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のど飴で有名なキンカンは柑橘の果物で、名前は知っていても食べたことがない方も多いかもしれませんね。キンカンにはどんな栄養が含まれているのでしょうか。このページではキンカンの栄養や効果効能について解説しています。ぜひご参照ください。
キンカンはミカン科キンカン属の植物です。別名はキンキツで、ミカンと比べると果実が小さく、酸味があり、後味が少し苦い特徴があります。
白い5枚花弁の花を咲かせ、よい香りが楽しめます。原産地は中国で、日本には中国から直接入ってきました。生食されることもありますが、酸味が強いため、砂糖漬けや甘露煮にして甘みをつけて食されます。ドライフルーツにされることもあります。
食用だけでなく、薬用にもなります。喉の痛みや咳によく、のど飴にも使われるほどです。民間療法として咳止めや風邪に使用されることも多い果物です。
キンカンには、ビタミンC、カルシウム、βクリプトキサンチン、シネフリン、ヘスペリジンが含まれます。
キンカン100gあたりのカロリーは71kcalです。
酸味が強いキンカンはビタミンCが豊富で、コラーゲンの生成を助けます。
βクリプトキサンチンは、βカロテンと似た働きがあり、動脈硬化や生活習慣病のリスクを下げると言われています。食生活が気になる方にもおすすめです。
キンカンに含まれるシネフリンはミカン科によく含まれる成分で、酸味成分です。皮に多く含まれているのが特徴で、こちらは気管支弛緩作用があり、咳止め効果が期待されます。喉が痛いとき、イガイガするときもよいでしょう。
カルシウムは骨や歯の成分で健康な体作りには必須な成分です。またカルシウムが不足するとイライラすることもあるので、精神的な安定のためにもキンカンはよいでしょう。
ヘスペリジンというキンカンの成分はポリフェノールの1つで、血管の強化、高血圧の予防に効果的です。塩分の多い食事を摂りがちな方にはおすすめです。また花粉症の予防にもつながるとされている成分で、アレルギーのある方にもよいでしょう。
キンカンの旬は1月から3月です。
おいしい果実を選ぶためには、まずキンカンの色に着目しましょう。色が少し赤みを帯びて濃いものをおすすめします。艶があり、粒が綺麗に丸くなっているものもよいキンカンです。
持ってみて重みがあるものもおすすめです。中身がぎゅっとつまっていておいしいキンカンと言えるでしょう。
ヘタ部分も見てみてください。しなびていたり、枯れているものは選ばないようにしましょう。
また皮に傷があるものも、その部分から傷んでいる可能性があるので避けましょう。
キンカンは常温保存で1週間前後保存ができます。それ以上保存をする場合は、冷蔵庫に入れてください。ビニール袋など密閉できる袋に入れて冷蔵庫に保管すると、2週間ほど持ちます。
キンカンは生で食べると酸っぱいですが、甘露煮でとろっとさせると甘みがありおいしいですよ。喉にもよいので、風邪の引きはじめや風邪予防としても冬に食べたいですね。お庭に植えるとシンボルツリーにもなるのでぜひ育ててみませんか。
GreenSnap編集部