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フェイジョアはニュージーランドを中心に人気がある果実で、トロピカルのような味わいが特徴のフルーツです。実だけでなく花の観賞も楽しめるため、庭木としてもおすすめで、熱帯地域原産の果実ですが寒さにも強いことから日本でも育てることができます。
フェイジョアの果実の特徴や収穫時期、実の食べ方から栄養まで詳しく紹介していきます。
フェイジョアはパラグアイやウルグアイなどを中心とした南米原産の果実で、フトモモ科に分類される常緑果樹です。
日本では身近であまり見かけることがないフルーツですが、ニュージーランドやオーストラリアでは実はもちろん庭木としても大変人気があります。
フェイジョアの葉はユーカリのような丸くて細長い葉形が特徴で、フェイジョアの枝を花瓶に活けることで素敵なインテリアにもなります。
フェイジョアは5~6月頃にピンク色の小さな花を咲かせ、甘い香りが漂います。熱帯果樹ですが寒さに強いため-10℃程度まで耐えられますが、気温が低い場所で管理すると品質が落ちてしまうためご自分で育てる場合は早い時期に収穫できる早生品種を選ぶようにしましょう。
フェイジョアにはいくつもの品種がありますが、ほとんどの品種は1本では実が生らない「自家不結実性」です。
アポロやジェミニなどの品種は1本でも実が生る「自家結実性」なので、フェイジョアを1本だけ育てたい方であればこれらの品種を育てるのがおすすめです。
フェイジョアの実の形は品種によって異なりますが、長卵型や長卵型の実が多く、実の色はオリーブのような濃緑色で表面はゴツゴツしていることが特徴です。
外側はグァバの実に似ていて、実の大きさは約3~10cm、重さは50~200g程度が一般的です。
フェイジョアは和名で「パイナップルグァバ」とも呼ばれており、名前の通り果実の見た目や味はパイナップルやグァバに似ているところが多くあります。
未熟な状態では実が硬くザラザラしており、酸味が強いですが、完熟すると柔らかく、甘みが強くなります。肝心の味は、パイナップルや梨、りんごなどをミックスしたような独特の味わいと言われています。
フェイジョアは収穫してから2週間ほど常温で追熟させることで、香りと甘みがぐっと強くなりおいしく食べられます。追熟の際には新聞紙などで包んで乾燥しないようにしましょう。
実の表面にうっすらとしわが寄り、指で軽く押すと少しだけ柔らかく感じられ、甘い香りが強くなってきた頃が食べごろのサインです。
庭木から収穫する場合は、自然にポトンと落ちた実も食べごろの目安になります。一方で、まだ固くて香りが弱い実は酸味が強く、逆に触ってぶよぶよするものや異臭がするものは過熟なので避けましょう。
フェイジョアは、キウイのように半分に切って、スプーンで果肉をすくって食べるのが一般的です。皮を剥いて輪切りにしたり、りんごのように切り分けて食べることもできます。
フェイジョアは、ジャムやコンポート、シロップやドライフルーツにして食べることもできます。フェイジョアはペクチンを多く含むため、ジャムなどに加工する場合はお砂糖と一緒に煮詰めるだけで完成します。熱を入れると、フェイジョアの独特の風味が和らぎ、食べやすくなります。
フェイジョアは実だけでなく、花びらも食用として活用することができます。花はそのままちぎって生で食べたり、デザートやサラダの彩りとして添えて食べることもできます。
花は苦味やえぐみがなく、ほんのりと甘いのが特徴です。花びらも果実と同じように、うっすらとキウイやバナナのような味がすると言われます。
フェイジョアの実にはビタミンCやカリウム、そして食物繊維などが含まれているため、美肌効果や高血圧の予防、むくみ解消の効果が期待できます。
中でもビタミンCはみかんと同じくらい含まれているとされ、フェイジョアを3つ食べることで1日に必要とされるビタミンCの半分以上が摂取できます。
また、食物繊維といえば便秘解消の効果がありますが、ダイエット効果もあるため女性の方にはとくにおすすめの果実です。美容や健康にぜひ取り入れたいフルーツですね。
日本では通販を中心に手に入れることができるので、フェイジョアを食べてみたい方はインターネットで検索してみましょう。
ホームセンターや園芸店では、春〜秋にかけて苗木が入荷することもあるので、苗木から育てて自宅で収穫を楽しむのもおすすめです。
フェイジョアは人間が食べる分には毒性はなく、果実や花を安心して楽しめます。
ただし、ペットに対しては軽い中毒性があるとされ、フェイジョアを大量摂取した場合に中毒症状が現れるそうなので、猫や犬を飼っている方は念のため覚えておくとよいでしょう。
フェイジョアは、表面にしわが寄り、少し柔らかくなって甘い香りがしてきた頃が一番のおいしいタイミングです。収穫後に常温で数日おいて食べごろを見極めながら、好みの熟し具合を探してみてください。
フェイジョアの実には、ビタミンCや食物繊維など栄養価も豊富なので、ぜひ一度食べてみてくださいね。

GreenSnap編集部