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ネモフィラは、春に見頃を迎える青い花です。青空のようにきれいな水色の花を咲かせることが特徴で、広大な敷地一面に絨毯を敷いたようにネモフィラが咲く「国立ひたち海浜公園」は人気の観光地ですね。
ネモフィラは初心者でも育てやすく、ガーデニングにも人気の花です。ネモフィラは一年草なので、同じ株から再び花を咲かせることはありませんが、種を採って種まきすれば翌年にも花を楽しむことができますよ。
今回はネモフィラの種の取り方についてご紹介します。
ネモフィラは、青い花を咲かせる「ネモフィラ・メンジェシー(別名:インシグニス)が有名です。その他にも、濃い紫の「ペニー・ブラック」や、白い花弁の中心部に無数の黒点が入った「スノードーム」などの品種があります。
ネモフィラはほふく性(這い性)なので、横に這うように広がって育ちます。草丈は10〜20cmほどと低めで、細かく枝分かれして横方向にこんもりと生長するので、プランターや鉢に植えるとあふれるように咲き美しいですよ。
ネモフィラの実は、枯れると半分に開いて地面に種を落とすので、完全に開き切る前に種を採取するのがポイントです。実に切れ目が入り、半分に開きかけたくらいの状態がベストです。種は1〜2mm程度の小さな黒い点をしています。
緑色の実を早く茶色くしたい場合は、ネモフィラの茎を倒しましょう。茎を倒すことで日光が実にあたり、早く茶色に変色します。
紙は種の余分な水分を吸い取ってくれるので、新聞紙の上などで作業するのが良いでしょう。余分な水分が残ったままだと、保存する際にカビが生える原因になるため、種を採ってから2週間程度しっかりと乾燥させるようにしましょう。
種取りの時に取り切れなかった種を「こぼれ種」と言います。自然にこぼれ落ちた種は、秋頃に発芽し、春になると花を咲かせます。
しかし、こぼれ種は必ず咲くわけではないので、翌年も花を咲かせたい場合は種取りをして保存しましょう。地植えでグランドカバーなどにしたい場合は、こぼれ種からの開花を利用するのも良いでしょう。
保管場所としておすすめなのは冷蔵庫ですが、野菜室で種を保存すると、保管している野菜が出す「エチレンガス」で種の寿命が短くなるので避けましょう。
種を入れておく袋はなんでも良いのですが、湿気がこもるとカビが生えてしまうので注意が必要です。クラフト封筒を半分に切ると、手軽に種入れ袋を作れますよ。機密性の高いビンや茶筒、密閉袋に入れても良いでしょう。乾燥剤を入れて湿気をできるだけシャットアウトするのもおすすめです。
ネモフィラの種まきは9月〜10月におこないます。秋に種をまくと、4月〜5月に花を咲かせます。地植えで育てる場合は、15cm程度の間を空けてまき、2mmほど土をかけましょう。ポットで育てる場合は3~4粒まき、同じように軽く土をかぶせましょう。
ネモフィラの種は、水はけの良い土、日当たりの良い場所にまくのがおすすめです。
ネモフィラの種まきは秋が一般的ですが、寒冷地で栽培する場合は春に種まきにする必要があります。徐々に暖かくなってきた3月〜4月頃に種まきを行いましょう。春まきのネモフィラの開花時期は、6月〜9月になります。
ネモフィラの種の収穫にぜひ挑戦してみてくださいね。
GreenSnap編集部