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秋が旬のきのこは、お料理に欠かせない食材の一つですね。きのこには数多くの種類があり、食用きのこだけでも国内で約100~200種類あるといわれています。
きのこは「原木栽培」や「菌床栽培」などいくつかの栽培方法があり、栽培方法によって収穫の日数なども変わってきます。スーパーなどで購入することが多いきのこですが、どのような栽培方法があるか気になりますね。
きのこの栽培方法や栽培時期、そして栽培のポイントなどについて詳しく紹介していきます。
きのこは農家などを中心に栽培されることが多いですが、栽培方法によっては自宅でも栽培することができます。きのこの栽培方法にはいくつか種類がありますが、菌床栽培であれば初心者の方でも栽培できます。
食用きのこには沢山の種類がありますが、初心者であればまずは椎茸の菌床栽培から始めてみることをおすすめします。
原木栽培とは、伐採した木に菌を植え付けて栽培する方法です。原木栽培によって、自然に近い状態のきのこを作ることができます。
原木に適した木は、どんぐりがなるクヌギやコナラ、そしてミズナラなどです。これらの木は樹皮が厚く、内部に養分を蓄えやすい性質があります。乾燥しにくいため、菌が蔓延しやすいです。
原木栽培のきのこは、春と秋の時期だけ発生します。自然に近い環境で栽培するため病害虫や天候などの影響を受けやすく、収穫量が左右されることがあります。また、原木栽培のきのこは他の栽培に比べて、味が良いともいわれています。
椎茸やキクラゲなど原木栽培に適しているきのこは何種類もありますが、きのこの種類によって原木に適した木の種類は変わります。
菌床栽培とは、おがくずに米ぬかなどを固めた人工の培地に湿度が高くて暗い室内できのこを栽培する方法です。椎茸を例に説明すると、菌床栽培はエアコンなど空調設備が整っている環境で、約3ヶ月程度菌を蔓延させます。
原木栽培は収穫まで2年程度の期間が必要ですが、菌床栽培の場合は約3~6か月で栽培できます。菌床栽培は原木栽培とは異なり、1年中栽培できることもメリットの一つです。
現在スーパーなどで手に入る食用きのこのほとんどは、菌床栽培が大半です。
堆肥栽培とは、稲わらに家畜の糞などを加えて発酵させた堆肥を培地とした栽培方法です。堆肥栽培は枯れ木や落ち葉などを栄養とするきのこの種類に適していて、主にマッシュルームの栽培に向いています。
林地栽培は、人工栽培できないマツタケやトリュフなどを栽培する際に用いられます。
きのこの栽培方法は、おもに原木栽培、菌床栽培、そして堆肥栽培が知られていますが、人工栽培が難しい種類のきのこは林地栽培が適しています。
きのこは原木栽培や菌床栽培などで育てられ、原木栽培は約2年、菌床栽培の場合は3~6か月程度かかります。栽培キットを使用する場合はきのこの種類にもよりますが、早くて10日程度で収穫できます。自宅できのこを栽培する場合は、栽培キットがおすすめです。
きのこを栽培キットで育てる場合は、栽培ブロックを栽培袋などに入れて直射日光が当たらない室内で保管します。日光が全く当たらないときのこのカサの部分が白っぽくなってしまうため、ある程度日光を当てることも必要です。栽培ブロックには、霧吹きで1日1~2回程度水やりをします。
栽培キットでは一年を通して栽培できますが、育てやすい時期は秋~翌年の春頃まででしょう。
栽培キットで育てる場合、気温が25℃前後の時が最も活発に活動します。冬や気温が暑い場所では生長しにくいため、冬は室内を暖かくし夏は涼しくしましょう。
栽培キットでは、早くて3~5日程度で発芽します。さらに数日経過すると、カサの部分もできあがります。カサの裏にヒダができ、ヒダの膜が切れたら収穫のタイミングです。収穫する際は、ハサミを使用してきのこの足を切り取りましょう。
栽培ブロックは繰り返し使うことができるため、1回目の収穫が終了した後は栽培ブロックを2週間程度休養させます。その後バケツに栽培ブロックと水を入れて、半日~1日浸水させます。この時、栽培ブロックは完全に水に漬けておきましょう。栽培ブロックを水から取り出し、2回目以降も1回目と同じ方法で栽培します。
きのこが栽培できる時期は、10月~翌年の4月頃までです。気温が約30℃以上の環境ではきのこの菌が弱ってしまうため、夏の時期の栽培は難しいです。
原木栽培の場合、きのこの種類によって適した原木があります。栽培するきのこの種類に適した原木を使用しましょう。
栽培キットの場合、きのこが発芽したら芽が親指の先位の大きさの時に全体を10個程度残して間引きを行いましょう。気温が約10~15℃の場所で管理を行うことで、1つ1つがきのこになります。
その他、栽培キットの休養期間は1日1~2回程度霧吹きで水やりをし、空気の入れ替えもしましょう。真夏に栽培キットで育てる場合は、一日中暑いため昼間は冷蔵庫、夜は涼しい場所で保管するなど工夫が必要です。
今回は、きのこのおもな栽培方法について紹介しました。普段スーパーなどできのこを購入することがほとんどだと思いますが、きのこは自宅でも栽培できます。
栽培キットのお値段も手頃で収穫時期も10日程度なので、気軽に始めやすいですね。ご興味があれば、ご自宅できのこの栽培に挑戦してみましょう!
GreenSnap編集部