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スイスチャードという野菜は葉は濃いグリーンですが軸や葉脈はカラフルな色合いで、見た目がきれいな葉野菜です。サラダはもちろん、お浸しや炒め物など調理方法も幅広いです。スイスチャードは家庭菜園でも栽培できるので、プランターや鉢があればベランダでも十分育てられます。
今回は、スイスチャードの特徴や育て方、収穫時期や病害虫などについて詳しく紹介していきます!
スイスチャードとはアカザ科フダンソウ属に分類され、地中海地方が原産の葉野菜です。和名では「不断草(ふだんそう)」と呼ばれ見た目はほうれん草に似ていますが、葉脈や軸の色は赤色や黄色など実にカラフルなことが特徴と言えます。スイスチャードはその美しい見た目から、最近ではガーデニングのカラーリーフとしても注目を集めています。
調理方法や食感もほうれん草とほとんど同じで、和え物やお浸し、炒め物やスープなど料理のバリエーションも豊富です。スイスチャードは加熱調理してもカラフルな色味は残るので、盛り付けしても鮮やかで綺麗です。スイスチャードの葉は生食でき、小さければベニーリーフとして食べられます。
スイスチャードの種まきは4~10月頃が適期で、とくに9~10月頃がおすすめです。地植えであれば、土に約20~30cmの間隔を取りながら20~30cmほどのスジをつけて種を撒きます。種まきが終わったら種を土で覆います。
スイスチャードが発芽したら間引き、本葉が2~3枚ほどに生長したら15~20cm間隔で間引いてください。
プランター栽培では土に深さ1cm程度のすじを数本作り種まきし、鉢植えであれば土にそのまま種を撒きましょう。その後の作業は地植えを同じですが、発芽して本葉が4~5本に生長したタイミングで約15~20cmの間隔で間引きます。プランターも鉢も大きさが限られているので、プランター1つにつき2~3株、1つの鉢植えに対して1~2株を目安に栽培しましょう。
スイスチャードの苗植えは、種まきと同じで4~10月頃が最適な時期です。株の間は15~20cmほど開けて、植え付けましょう。
スイスチャードをプランター栽培する際は、野菜用の培養土であれば育ちます。スイスチャードは酸性の土が苦手なので、地植えであれば元肥などを入れる2週間ほど前に苦土石灰を混ぜて中性の状態から弱アルカリ性にしておくことが大切です。
スイスチャードを種まきで育てる場合は、発芽するまでの間は土の表面が乾燥しないように水を与え続けましょう。
スイスチャードは元肥だけでも育ちますが、最後の間引きで化成肥料を追肥として条間に入れて土と混ぜるとよいです。その後、スイスチャードの葉色が薄くなることがあれば、追肥しましょう。
スイスチャードの主な収穫時期は、5月下旬~10月頃です。大きく生長したスイスチャードを収穫してもよいですが、大きくなると灰汁が強くなるため、約15~20cmと小さめの時に収穫するとくせのない味わいが楽しめます。これくらいであれば、生サラダにも丁度よい大きさですね。
スイスチャードを収穫する際は、外側に生えている葉をハサミで切り取りましょう。このように収穫することで内側の新芽が生長して後日収穫でき、長ければ数か月収穫することも可能です。
スイスチャードは比較的丈夫な野菜ですが、ヨトウムシやアブラムシなどの害虫が発生する場合があります。ヨトウムシの成虫は一カ所に集中して卵を産み付け、羽化するとスイスチャードの葉などを食害します。
アブラムシも大量発生すると駆除するのが大変なので、あらかじめ防虫ネットをかけて対策しましょう。
また、スイスチャードは立枯れ病などにかかることもあります。立枯れ病は細菌によって土壌感染し、病気が進行すると立ち枯れ状態になってしまいます。立枯れ病を予防するために、スイスチャードの植え付け前に土を消毒して風通しをよくしましょう。感染した場合は、根とその周辺の土を取り除いて焼却してください。
今回は、スイスチャードの特徴や栽培方法、収穫や病害虫などを中心に紹介しました。スイスチャードを今回初めて知った方であれば、どんな野菜かお分かりになったかと思います。スイスチャードは畑はもちろん家庭菜園でも育てられるので、ご自宅のお庭でも栽培できますね。
味や調理方法はほうれん草とよく似ているので、ご興味があればスイスチャードを育ててみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部