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アサガオは小学校でも授業の一環として育てられている植物で、馴染み深い植物ですね。とても強健で育てやすいので、初めてのグリーンカーテンづくりにはもってこいのお花です。
今回は、アサガオを使ったグリーンカーテンの作り方をご紹介します。
グリーンカーテンは緑のカーテンとも呼ばれる、主につる性の植物でつくる自然のカーテンのことです。
グリーンカーテンは日光を最大80%遮断して、窓際温度は最大10°Cほど涼しくなるとも言われています。目隠しにもなり省エネルギーにつながることから、注目を集めている、エコなカーテンです。
アサガオには、大きく「日本アサガオ」「西洋アサガオ」の品種が存在します。それぞれ次のような特徴がありますが、グリーンカーテン向きなのは、どちらかというと「西洋アサガオ」です。
ヘブンリーブルーは西洋アサガオのひとつで、あたたかい地域では8月以降から霜のころまで咲き続けます。くすみ感のある落ち着いたブルーの花色が特徴です。
フライングソーサーは西洋アサガオのひとつで、同じくあたたかい地域では8月以降から霜のころまで咲き続けます。白地にスカイブルーの爽やかなストライプが入る花色です。
曜白朝顔は日本アサガオと西洋アサガオの交配種で、花の縁と内側に白い模様が入る花柄が特徴です。草丈がよくのび、開花時間も日本アサガオより長いです。
グリーンカーテンの成功の鍵は、ネットの張り具合です。つる性の植物は安定感のあるところに、つるを伸ばしていく習性があります。安定感のないゆるゆるのネットだと、上方向にしか育たずに、スカスカのグリーンカーテンになってしまいます。
しっかりとネットを固定して、縦横バランスよく、つるが伸びるようにしてあげましょう。
つくりたいグリーンカーテンの高さに合わせた長さの支柱を2本、ネットの横幅にあった横軸用の支柱を2〜3本用意します。支柱を組み立てて、ネットを張ったら、プランターと壁面の間に設置します。ベランダや軒下に、ワイヤーでしっかり固定させましょう。
あらかじめ、ネットの両端にロープを通しておき、上部分はベランダや軒下の物干し竿、下部分はフェンスに結びつけるか、角材やプランターを噛ませるなどして固定してください。ネットの角度は70°くらいが適正で、その内側にプランターをおきましょう。
アサガオは風通しと日当たりが良い場所を好みます。日当たりのいいベランダや庭に、ネットを張って育てていきましょう。半日陰でも育っていきますが、つるが一定の方向にしか伸びなかったり、生育が盛んになりすぎるので、比較的細かな手入れが必要です。
種まきの詳細など、基本的な育て方はこちらを参考にしてください。
>>アサガオの育て方<<
アサガオの種まきは5月が適期です。種まきをしてからは日陰で乾燥しないようにこまめに水をやって管理してください。
プランターや庭に直まきする場合は、土に約1cmほどの穴を15〜20cm間隔で開け、そこに2〜3粒の種を重ならないようにまきます。ポットで育苗する場合は、3号ポットに種まき用の用土を入れ、2〜3粒の種をまいて土をかぶせます。
アサガオが発芽して子葉が完全に開いたら、プランターの場合4〜5株にまで、ポットの場合育成の良い株だけを残して、あとは間引きましょう。
ポット苗を購入した場合や、実生のアサガオが本葉が3枚ほどに育ったら、15〜20cm間隔でプランターや地面に植え付けしていきます。
アサガオは摘心することによって、脇芽を生やし、横につるを伸ばすようになります。本葉が6〜7枚になったら、つるの先を3cmほど切り落として摘芯しましょう。そこから脇芽がどんどん伸びてくるので、つるを巻きつけてネットやフェンスに誘引していきます。
アサガオはつるバラなどと違って、どんどんと自らつるを巻いて成長していく性質があります。そのため、つる同士が絡まり合ったりしてしまうこともあるので、その時は優しく解いて、空いたスペースに誘引し直してあげましょう。
アサガオのつるは上から見た時、反時計まわりの左巻きです。ネットやフェンスに誘引するときは、網目をジグザグに、左巻きに巻きつけていきましょう
アサガオは青や紫の大きな花を咲かせるので、グリーンカーテンが出来たときにはお花の絨毯が出来上がるでしょう。みなさんもぜひ、家のベランダやフェンスにはわせて、アサガオでグリーンカーテンづくりに挑戦してみてください!
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