warning
error
success
information
多肉植物といえばぷっくりした葉がかわいらしい人気の植物です。よく園芸店や100円ショップでも見かけますが、買ったままの鉢ではうまく育たないこともあります。
今回は多肉植物が元気に育つ鉢の大きさや素材などについて、詳しくご紹介します。
多肉植物の鉢を選ぶ前に、多肉植物がどんな環境を好むのか、どんな性質があるのか、おさらいしておきましょう。
多肉植物は葉に水分を溜める性質があるため、頻繁な水やりは必要ありません。過度な水やりは根腐れを起こすため、こまめに水を与えたい場合は葉水程度にとどめることも重要です。
乾燥した地域が原産の多肉植物は、日本のような高温多湿が苦手です。特に多湿な環境だと多肉植物の葉に含まれる水分が腐り、葉が溶けて枯れてしまうこともあります。
花や野菜に比べ多肉植物は1年で少しの変化しかないため、成長がとても緩やかです。色や形など植物の好みな状態を保ったまま長く楽しみたい方には多肉植物がおすすめといえます。
多肉植物の紅葉の仕方はさまざまで、赤や黄色といった大きな色の変化だけでなく色合いが深まるのも紅葉の一種です。
休眠期の前に肥料を切り、水やりを控えめにして多肉植物に適度なストレスを与えることが、美しい紅葉を引き起こすコツです。
多肉植物はポリポットに入っていたり、小さなプラスチック製のポットにはいって販売されていますが、そのままの容器で育てると根詰まりを起こして弱ってしまう可能性があります。
多肉植物の苗を買うときは、そのあと育てる鉢も一緒に買って、適した植え替え時期に移してあげましょう。
多肉植物が好むのは乾燥した環境です。そのため、通気性・排水性が高く、ほどよい保水性もある鉢の素材を選ぶことが大切なので、デザイン以上に素材を重視して選びましょう。
素焼き鉢は土や砂を原料にして焼き固めてつくった鉢です。通気性や排水性が高く、もっとも多肉植物に向いている素材ともいえるでしょう。
熱を逃がしやすい性質があり、暖かい時期に窓際においても土の内部の温度が上昇しにくいメリットもあります。
ただし、比較的高価なのと、誤って落としてしまったときに割れてしまうリスクもあります。
最近では升のような木製の容器で多肉植物を育てている人も多いようです。そのほか、大木を切り抜いたような鉢もスタイリッシュかつナチュラルで人気です。
木製の鉢は通気性・排水性が高く、程よい保水性もあるので、多肉植物の鉢に適しています。
素焼き鉢ほど割れるリスクも低いですし、安価ではありますが、底面の通気性を確保しないと腐りやすいので注意しましょう。
プラスチック製の鉢は軽くて壊れにくい特徴があり、また値段もお手頃です。デザインも豊富で、色やスタイリッシュな質感が楽しめる、インテリア性の高さも魅力。
しかし素焼き鉢に比べると通気性・排水性が悪く、熱が伝わりやすいデメリットがあります。
カンカンに照った窓際に置いておくと、すぐに土に熱が伝わってしまうため、植物にも影響がでてきます。
空き缶などのアルミ素材・ブリキは、柔らかくいろいろな加工ができるので、リメイクしてオリジナルの多肉植物の鉢として楽しむ人が増えています。
性質はプラスチック鉢と似ていて、通気性・排水性が悪く、熱が伝わりやすい特徴があります。
多肉植物の鉢を選ぶとき、底穴がないもの、底穴があるものの2タイプがあるかと思いますが、結論から言うと、多肉植物の鉢は底穴があるものを選ぶのがベストです。
とくに通気性・排水性の悪いプラスチック製やアルミ素材の鉢、ガラス製の鉢などは、必ず底穴がある・鉢皿があるものを選びましょう。
どうしても底穴がない容器を使いたい場合は、鉢底に根腐れ防止剤(ミリオンAなど)を敷いて、できるだけ高さのある容器を鉢として使ってください。
根が常に水に使っている状態だと、多肉植物は根腐れを起こして枯れてしまうので注意してください。
多肉植物の鉢の大きさは、ちょうど株・苗より一回り大きいくらいのものを用意しましょう。小さすぎても大きすぎてもいけません。
よく大きな鉢に植えて植え替えの頻度を減らそうとする人がいますが、株・苗に対して大きすぎる鉢を使うと、本来葉の真下に伸びるはずの根が分散して細く広く伸びてしまい、生育が安定しません。
必ず植え替えるときは、株・苗に対して一回り大きい鉢を使いましょう。
モスポットとは鉢に苔(モス)の種子を練り込んで作られていて、水やりをしているうちに段々と表面にうっすらとした苔が生えてくる仕組みです。
植物の成長とともに鉢も育ち、自然とアンティークでおしゃれな風合いに仕上がります。
テラコッタは水持ちと通気性のバランスがほどよく、植物の生育と相性が抜群です。その人気の高さからおしゃれなデザインも豊富で、大きさや種類など好みのものが見つかりやすいです。
素焼き鉢に比べ鉢の目が細かいため水持ちはよいですが、テラコッタ鉢の表面からも水分は蒸発するので、水が好きな品種を植えた場合はこまめに水やりをしたほうがよいでしょう。
スリット鉢はプラスチック素材で、サイドにいくつか深いスリットが入っています。このスリットがあることにより根が絡まることなく自然な状態で成長を促せるため、植物の生育がよくなるといわれ非常に評判がよいです。
植え替えや植え付けの際にスリットから土がこぼれ落ちることもありますが、鉢底石を敷くことでスリット鉢のメリットが損なわれてしまうので、基本的には直接用土を入れて使用しましょう。
多肉植物は剛健な性質のため、土の水はけさえよければ鉢の種類はあまり選びません。ホームセンターの園芸コーナーや100円均一ショップ、植物や土を販売している園芸店などで鉢を購入できます。
近年ではSNS等でリメイク鉢やリメイク缶を販売している方も見かけます。ネット販売を利用することで、ほかの人と被りにくいおしゃれな鉢を入手できるでしょう。
多肉植物を育てるとき、鉢と土はセットで考えましょう。鉢が通気性の悪いプラスチック製なら用土配合で排水性を高めたり、通気性のいい素焼き鉢なら保水性を高める用土配合にすると、より健康に多肉植物が育ちます。
多肉植物にとって、鉢はお家の外壁です。雨風や温度の影響を遮断したり、窓を開けて換気できるような通気性のいい素材が好ましいので、ぜひ素材を重視をして選んでみてください。
「鉢底に穴があった方がいいけど、おしゃれで好みの鉢がない。でも自分で作るのは苦手。」という方は、好みの鉢や皿などに電動ドリルやインパクトで鉢底に穴をあけてみるのもよいでしょう。
GreenSnap編集部