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タマネギは家庭菜園でも気軽に栽培できる野菜ですが、気温が天候が原因で病気にかかることがあります。今回はタマネギがかかりやすい病気や、病気にならない対策、使用する薬剤についてご紹介します。
べと病は、タマネギの葉に光沢がなくなり、表面に楕円形から不整形の黄色い斑点が出て変色していきます。感染すると葉が湾曲して色あせ、黄色っぽくなるのが特徴です。症状が進むとタマネギの葉が枯れてやがて死ぬことがあります。
さび病は、タマネギの葉の表面に黄色からオレンジ色の小さな斑が出来るのが特徴です。斑点が縦に破れ、伝染源となるさび色の胞子が飛び出してきます。胞子が舞うことで畑全体に蔓延してしまいます。さび病は、春と秋に発生しやすいので注意が必要です。
黒斑病は、最初に葉の表面に白い斑点が現れ、病斑が徐々に拡大して黒い点となります。病斑部分が大きくなると、すす状のカビを生じ、黒褐色〜黒色の病斑がいくつもできて葉がチ縮み、下葉から黒く枯れてしまいます。雨が多く、高温が続くと発生しやすい特徴があります。
萎縮病は原因となるウイルスをアブラムシ媒介することで発症します。葉の表面がモザイク状に色が抜け、でこぼこに変形します。萎縮病にかかると、生育が落ちて、成長しなくなることがあります。株全体が委縮するため、萎縮病という名前がつけられています。
軟腐病は、株元が黒ずむ特徴があります。さらに葉や茎が腐って柔らかくなり、葉がしんなりと倒れます。タマネギが腐った独特のニオイがするのも特徴です。
乾腐病は、タマネギの下葉が黄色く湾曲して、タマネギが変色します。悪化するとタマネギの内部がスカスカになります。
灰色腐敗病は、タマネギを冷蔵保存しているときに発生することが多いのが特徴です。灰色腐敗病になると、タマネギ上部に灰色のカビが生じ、症状が進むと腐ってしまいます。
タマネギが発芽したばかりの時期に発生することがある病気で、地面に近い部分がくびれて白く変色して枯れます。
タマネギの病気の多くの原因はカビです。カビが好む高温多湿の環境では特に病気が進みます。また害虫が媒介してウイルスを広げることもあるため、害虫も病気の一因です。
湿気が多くならないように、排水性のよい土を利用して病気を防ぐことができます。必要に応じて土壌改善をしましょう。
排水性を上げるには、土に小粒の軽石や川砂、もしくは黒曜石パーライトなどを用土の1〜2割ほど混ぜると良いです。
玉ねぎが病気になる前に殺菌剤を散布することで、病気を予防できます。薬剤は野菜に使用できるものを選び用法用量を守って使いましょう。
病斑が出た箇所は、すぐに取り除いてください。取り除いた葉や茎をそのまま近くに置いておくと病気が広まり、元気な株まで病気になることがあります。焼却処分すると感染拡大を防ぐことができるのでおすすめです。
タマネギは収穫時期が遅れると、病気になることがあります。タマネギの葉が倒れたら収穫のタイミングなので、収穫に取り掛かると良いでしょう。
タマネギは収穫後も病気になったり、病気が進行することがあります。収穫後に貯蔵庫に保管する場合は、しっかりと乾燥させてからにしましょう。
タマネギはカビが原因の病気になりやすいため、湿度に気をつけながら栽培しましょう。また、しっかりと乾燥させることで長持ちするようになります。
病気を防いで、美味しいタマネギを栽培してくださいね。
GreenSnap編集部