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夏の旬のオクラは、ビタミンやカロテンなどの栄養が豊富な緑黄色野菜です。独特のねばりが特徴で、サラダや天ぷらなどにしておいしく食べられます。
オクラは家庭菜園でも育てることができますが、害虫の被害にあったり、病気にかかることがあります。今回は、オクラにつきやすい害虫や病気などについてご紹介します。
アブラムシは、植物や野菜に群生する1〜2mmほどの小さな害虫です。アブラムシは群れになって植物の汁を吸うので、植物の成長が止まり、やがて枯れて死んでしまいます。また、アブラムシの排泄物にカビが生じて葉が黒くなったり、アブラムシがウィルスを媒介することで病気に感染するなどの被害をもたらすこともあります。
アブラムシが発生する原因は、主に2つあります。1つ目は、植物に窒素の多い肥料を与え過ぎていることです。窒素を与え過ぎると、合成されたアミノ酸が多くなってしまいます。アブラムシはアミノ酸が好物なので、アミノ酸に引き寄せらせてきます。
2つ目の原因は、風通しの良くない場所で保管していることです。アブラムシを発生さためには、日当たりが良く風通しの良い場所で管理しましょう。
アブラムシが発生してしまったときは、粘着テープでペタペタと取り除いたり、歯ブラシを使用してアブラムシをこすり落としましょう。農薬などの薬剤を使用するのも良いでしょう。
カメムシは、雑草が生い茂っている場所に発生することが多い害虫です。落ち葉やゴミなどが溜まっている場所も同様に、カメムシを発生させる原因になりやすい環境です。カメムシは7月頃から徐々に発生し、9月~11月頃にかけて大量発生します。
カメムシは群がるように植物を食害し、あらゆるところから針状の口を挿して吸汁します。新芽や花に寄生されると、縮んだり奇形になって生育が妨げられます。果実に寄生されると、被害を受けた果肉がスポンジ状になり、そこから腐ったり成長が止まって奇形になります。
カメムシの被害を防ぐ対策は、防虫ネットを掛けることです。また、カメムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。気温が低い時間帯はカメムシの動きが遅いので、早朝か夕方に駆除作業をすることをおすすめします。
ハモグリバエはハエの幼虫で、葉の中に潜んで内側を食害します。4月~11月頃まで発生し、発生すると葉に白い筋が残ります。
ハモグリバエを予防するには、春先から防虫ネットを掛けておきましょう。また、ハモグリバエが黄色に引き寄せられる特性があるので、黄色い粘着トラップを仕掛けておくのも効果的です。ハモグリバエを見つけた場合は、ピンセットなどで潰しましょう。被害が大きいようであれば、葉ごと取り除き処分しましょう。
うどんこ病は糸状菌と呼ばれる菌が風に運ばれて植物に付着することで発症する病気です。主に5月~7月頃、9月~10月頃に発症し、気温が低く涼しい時期に繫殖しやすい病気です。うどんこ病は、葉の表面に白い斑点ができ、葉の表面全体に広がっていきます。
うどんこ病は農薬などの薬剤でも対処できますが、野菜に薬剤を使用したくない場合は重曹スプレーやお酢を使用したスプレーを作って対処しましょう。
重曹スプレーの作り方は、重曹1:水1000の割合で希釈します。お酢スプレーの作り方は、お酢を水の約20倍に希釈します。薬剤を使用する場合、うどんこ病の発生時期や植物の種類によっても使用する薬剤が違うので、適した薬剤を使用しましょう。
葉枯細菌病は、細菌に感染して発症し、葉の表面に大小さまざまな黒点が現れます。主に春~梅雨の時期に発症します。
葉枯細菌病は、水滴などで病気が拡大するため、マルチなどを用いると効果的です。また、葉枯細菌病にかかった葉を見つけたらすぐに取り除きましょう。
半身萎凋病は、バーティシリウム菌と呼ばれる糸状菌に土壌感染することで発症します。この病気にかかると下葉に黄色い斑点ができ、株の半分が萎れてしまいます。
対策として、植え付け前に土壌消毒すると効果的です。発病した株は発見次第取り除き、圃場外に持ち出して処分しましょう。
オクラはプランターでも育てることができるので、家庭菜園を始めたばかりの方でも育て流ことができます。オクラには病気や害虫がつくことがあるので、こまめに手入れしてあげましょう。
オクラを病気や害虫から守り、ご自宅のお庭やベランダなどで元気に栽培してくださいね!
GreenSnap編集部