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お祝い事などで贈る花束は、お花屋さんに頼めばすぐに用意することはできますが、贈る相手のイメージに合わせて自分で作って贈りたいという方もいますよね。
今回は花束の種類や作り方について紹介します。花束作りに挑戦してみたい方は参考にしてみてください。
花束の三方見とは、花が前方にのみあって花束に背中があるデザインです。花束贈呈などで使われる大きな花束によく見られる形です。
正面と左右から見た状態が整った状態であるアレンジメントを三方見といい、三角形の形であるトライアングルや高さのある特徴的なアレンジメントなど、お好みの形を幅広く選べます。後ろ側が壁である場合に適しているため、アレンジメントを作る時は後ろ側には手を加えません。
小さなアレンジメントも三方見であれば使うお花の量も減らすことができ、簡単なアレンジメントを作れてとても良いです。洗面所やお部屋の窓際のようなバックに何もない場所では、お花は正面を向いている部分だけにあれば十分なので、三方見がおすすめです。
花束の四方見はオールラウンドとも言って、グルっと1周どこから見ても花があり丸形のデザインになります。最近のフラワーショップではこのオールラウンドの丸い形の花束が主流になってきています。
四方見とはどの方向から見ても綺麗であるアレンジメントで、ドーム型のラウンドアレンジメントやラウンドアレンジメントの両サイドをすっと伸ばして長さを出したものなどが一般的です。
食卓や会議の席でのテーブルには四方見のアレンジメントが適しています。例えば結婚式のゲストテーブルも、可愛らしいサイズの四方見のお花が中心に飾ってあることが多いです。
花束をつくるとき、もっとも大切なのがこの下準備です。花を用意したらまず「水揚げ(みずあげ)」という作業をします。これは花が水をよりよく吸うための下ごしらえで、するのとしないのでは花の持ちは雲泥の差があります。
花屋さんで行う複雑な方法もありますが、ここでは基本的な手法を取り上げています。下葉の処理、切り分けも花束を作る前にしておきましょう。
茎を斜めに切ることで吸水する面を増やし、水をよく吸うようにします。
切れ味のいいハサミ、できれば切り花専用のハサミを使いましょう。切れ味の悪いハサミだと茎の組織が潰れ、かえって水を吸いにくくなってしまうので気を付けましょう。
水の中で切り戻しを行うことをいいます。水中で切ることにより水圧で茎が水を吸いあげるのを促すので、なるべく水が深いところで茎を切るのがポイントです。
水に浸かる部分の葉は、事前に極力取り除いておくと作業が楽になります。
切り戻しや水切りをした花を新聞紙などの紙で花の頭が見えなくなるくらいまで包み、たっぷり冷水の入ったバケツなどに入れておきましょう。
約2時間、日光と風が直接当たらない冷暗所に置いておくと、花がシャキっとします。
水揚げをお湯で行うことです。沸かしたお湯に茎を10秒から20秒ほどつけ、その後すぐに深水を行います。
湯気が花に直接当たって傷まないように紙を巻いてしっかり保護しましょう。線の細い草花系には特に効果的な手法です。
花束の結束部分(紐で結ぶ部分)より下にくる葉を、花束を組む前にすべてきれいに取り除いておきましょう。
結束部分より下は花瓶に入れられるとき、水に浸かることが多くなりますが、水に長時間葉を浸けておくと葉が腐りやすくなり飾る状態にも影響するので、確実に実行したい大切な処理のひとつです。
たくさん枝分かれしたスプレータイプの花は、切り分けることで使いやすさが格段にアップします。
基本は枝分かれしている分岐点で切り分けますが、切り分けたパーツをより長く使いたい場合は、太い茎を残しながら分岐点で切ると長く使うことができます。花束の大きさに応じて切り分けましょう。
花の種類によっては組み方に多少の違いがありますが、基本はほとんど同じです。束ねた茎を切り揃えたらひもやゴムで固定します。
小さめの花束であれば全体が確認しやすいので、初めての方はまず小さい花束からチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
束ねた花束の茎をまとめて切るのが基本です。カットする長さは用途によって変えると扱いやすくなります。
花瓶に入れる場合は、短い茎に合わせてあげると花全体に均等に水が行き渡って長く楽しめます。
ブーケに使う場合は、作るブーケの大きさに合わせて茎をカットしてあげましょう。
花の種類にもよりますが、大きい花を中心とし、空いた隙間に小さな花をパズルのようにあてはめていくようにすると、全体的にきれいなフォルムになります。
隣同士で色が重ならないようにすると色の偏りがなくきれいです。
小さい花束も大きい花束と同じく基本は同じです。小さい花束には小さめの花を使うことが多いので、花束の直径が思ったより膨らまないこともあります。
そんなときは、花束の一番外側に観葉植物を足してもいいでしょう。色とりどりの花にフレッシュなグリーンが加わり、ナチュラルな印象にもなります。
花束を作る時に大事になってくるポイントは、花を「スパイラル」に束ねることです。
日本語で螺旋状という意味があり、全ての茎が右回りに束ねられていることです。初めに一本持って、そこから同じ方向に茎を束ねていきます。
スパイラルに重ねていくことで、花束がきれいに広がるだけでなく、折れにくくもなりますよ。
花束をいただいたことはあるけれど、実際作るとなると難しそうと思われた方も、これまであまり切り花に触れたことがない方だと、最初こそ扱いが難しいと感じるかもしれませんが、下処理の仕方を覚え、作り方のポイントを押さえていくと、意外に簡単です。
結婚式のブーケや大切な友人への贈り物など、花束を手作りしてみたいと思っていた方はぜひ一度挑戦してみましょう。
GreenSnap編集部