warning
error
success
information
オリーブは古くから平和の象徴とされていて、日本でもシンボルツリーとして人気があります。オリーブの実は、西洋料理などで使われ、原産国であるイタリアではポピュラーな食材の一つです。オリーブオイルが有名ですが、オリーブの実はオリーブ漬けなどでもおいしく食べることができます。
今回はそんなオリーブの実の収穫時期のほか、実がならない原因や実がなるまでにかかる年月、実の栄養素や食べ方、保存方法まで、詳しく紹介していきます。
オリーブは約1600種類以上の品種があるといわれています。どれも実がなりますが、品種によってオリーブオイル用、果実加工用、そして兼用種の3種類に分けられます。その中でも、スペイン原産の「ネバディロブロンコ」という品種は代表的です。
オリーブの実は、はじめに「緑色」の実をつけて、その後「赤色」から「黒色」へと成熟していきます。
つまり、オリーブの実の色の違いは、品種の違いではなく、実を収穫する時期によるものです。
味は実の色によって異なります。未熟のグリーンオリーブにはやや渋みがあり、ピクルスなどの加工用に向いています。一方、成熟したブラックオリーブはマイルドな味わいで、オイルなどにも使用されます。
オリーブの実の収穫時期は、一般的には9~2月頃です(※地域によって異なる)。
4~6月頃に白色の小さな花を咲かせ、その花が咲き終わったら実をつけ始めます。実の色が緑色から黒色に変わり、触ると少しやわらかいくらいが収穫のタイミングです。
ただし、ピクルスなどの加工用に収穫する場合は、緑の実に黒い斑点が出はじめた頃が収穫のタイミングです。
また、オリーブの種類によっても収穫時期は少しずつずれるので、ご注意ください。
オリーブの木が大きく成長しているのに実がならないときは、うまく結実していない可能性があります。
さまざまな種類のオリーブが存在しますが、どれも自家結実性があまりありません。そのため、実をたくさん収穫するには、異なる品種の苗を2品種以上近くに植えて受粉させる必要があります。
中でも「ネバディロブランコ」という品種は花粉量が特に多いため、受粉樹として植えるのにおすすめです。
「ピクアール」という品種は自家結実性が高いため、どうしても1本しか育てられない方は、こちらを選ぶと良いでしょう。
ただし、自家結実性が高い品種であっても、2本以上植えた方が実がなりやすいです。
オリーブの実がなるまでには、植え付けから約3年以上かかるといわれています。
早く収穫を楽しみたいという場合は、ある程度大きく成長している苗木を購入する方が良いでしょう。
オリーブの実は空気に触れることで酸化するため、収穫後はそのままの状態で長期保存ができません。
収穫したオリーブの実はビニール袋などに入れて、袋にオリーブオイルも入れていきます。袋の中に空気が入らないようにして、冷蔵庫で保存しましょう。
また、オリーブの実は冷凍保存もできるので、実の水分をよく切ってからフリーザーパックなどに入れて冷凍庫で保存してください。冷凍庫では約1ヶ月保存できます。
オリーブはオリーブオイルはもちろんピクルスなどに加工され、おいしく召し上がれますね。オリーブの実にはビタミンEやオレイン酸、そしてポリフェノールを豊富に含み、強い抗酸化つく用や動脈硬化の予防、さらにアンチエイジングなどの効果があります。
とくにオレイン酸はグリーンオリーブに多く含まれ、美容効果があるβカロテンはグリーンオリーブにしか含まれていません。
オリーブの実は、オリーブ漬けや塩漬けなどでおいしく食べられます。オリーブ漬けはグリーンオリーブまたはブラックオリーブ、オリーブオイルとにんにくを保存容器に入れて漬ければ簡単にでき上がります。
オリーブ漬けがあればパスタやピザなどの材料としても使うことができるので、便利ですね。
塩漬けはオリーブの実を1週間程度漬ける必要がありますが、完熟オリーブの他に塩と水があれば簡単につくることができるのでこちらもおすすめです。
オリーブはモクセイ科オリーブ属に属し、イタリアなどを中心とした地中海沿岸地域が原産です。温暖な気候を好み、国内では香川県の小豆島などでオリーブが盛んに栽培されています。
オリーブの実は栄養価が高く、オリーブ漬けや塩漬けなどはつくり方も簡単なのでご自宅でもつくれそうですね。ワインなどお酒のおつまみとしても好まれるので、冷蔵庫に保存してあればすぐに食べられます。
オリーブの実の食べ方は今回紹介した以外にも沢山あるので、いろいろな食べ方を楽しんでみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部