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ジャガイモを自宅で保管していると、気がついたら芽がたくさん出ていることがはありませんか。ジャガイモの芽には食中毒の原因となる成分が含まれているので、食べる前に適切に処理することが大切です。
今回は、ジャガイモの芽の毒や、芽の取り方についてご紹介します。
しかし、うっかり長い間放置していると、ジャガイモの表面から芽が生えたり、皮に近い表面の部分が緑色に変色してしまうことがあります。芽や変色した部分には食中毒の原因となる「ソラニン」と「チャコニン」という毒が含まれるので注意が必要です。
ジャガイモの芽に含まれる毒素を一定以上摂取すると、吐き気や下痢、嘔吐などの食中毒の症状を引き起こします。ひどい時は脱力や意識障害を引き起こす可能性もあります。加熱しても毒は消えないので、必ず芽を処理してから調理するように気をつけましょう。
ジャガイモの芽に含まれる毒は、芽の部分だけに存在しているので、芽をきちんと処理すれば問題なく食べることができます。しかし、実が小粒の場合は全体に毒が回っている場合もあります。半分に切った時、実の中心付近まで緑色に変色しているものは食べずにそのまま廃棄しましょう。
ジャガイモは、あたたかく明るい場所で保管をすると芽が出てしまいます。太陽光に当たらないようにしていても、蛍光灯の光で芽が出てしまうこともあります。
ジャガイモを保管するときは、室温が10度ほどの冷暗所や、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。倉庫などに保管する場合は、段ボールや新聞紙に包んで外気に直接当てないようにすると良いでしょう。
ジャガイモの芽に毒が含まれていることは有名なので、過去10年間でジャガイモの芽の毒による死亡者はいません。しかし、さらに過去に遡ると子どもの死亡例があり、やはり注意が必要です。
ジャガイモの毒は、体重1kgにつき約5mg前後で致死量になるとされています。大人が致死量までジャガイモの芽の毒を摂取することは稀ですが、体の小さな幼児や子どもの場合は致死量まで摂取してしまう可能性があります。
ご家庭でジャガイモを保管する場合は、必ずジャガイモの芽を取ってから食べること、また万が一にも子どもが謝って食べないように気をつけてくださいね。
ジャガイモの芽を取るときは、包丁の柄に近い角の部分を使用するか、ピーラーの横についている突起を使いましょう。
包丁を使用する場合、包丁の刃の柄に近い角を使用してジャガイモの芽を取り除きます。角を使用して、円を描くようにやや深めにえぐり取ってください。上だけではなく、根元からしっかりくり抜いて、完全に取り除いてください。ピーラーの場合も同様に、深くからえぐり取るようにしっかりと取り除きましょう。
ジャガイモの皮が緑色に変色した部分にも毒が含まれています。太陽の光を直接たくさん浴びてしまった場合に表面が緑色に変わってしまいます。
皮を厚めに剥いて、緑色の部分は取り除きましょう。
ジャガイモの芽は、きちんと取り除くことができれば全く問題なく美味しく食べられます。ジャガイモは様々な料理に使え、とても便利な野菜ですよね。
芽に注意して美味しく食べてくださいね。
GreenSnap編集部