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古風な名前がついている「千代田の松」は、一般的に想像する松とは違う植物です。ここでいう千代田の松とは多肉植物の一種で、パキフィツム属コンパクツムという名前で販売されていたり、ロンギフォリウムという名前がついていたりします。原産地はメキシコなどの中米です。今回は、そんな千代田の松の育て方についてご紹介します。
千代田の松は、日当たりが良いところを好みます。また、風通しの良い場所も大切です。そのため、千代田の松を育てるときは鉢植えがおすすめです。
鉢植えなら、日の当たる場所ににいつでも移動させることができ、ベランダや室内でも手軽に栽培することが可能です。
千代田の松への水のあげすぎは、根腐れの原因となるので注意が必要です。水を上げるときに目安となるのは、土の表面です。土の表面が乾いたと思ったら水やりをします。
千代田の松には、特に肥料は必要ありません。成長面で不安がある場合は、春か秋に緩効性化成肥料を少量与えます。
千代田の松は多湿が苦手なため、水はけがよい土を選んで育てましょう。水はけの悪い土を選ぶと、夏は蒸れやすく冬は凍ってしまう恐れがあります。
自分で土を配合するときは、牛糞2・赤玉3・軽石3・鹿沼土1・燻炭1あるいは、赤玉土3,鹿沼土1,軽石小粒2,腐葉土3がおすすめです。
まずは、千代田の松の下葉に、枯れている葉がないかを確認します。もし見つかったら、枯れた葉を取り除きます。そして、根を傷つけないように、適度の大きさの鉢植えに植えつけ・植え替えます。
千代田の松は、「カット葉挿し」、「挿し木」、「株分け」などの方法で増やすことができます。千代田の松を増やすときのタイミングですが、植物が大きく育ったときや、脇芽が伸びたときです。
カットした木の下葉を取り除き、3日ほど、乾燥させます。このような状態になったものを挿し穂と呼びます。挿し穂の茎にダメージを与えないように、新しい鉢に植え替えます。水はあたえず、一週間ほどはそのままにして様子を見ます。
千代田の松は多湿を好まないので、挿し穂をつくるときは十分に乾燥させます。乾燥が中途半端だと、発根をしない恐れがあります。また、挿し穂をつくるのに適した季節は、湿気が少ない春か秋です。
千代田の松は成長がゆっくりとした植物なので、こまめに世話をせずとも問題ありません。
ただし、千代田の松の花の開花が終わった時期などは、花がらを摘み取って掃除をしたり、下葉が枯れていないかを適宜確認する必要があります。花がらや枯れた下葉は、軟腐病を引き起こすことがあるからです。
千代田の松は病害虫にはさほど神経質になる必要はないといわれています。ただし、冬場から春先にかけては、アブラムシやカイガラムシがつきやすくなるので注意しましょう。
多湿を嫌う千代田の松は病気にもかかりにくく、水やりを忘れると死んでしまうタイプの植物から比べると、栽培がしやすい植物です。
株分けや挿し木で簡単に増やすことができ肥料いらずです。コスパがよい植物なので、増やしてお友達にプレゼントしたり、他の多肉植物を購入して寄せ植えを作ったりと気軽に愉しむことができます。
※トップ画像はヒロ❤︎さん@Greensnap
GreenSnap編集部