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みなさまこんにちは、モルモリカです。
ガーデニング本を見ていると、あれ?っていう言葉が出てくること、ありませんか?
今回は、そんな言葉の中から『マルチ』を紹介します。
マルチといえば……。
マルチな人、マルチメディアなどなど……。
一般的には、「複数」という意味で使う、モノやコトを思い浮かべますよね。
ガーデニングでマルチというと、ちょっと違ったモノやコトなのです。
●黒マルチって?
「黒マルチをきれいに張れて一人前」と言われたら、どんなマルチを想像します??
ガーデニングや農業ギョウカイで、マルチといえば、まっさきに思い浮かべるのは、
『マルチング』のこと。
これが、野菜栽培で使う黒マルチ。
きっと、ご存知ですよね。
黒マルチとは、畝(うね)を覆うように張る、ポリエチレンのフィルムシート。
穴をあけ、そこに苗を植え付けます。
(最初から穴があいているシートもアリ)
透明なマルチや、銀色(シルバーマルチ)もあります。
●マルチとは
植物を栽培しているときに、株元の土を覆うことを、マルチング、またはマルチと呼びます。
●マルチ材いろいろ
専用のポリ(ポリエチレン)マルチで覆うことだけを、マルチングと呼ぶのではありません。
わらや堆肥、腐葉土などで覆うこともあります。
カボチャなどは、つるが巻き付きやすいので、たいていわらが使われます。
ガーデニングでは、有機物を使ってマルチングするのが一般的。
わらのほか、ウッドチップ、バークチップなどの被覆材や、堆肥、腐葉土なども使われます。
●マルチの目的
マルチングの目的はさまざまありますが、
・土の跳ね返りを防ぐ
・地温の調節
・土壌水分の蒸発を防ぐ
・雑草の発生防止
などの効果を期待して行います。
●通路などにも
アプローチなどは、土がむき出しになっていると、雨の日に歩きづらいだけでなく、泥はねが植物にかかって病気の原因になることも。
そのような場合に、土を被覆材で覆うことも、マルチングと呼びます。
ウッドチップや……
オニグルミの殻など、年月がたつと自然に土に還る材料が人気です。
ちなみに……
株元を覆う、といえば、わら(藁)じゃないの?
「敷きわら」って言うよね…??
と思ったアナタ。それも正解!
敷きわらは、マルチングのひとつ、といえるでしょう。
私、モルモリカは、ず~~っと昔に原稿を書いていたときには、たいてい、
「株元に敷きわらを……」
と記述していました。近頃では、「株元をマルチングして……」などと記述することが増えた気がします。
なぜなら。わら(藁)が、入手しくいことが多くなったから。
ホームセンターなどでは、袋入に入って市販されているのを見かけますが、それよりも、バークチップやウッドチップの方が入手しやすいようです。
見た目によく、保存性がよいのも利点かも。
そして。「わら」とは何か? がピンとこない若いガーデナーが多くなっている……という、驚愕の事実もあるのです。
「敷きわら」という言葉が、死語にならないように祈る今日この頃デス。
フローリスト編集部