warning
error
success
information
サボテンの花を咲かせるには、育て方にちょっとしたコツが必要です。普通に育てているだけでは、なかなか花を咲かせなかったり、つぼみはできても、開かずにしぼんでしまうこともあります。
今回は、サボテンが花を咲かせるコツや、つぼみが開かずにしぼむ原因などをご紹介します。花が咲きやすい種類もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
一年中姿形を変えずに、長い時間をかけて成長していくサボテンは、ともすれば花が咲かない植物とも思われがちですが、コツを抑えて育てれば、じつはキレイな花を咲かせます。
種類にもよりますが、サボテンが花を咲かせる時期は春先か夏の終わりごろです。とはいえ、なかには一年中咲いてはしぼんでを繰り返す種類もあり、一概にそうとはは言い切れません。
サボテンの花が咲かないのには、もちろん栽培環境もありますが、サボテンの性質自体にも原因があります。
過酷な環境でも生き伸びていけるサボテンですが、花に関しては繊細です。種類によっては、そもそも咲かせる体力を養うまでに50年かかるものや、夜にしか咲かないという種類もあります。また、開花期間も数時間から1〜3日程度と、短いのが一般的。
そのため、サボテン自体が花を咲かすのを途中であきらめたり、実際は咲いていても、就寝中で気づかないこともあるようで、花が咲きにくいと思われているのです。
サボテンは、風通しがよく、適度な日当たりがあたる場所で育てましょう。また、サボテンは環境の変化を嫌うので、移動が苦手です。そのため育てる場所を決めたら、その場で直射日光は遮光したり、屋外ならば冬はその場で防寒対策をするといいですよ。
サボテンは夏と冬になると休眠期を迎えます。この休眠期中は、水やりを控えて、極限状態にさせることで、追い詰められたサボテンが、休眠明けに子孫を残そうと花を咲かせようとします。
とてもゆっくり成長するサボテンですが、地中にはしっかりと根をはり、伸ばしていきます。
地上の大きさが変わらないからといって、植え替えをせずに育てていると、根詰まりを起こしたり、土中の養分がかたよった中で生きることになるので、1年に1回は植え替えしてゲルといいでしょう。
サボテンは、約140属2,000種以上が存在しているといわれていますが、じつはそのなかには何度も花を咲かせたり、長時間花を咲かせる、「花サボテン」と呼ばれる種類もあります。
花を咲かせること自体が珍しいサボテンですが、花が咲きやすい品種を選んで育ててみるのもいいかもしれません。
それでは、具体的にどのサボテンが花を咲かせるのか、おすすめの種類・品種をご紹介します。
花が咲くサボテンの代表格といえば、シャコバサボテンです。毎年秋から冬にかけて咲くので、ガーデニング人気も高い植物ですね。育てやすいので、いままであまり植物栽培経験がないという方にもおすすめです。
月下美人(ゲッカビジン)も花が咲くサボテンとしてよく知られています。1年に数回、7〜11月ごろにかけて白く大きな花を咲かせます。とはいえ、花は夜に咲いて朝には枯れてしまうので、なかなか見ることはできません。それが名前の由来にもなっています。
銀粧玉(ギンショウギョク)は、大きめの赤色の花を咲かせます。これでもかというくらい鮮やかな赤色が美しいですよね。
ボディの形が似ていますが、錦繍玉(キンシュウギョク)は元気なビタミンカラーの花を咲かせます。
象牙丸(ゾウゲマル)は、その名の通り、象牙のようなトゲをもつのが特徴です。ただし、サボテンのボディは丸くてぷにぷにとした肉厚感があり、てっぺんから花を咲かせる様子はとても可愛いですよね。
白星(シラボシ)は、ふわふわした白いトゲをもち、まるで雲のような姿をしているのが特徴です。やわらかそうな見た目と、雲の上に花が咲いている様子に見惚れてしまいそうですよね。
白玉殿(ハクギョクデン)も、同じく白いトゲをもっています。ふわふわ感は劣るものの、こちらはキレイな輪をつくってピンクの花が咲きます。花冠のようでかわいらしいですよね。
短毛丸(タンゲマル)は、一部がニョキニョキっと高く伸びて、さらに大きめの花が咲くのが特徴です。本体よりも高く、長く伸びるなんて、不思議ですよね。
白檀(ビャクダン)は、サボテンのボディが細長く密集して生えています。その先端から赤やオレンジ色の大きめの花を咲かせます。
黒斜子(クロナナコ)は、丸みのあるゴツゴツしたボディが特徴的。その姿と反して、大きめのキレイな黄色の花を咲かせます。一つ置くだけで、存在感が光りますよね。
精巧丸(セイコウマル)は、表面に白い葉がくっついているかのようなトゲを持つ、ユニークな姿をしているのが特徴です。濃いピンクの花が、てっぺん部分から生えてきます。
サボテンは、よく花が咲く種類を選んだり、育て方のコツを抑えると、きれいに花を咲かせることができます。ぜひこの記事を参考に、草花とはまた違う、独特で美しいサボテンの花をお楽しみください。
GreenSnap編集部