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小玉スイカは大玉スイカよりも小さいミニサイズのスイカです。大玉スイカよりも小ぶりで扱いやすく、プランター栽培で育てることもできます。
今回は、小玉スイカの育て方や収穫方法について解説していきます。これから小玉スイカを育ててみたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
小玉スイカは、現代の家庭環境に合わせて品種改良された、直径が20cmほどの小さなスイカです。皮が薄く可食部が多いのが特徴で、小さくても大玉スイカに引けをとらない甘みがあります。小ぶりなので冷蔵庫で丸ごと保存できます。
作業は多いですが、小玉スイカは授粉してから収穫までの日数が短いため、初心者でも挑戦しやすい野菜です。プランターに植える場合は、つるを誘引して果実をブラ下げて育てる「空中栽培」で育てます。
小玉スイカは、強い日差しがよく当たる、風通しの良い場所を好みます。日中の気温が25度〜30度になる場所で栽培しましょう。
スイカは、乾燥気味に育てることで甘みが増しますが、急な降雨で水を吸い上げすぎると実が割れてしまうことがあります。プランター栽培では、軒下などの雨が当たらないところで管理すると病気が発生しにくくなります。
風通しが悪く多湿の環境で栽培すると、病気にかかりやすくなるので注意しましょう。
生育や収穫物の良し悪しは天候によって大きく左右されますのである程度の覚悟が必要です。
支柱にネットを張ってつるを誘引し、果実にネットをかけて空中に吊るすようにして育てる方法を「空中栽培」と呼びます。小玉スイカを空中栽培にすることでベランダなどの狭いスペースでも育てることができます。
空中栽培では風通しが良くなるので、どろ跳ねを抑えることで病気も予防することができます。狭い場所でも育てられて病気の予防にもなるので、空中栽培はぜひ試してみたい栽培方法ですね。
スイカは水はけがよく肥沃な土壌を好みます。根から酸素を多く取り込むため、土壌を深く耕し、堆肥などの有機物を多めにすき混んで通気性を上げておきましょう。
プランター栽培で小玉スイカを育てる場合は、市販の野菜用培養土を使用すれば良いでしょう。最初から元肥が配合されているものを使うのがおすすめです。
プランター栽培の場合は、小玉スイカの根元に「チャイブ」を一緒に植えるのがおすすめです。チャイブがコンパニオンプランツの役割を果たし、病気を予防し、地中の微生物を増やしてくれます。
地植えで小玉スイカを育てる場合は、植え付けの2週間前から土壌の準備をします。スイカは酸性の土壌をとても嫌うので、あらかじめ苦土石灰をまいて中和しておきましょう。
小玉スイカを植える時期は、暖地であれば4月下旬~5月上旬、寒冷地では5月中旬~5月下旬頃です。スイカは生育するために高い気温が必要なので、十分に気温が上がり、暖かくなってきた頃に植え付けましょう。
小玉スイカは、苗から育てるのが一般的です。病気に強く丈夫な「接ぎ木苗」を購入して育てましょう。
小玉スイカの栽培では、深さ30cm以上、幅60cm以上の大きさのプランターを使います。鉢植えの場合は、10号鉢ほどのサイズを使用すれば良いでしょう。
小玉スイカは、多湿の環境を嫌うため、水やりは控えめにして育てるのがコツです。収穫の10日ほど前になれば水やりを控え、乾燥気味に育てるようにしてください。
そうすることで、甘いスイカが収穫できます。
プランター栽培の小玉スイカは、表土が乾いたら水をやりましょう。真夏の暑い時期は、朝夕の涼しい時間帯に水を与えます。
地植えの小玉スイカは、自然の降雨のみで十分に育ちます。水のやり過ぎには注意しましょう。雨が多すぎると急激に実が肥大して割れることがあるので、雨除けをしておくと良いでしょう。
プランター栽培の小玉スイカは、朝顔と同じ「あんどん仕立て」の支柱を立てて育てましょう。つるを支柱に誘引し、麻ひもで固定して斜め上に伸ばして育てていきます。
地植えでは、「合掌型」や「トンネル型」などで支柱を立てるか、地面につるを伸ばして育てていきます。支柱を使う場合は、支柱の間にネットを張ってつるを斜め上に伸ばしていき、「空中栽培」にして育てましょう。
スイカの雌花は、花のつけ根が膨らんでおり、この部分がスイカの果実になります。スイカの雄花は、花のつけ根が膨らんでいません。
小玉スイカの茎が生長して伸びてきたら、葉枝が重ならないように支柱やネットに斜め上に誘引していきます。麻ひもを用いて、支柱につるを固定していきましょう。
ひとつの茎にはひとつだけ実を残します。2つ以上結実した場合は、生育の良い果実をひとつだけ残してあとは摘果しましょう。摘果したあとに果実にネットをかけておくと、落果するのを防げます。
こうすることで風通しがよくなり、どろ跳ねをおさえて病気を予防する効果もあります。
小玉スイカは、植え付けの時点でしっかり肥料を施していれば、追肥はほとんど必要ありません。ただし、結実には大きなエネルギーが必要なので、実がついたタイミング、実が卵サイズに生長してきた頃に、規定料の化成肥料を施します。
つる性のスイカは、窒素が多く含まれる肥料を施すと「つるボケ」を起こしやすくなります。窒素とカリの配分量が少なく、実や花を生長させるために必要なリン酸を多く含まれた肥料を選びましょう。
小玉スイカは、果実の近くの葉や巻きづるが枯れてきたら、収穫のタイミングです。清潔なハサミなどで、ヘタを切り取って収穫してください。
小玉スイカは、実がついた後に病気が発生しやすい性質があります。うどんこ病、灰そ病の被害に注意しましょう。
また、害虫では、アブラムシやハダニに注意しましょう。アブラムシの被害を防ぐためには、支柱を立てた後にアルミホイルで土を覆うのも効果的です。こうすると、眩しさから虫が寄り付かなくなります。
病害虫の被害について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね。
夏の暑い時期はみずみずしいスイカが美味しい季節です。真夏に向けて、ぜひ小玉スイカの栽培にぜひ挑戦してみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部