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こんにちは。ライターのariです。
光が届かない、うっそうとした
日陰に静かに生息しているイメージの苔。
お日様たっぷりの夏の花壇とは対照的で、
しっとりとした涼が感じられる植物です。
最近では「苔テラリウム」など、
苔を身近で楽しむ人も増えてきましたね。
そこで、苔の世界をマクロの視点でちょっとだけご紹介します。
苔は世界に2万種類以上存在するそう。
水中で進化してきた藻類の一部が陸に上がり、
現在の陸上植物になったのです。
一般に小型のものが多く、
受精には水が必要なので、湿気の多い場所に生息します。
また、花をつけずに胞子で繁殖するのも特徴です。
苔には葉や茎、根という、
植物の進化的に必要なものがなく、維管束もありません。
また、コケには根のようなものが生えていますが、
これは水を吸収する「根」でなく「仮根」といって、
体をその場にくっつけるためのもの。
そのため、壁など思いがけない場所に生えていたりしますよね。
胞子で増えていく苔は、
親となる植物から離れた場所に落ちて発芽し、
新たな個体となって生息していきます。
苔を育てるポイントは、
苔の種類によって必要な日照時間は異なりますが、
基本的には風が当たらない場所で管理し、
保水力のある土壌で育てるようにしましょう。
ここからは、苔の世界をご紹介。
aki beatさんの苔写真は、
可愛いきのこの家族がニョキニョキと。
目線を苔の位置までぐっと下げてみると、
また違った苔空間が広がります。
sayaさんは苔テラリウムを楽しんでいますね。
丸い形のガラスを使うと、
風景を切り取ったように見えるから不思議です。
おっ、ハリネズミちゃんにも!
苔はインテリアにもぴったりです。
こんな風に、オブジェと組み合わせるのもいいですね。
苔テラリウムの中をそっと覗いてみると、
そこには二頭の白馬がご対面。
二頭は何を語っているのかな……?
苔の小さな世界にはそれぞれのストーリーがあり、
いつまでも眺めていたくなるような魅力があります。
あなたもどこかで苔を見つけたら、
ちょっと立ち止まってじっくり観察してみましょう。
小さな小さな苔の世界がそこには広がっているはずです。
内田アリ