ」です。乾燥クロモジ葉を使用して作ったクロモジオイルに漬け込み、すし酢とクロモジ・ハーブソルトで味付け、さらにクロモジの生葉を散らします。
爽やかなクロモジの香りが新鮮なヒラメの旨味をより引き立ててくれています。素材の相性が抜群でとっても美味しい!
▼クロモジを使ったカルパッチョ
続いて2品目は「和豆と和ハーブブーケガルニのスープ」です。枝豆や大豆など、日本人の身体に馴染む和豆を、これまた日本の香味野菜のミョウガやネギ、そしてクロモジに加えて“和のシナモン”ヤブニッケイやゲットウを縛った“和のブーケガルニ”で煮込んだトマト風味のスープ。仕上げにクロモジの「ピストゥソース」や、刻んだクロモジの生葉がトッピングされています。湯気からもクロモジのいい香りが漂い、食欲をそそります。
▼和豆のスープ
最後の3品目は「ジェノベーゼパスタ」。なんとこちらクロモジの葉と“和のピーナッツ”ラッカセイ、ニンニク、アマニオイルのみを使用して作られているとのこと!
▼クロモジペーストがたっぷり!ジェノベーゼ
「そうは思えないほど、クセもなくて美味しい!旨味が濃い!」とお箸が止まらないアーリー。ジェノベーゼパスタに関しては古谷代表理事の自信作であり、クロモジ料理の中でもっとも好きなレシピの一つだそう。
せっかくなので…と、クロモジの枝と野生の和果(ヤマナシ、ヤマブドウ、ヤマボウシなど)を漬け込んで作った「和ハーブリキュール」も注文してみました。自然の上品な甘味をクロモジの香りがほんのりと包み、本当に飲みやすく、身体にその薬効が染み渡るよう!とお酒大好きアーリーはいいます。女性へもおすすめのお酒だそうですよ。
▼和ハーブリキュール
シェフのノリさん曰く、クロモジはこの他にも和ハーブティーやスパイスとしても活用できるとのこと。生でも乾燥させても粉末にしても美味しく食べることができるなんて、クロモジは本当に無駄なく活用できる万能ハーブですよね!とても勉強になりました。素敵なお料理をありがとうございました!
▼左から國さん、ノリさん。素敵なお二人が迎えてくれます。
<店舗情報>
店名:ido Bistro
所在地:東京都新宿区市谷柳町20
HP:www.ido-bistro.com/index.html
そんな万能に活用できるクロモジの他、お馴染みのヨモギやドクダミ、またカキドオシ、トウキ、ナギナタコウジュなど、まだ知られていない(忘れられた)ものも多い「和ハーブ」には、海外ハーブと決定的に違う魅力があるとのこと。
「三里四方に医者いらず」…まさに“三里=12㎞”四方のものを食べていれば、健康になれるという古くからの言葉があります。自動車や飛行機、また冷蔵庫などの家電が普及するごく最近までその歴史の大部分において、人は生活のほぼ全てを足元にある植物で成り立たせてきたといいます。 私たち日本人の遺伝子には、古来より日本の土地に生息する植物、つまり和ハーブが刻まれており、私たちの心身にもっとも馴染むのだそうですよ。
まさに、日本人のためのスーパーフードと呼ぶにふさわしいものの1つですね!
先祖たちの知恵や生きる歴史が詰まった和ハーブに接することで、日本人の生き方の歴史を自然と学ぶことができ、忘れかけていた「日本の心」を取り戻すことができるかもしれませんね。
古谷代表理事曰く、和ハーブ男子は料理や自然散策、会話など様々な場面において自然と高い感性を発揮するといいます。そして、和ハーブに共感してくれる女性もまた感性が豊かで、バランスのとれた女性が多いような気がするのだそうです。
つまり、和ハーブを会得した男子たちは、素晴らしい女性たちにモテる!気がするとのこと(笑)。
確かに、前述のようなお洒落な和ハーブ料理をサッと作ってくれたり、和ハーブティーの健康・美容効果についての知識を教えてくれたら、「知的な人だな、教養ある人なのかな」、「美容について教えてもらえそう」、「優しそうな人だな」なんて思ってしまいますよね!?
「君はまだまだモテたそうだから、頑張って和ハーブを極めてね。」とのお言葉をもらったアーリーは、「新婚なのでそんなことは…」とたじたじな様子でした(笑)。ハーブ男子のみなさんもぜひこれを機に和ハーブを極めて、モテる夏を送りましょう!!
▼たじたじな様子のアーリー
最近、どうしても二日酔いの回復力が弱く…。
胃腸に優しいクロモジは自分の強い味方になりそうです!
調理方法も簡単でいろんなレシピに活用できるのも良いですね。
美容にも良いとのことなので嫁にクロモジを使った料理を振る舞いたいと思います。
この夏、古谷代表理事から直々に和ハーブについて学ぶことができるイベントが開催されます!東京の都会の足元にもたくさんある和ハーブと、それにまつわる歴史•伝統を、銀座や築地を歩きながら楽しく学べます。これからの通勤や東京歩きが豊かに、そして彩りに満ちる、そんなノウハウを教えてもらいませんか?
イベント:銀座~築地~隅田川を歩き訪ねる「和ハーブ “お江戸散歩”」
講師:(一社)和ハーブ協会 代表理事 古谷暢基氏(国際補完医療大学 日本校学長/日本ダイエット健康協会 理事長など)
開催日時:2019年8月24日(土) 15:00~17:00
開催場所:和ハーブ協会本部(銀座) 出発 ~ 築地 ~ 勝どき ~ 月島を巡ります。
以上、「ハーブ男子への道」の第10弾でした!次回は「ハーブ男子への道〜総集編〜」として、ハーブの様々な活用法などをご紹介していきます。引き続き、お楽しみに!
GreenSnap編集部