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スティックセニョールという野菜はブロッコリーのような見た目をしていて、茎をメインに食用する野菜で近年注目を集めています。スティックセニョールは初心者でも育てやすいため、これから家庭菜園を始めたい方や最近始めたばかりの方にはとくにおすすめです!
ここでは、スティックセニョールの特徴や育て方、そしてかかりやすい病害虫やその対策などについて詳しく紹介していきます。
スティックセニョールは「茎ブロッコリー」とも呼ばれ、ブロッコリーを品種改良して誕生したアブラナ科の野菜です。ブロッコリーは主に花蕾の部分を食用としますが、スティックセニョールの場合は長く伸びる茎とその先にできる花蕾を食べます。
見た目はブロッコリーによく似ていますが、スティックセニョールは茎をメインに楽しむ野菜として品種改良されました。茎の食感や味はアスパラガスによく似ていて、アスパラガスのベーコン巻きのようにスティックセニョールの茎に豚バラ肉を巻き付けて料理すれば、おいしく召し上がれます!
栄養価はブロッコリーと同様で、ビタミンやミネラル、そして食物繊維などが豊富に含まれています。とくに「スルフォラファン」という成分を含んでいることから、がん予防の効果が期待できると注目を集めています。
スティックセニョールは初心者の方でも育てられるので、家庭菜園がビギナーの方はぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
スティックセニョールの植え付けは、8~9月または3~4月頃が最適な時期といえます。5~6本ほどの本葉がでてきたようであれば、蒸れないように涼しい時間帯に作業するとよいでしょう。
プランターの場合は、プランターに8割程度の土を入れて苗よりも大きな穴を空けます。ポット苗に水を十分吸わせてから穴に植え付け、植え付けした後2日間は水やりを控えて日光の光がよく当たる場所で管理してください。
スティックセニョールの種まきは6~8月または2~3月頃が適期で、発芽する適温は15~30℃程度です。
ポットまきでは用意した育苗ポットに土を入れて、1cm程度の間隔を空けながら種をまきます。
スティックセニョールの本葉が1~2本ほどに生長したら、育ちのよい2本を残してあとは全て間引きます。本葉が3~4本になったら1本を残して、それ以外の苗は全部間引きましょう。
スティックセニョールは、水はけと水もちのよい土を好みます。ホームセンターなどで手に入る野菜専用の培養土でも十分です。
ご自分でミックスする場合は、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を目安に配合しましょう。
連作障害があるスティックセニョールは、同じ場所で育てる場合は一度栽培したら2~3年ほど空ける必要があります。
同じ場所で長く育てると害を加える菌などが増えかり土の栄養が少なくなってしまうため、連続して同じ場所で栽培することは避けてください。
鉢植えやプランターのスティックセニョールは、土の表面が乾燥したらたっぷり水を与えます。多湿の環境を好まないため、水を与え過ぎないように気を付けてください。
地植えの場合は水やりはとくに必要なく、自然の雨水だけで十分です。
スティックセニョールは肥料を好むので、2~3週間に1回のペースで化成肥料を与えます。追肥は収穫前だけでなく、収穫が開始してからも続けましょう。
スティックセニョールは大きく生長すると風などの影響で倒れやすくなるため、支柱を使用します。株のすぐ側に90cm程度の支柱を立てて、紐などでしっかり固定しましょう。
スティックセニョールは生長すると頂花蕾(ちょうからい)ができるので、この頂花蕾が500円玉ほどの大きさになった頃に摘心しましょう。
頂花蕾の収穫が遅れることで側花蕾の生長も遅くなってしまうため、タイミングが来たらすぐに摘心することが大切です。
スティックセニョールは春まきの場合は5~6月、秋まきは10~12月頃が収穫時期です。
苗を植えたら約50~60日後には収穫でき、頂花蕾を摘心したら側花蕾がどんどん伸びてくるので上から10~20cm程度の位置で茎ごと切り取って収穫します。
スティックセニョールは、黒腐病や根こぶ病などの病気にかかりやすいです。黒腐病に感染すると葉は茶色く変化していき、とくにアブラナ科の野菜に多く見られます。
根こぶ病はアブラナ科のみに感染する病気で、根の部分にさまざまな大きさのコブができます。どちらの病気も細菌に感染して発病するため、連作を避けて水はけがよい環境で育てるようにしましょう。
また、スティックセニョールはアブラムシやヨウトムシなどの害虫も発生しやすいです。害虫を予防するために、植え付けした後から防虫ネットを活用することをおすすめします。
初心者でも育てやすい野菜なので、ご興味があればぜひご自宅のお庭やベランダなどでスティックセニョールを栽培してみはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部