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ガジュマルは、幹がぽってりと膨らんだ姿が独特の観葉植物ですね。ガジュマルはとても丈夫な植物なので、水耕栽培でも育てられます。水耕栽培に使用するハイドロカルチャーは土ではないため、室内でも清潔に保ちながら、見た目もおしゃれな観葉植物を作れますよ。
今回はガジュマルを水耕栽培で育てる方法や育て方をご紹介します。
ガジュマルの気根の太い部分を持って、植木鉢から引き抜いてください。枝が多い場合は剪定しても大丈夫です。
土が残っていると水が腐ってしまうので、ていねいに取り除くことが大切です。このとき、根を傷つけないように弱いシャワーなどで優しく洗いましょう。
底に穴が空いていない容器であればなんでも使用できます。ハイドロカルチャーでは根が水に浸かったままになるため、まず最初に根くされ防止剤を入れましょう。
その次に、容器の1/3ほどハイドロボールを敷き、ガジュマルを置きます。ガジュマルを固定するように上からハイドロボー¥ルを入れて安定させます。
容器の1/5ほど水を入れれば完成です。
土植えのガジュマルを水耕栽培に植え替えたら、1週間ほどは日陰で休ませてあげましょう。1週間ほど経てば、水耕栽培用の根が生えてきます。植え替えた直後は根に傷がついている可能性があるので、強い光に当てないことが大切です。
植え替え後の休憩ができたら、日のあたる窓辺に飾るのがベストです。ガジュマルは熱帯の植物なので、暖かい場所と日光を好みます。ハイドロカルチャーでは、直射日光に当てすぎると水温が上がって根が蒸れてしまうため、レースカーテン越しの窓際に置いてあげましょう。
ハイドロカルチャーでは、根腐れしないように水やりの頻度を調整することが大切です。根腐れさせないためのポイントは、水に浸かっている根を空気に触れさせて呼吸させてあげることです。
水の量は植え替え直後は鉢底から5mm~1cm程度の高までにし、水に浸かる根が少ない状態にします。1~2週間で水耕栽培用の根が出始めるので少しづつ水量を多くしていくのが根腐れ予防のコツです。水量が一目でわかる透明な容器の場合は確認がしやすいですが、陶器鉢など中の水量が見えない場合は「水位計」を植え替え時に植物と一緒に挿しておくと便利です。
ハイドロボールには無数の細かい穴が空いており、穴の中に水を貯め込んでいます。水がなくなっても完全に乾燥することはないので、容器の底に水がなくなってから2〜3日待ってから水を与えてあげましょう。
土と異なり、ハイドロカルチャーには養分ありません。ハイドロカルチャーに植え替えた植物の生長はゆるやかになります。大きく生長させたい場合は、ハイドロカルチャー用の肥料を与えてあげましょう。
春〜秋の生長期には、月に2回程度肥料を与えてあげましょう。生長が止まる冬には肥料は与えなくて良いです。
冬場はガジュマルの生長が止まります。冬になれば温度が安定している室内や、昼間は日差しのさす暖かい場所に置いてあげましょう。
ガジュマルは気温が5℃以下になると、葉が黄色くなり枯れ落ちます。特に窓際に置く際には注意しましょう。また、寒い時期には霜に触れさせないように注意しましょう。
ハイドロカルチャーには、植物の新陳代謝で発生した老廃物が鉢底に溜まってしまう性質があります。そのため、1年に1度はハイドロボールと根くされ防止剤の入れ替えを行いましょう。
土から植え替える時期と同じく、5〜6月に行うのが適しています。このとき、イオン交換樹脂栄養剤を鉢底に入れておくと、より中の水質をきれいに保ちやすいです。
ハイドロカルチャーにはさまざまな種類があるので、ガジュマルの雰囲気を生かしながらおしゃれな観葉植物を演出することができますよ。お好みの容器とハイドロカルチャーの組み合わせで、ガジュマルの生長を楽しんでみてくださいね。
榊原斗武
GreenSnap編集部