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押し花といえば、絵手紙やうちわだけではなく、スマホケースやアクセサリーなどにも加工しやすい人気のクラフトですね。自分で育てたハーブや野の花、プレゼントの花など思い出の植物を新しい雑貨として暮らしにとりいれることはとってもステキ。
今回は専用の道具を使わなくてもできる「本にはさむ方法」「アイロンでつくる方法」「電子レンジでつくる方法」の3つの押し花の作り方を実際に作成しているときの写真とともにご紹介します。また、それぞれのメリット・デメリットも説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

押し花とは自然の花や葉などの植物を押して平らに乾燥させたもののことをいいます。
公園などで四つ葉をみつけて「本にはさんで押し花(葉)をつくった」そんな記憶のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
植物標本としても、クラフトの素材としても人気の押し花は専用の機械を使わなくてもつくれるのでぜひつくってみてくださいね。
この4つです。では、実際につくっていきましょう!

ティッシュに押し花をのせ、その上にティシュをかぶせて雑誌等(水分の吸いやすい紙)に、はさみます。
茎や葉が重なると重なった部分のあとが押し花にうつってしまうので注意して配置しましょう。自然な風合いを意識して配置するとステキですよ。

そのままでもできますが、更にきれいに押す場合はビニール袋にくるんでできるだけ空気をぬき、本などの重しをにのせます。
均一に負荷がかかるように花びらなど薄いものなら2キロくらい、紅葉した葉など縮みやすいものは20kgくらい、植物にあわせて重しを載せるといいでしょう(シリカゲルや押し花シートを一緒にはさむとなおいいです)。
とはいえ、最初は気にせずに本を数冊のせてつくるくらいの軽い気分でOKです。1週間くらいたって、乾燥したら完成です!

カットした植物をのせティッシュなどにはさみ、低温でアイロンをかけます。最初は30秒くらい優しくアイロンあて、様子を見ながら10数秒ずつくらい押し当てていきます。
ティッシュにシワがあると、押し花にシワがうつってしまうのであらかじめティシュにアイロンをかけておくといいでしょう。

ピンと茎がたつ状態や、いらない押し花を折ってみてパリッと折れれば乾燥しています。
ちなみに、アイロン押し花のメリットはなんといっても手早くできること!ひとつひとつつくるので形や乾燥状態確認してつくることができます。
デメリットは手間がかかってしまうこと、水分が多いものは茶色になってしまうことです。ゆっくり見極めながらつくっていきましょう。

電子レンジに入るサイズに段ボールを2枚カットし、段ボール、ティッシユ、植物、ティッシュ、段ボールと重ねて輪ゴムで留めます。
そして、お皿など上から重しをおき600wで40秒~1分ほど加熱します。ゆっくり段ボールを開いてはがし、常温で花を乾燥させたら完成です。

電子レンジ押し花は、一気に同じ花をたくさんつくるのにオススメの方法です。違う花を混ぜるとできあがりに差が出てしまいます。
上の写真の押し花は、厚みのある花は乾燥が足りなく、クローバーは重しが足りなくて縮んでしまい、さらに乾燥しすぎてしまいました。
同時につくる場合は少ない時間でつくり、アイロンか、押し花シートにはさみ仕上げをするとキレイに仕上がります。
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ピンクの花を押し花にしたら紫色になりました。
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これは自然な現象なので失敗ではありません。専用の液を使ってピンクにすることもできますが、変色した色を楽しんでみるのもいいかもしれません。
押し花はビオラやスミレ、レースフラワー、紫陽花、カスミソウ、クローバー、アリッサム、バーベナ、スターチスなどの「厚みが少なく、水分の抜けやすい植物」がむいています。金木犀やハーブを押すと香りも残るのでオススメですよ。
まずは手に入れやすいものから挑戦してみましょう。
下処理をすればたいていの植物(花、葉っぱ、キノコ類、果物等)は押し花にすることができます。
例えば、厚みのある「バラ」などは重なる部分を間引きしたり、分解したりして、後から組み立てるのが一般的。
アイビーやクレマチスの葉などは普通に押すと黒ずんでしまうので「熱湯処理」といって沸騰したお湯20秒~30秒つけた後、冷水につけ冷やしてから押すときれいに押せます。
いちごは中身をくりぬいて水分をとってから押します。
ほかにも下処理をすることで押せる植物もあるので、気になる方は調べて挑戦してみてくださいね。
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できあがった押し花は絵手紙や絵画のように仕立てたり、写真にコラージュして楽しむこともできます。また、キャンドルなどの雑貨にすると、暮らしにとりいれられますよ。
使わない押し花は密封状態にし、シリカゲル(乾燥剤)や専用の押し花保存袋にいれて保管すると長持ちします。直射日光にあたらない場所で管理しましょう。
今回は専用の押し花道具を使わない、押し花をつくる方法を3つご紹介しました。
どれも手軽なのでお試ししやすいと思います。
簡単なものから試して、慣れてきたらいろんな植物を押してみたり、専用の道具(押し花シート・シリカゲル・使い捨てカイロなど)を使ってみるのも楽しいと思います。
押し花は永遠ではなく、ゆっくりと色あせていってしまいますがその儚い美しさも魅力のひとつなので、ぜひ押し花の作り方を覚えて、いろんな雑貨をつくってみてくださいね。

hana (a piece of dream*)