warning
error
success
information
うつむいたように下向きに咲くクリスマスローズは、どこか奥ゆかしい雰囲気がありますね。白色やピンク色など花色も豊富で、花の少ない冬のお庭を彩ってくれます。
クリスマスローズは多年草なので毎年花を咲かせますが、管理方法によっては花が咲かないこともあります。クリスマスローズを育てるなら、毎年花を咲かせて楽しみたいですよね。
今回は、クリスマスローズの花が咲かない原因や手入れの方法などについてご紹介していきます。
クリスマスローズは丈夫で育てやすいので、園芸初心者の方でも育てやすい植物です。しかし、育てている環境や状態によって、葉ばかり茂って花が咲かなくなってしまうことがあります。原因は以下の6つが考えられるので、ひとつづつ見ていきましょう。
鉢植えのクリスマスローズが原因は、鉢の中で根詰まりを起こしていることが考えられます。株が成長すれば、ひと回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。そうすることで根詰まりを防ぐことが出来ます。また、植え替えの際には根鉢を崩してから植え替えを行いましょう。根鉢を崩さないでそのまま植え替えてしまうと、根詰まりの原因になってしまいます。
株を購入するとき、葉がたくさんついているものは避けるようにしましょう。一見生育が良さそうですが、クリスマスローズは葉数が多いと養分が取られてしまい、花が咲かない場合があります。
地植えのクリスマスローズが咲かない原因は、肥料不足の可能性があげられます。同じ場所でずっと同じ種類の植物を育てていると、植えられた植物が好む栄養や必要な栄養を吸収し尽くしてしまうことがあります。
クリスマスローズは寒さには強い植物ですが、夏の暑さや乾燥には弱い植物です。春先から夏場に株が傷んでしまったり、冬場に部屋に取り込んで暖房の風が当たってしまった場合は花つきが悪くなってしまいます。
葉の色が黄色くなっている場合は、根腐れが考えられるので、掘り起こして確認してみましょう。黒く腐った根を取り除いて、新しい用土に植え替えて休憩させれば、再び花を咲かせてくれます。
クリスマスローズは、発芽してから花が咲くまで約2年かかります。購入した苗が若い場合は、花が咲かない可能性があります。
クリスマスローズの種を採取し過ぎると、翌年花付きが悪くなる場合があります。種を作るにはたくさんの養分を使います。初めて花が咲いた年は株に十分な体力がないため、種の採取は避けるようにしましょう。
根詰まりが原因でクリスマスローズの花が咲かない場合は、植え替えをすることで根詰まりが解消され、止まっていた生長を再び促すことができます。現在の鉢よりもひと回り程度大きい鉢に植え替えましょう。
また、葉ばかりが茂って花が咲かない場合は、必要な栄養を花芽に回せるよう葉数を4~5枚程度に減らすとよいでしょう。
そして、クリスマスローズは肥料がたくさん必要な植物です。生長期にに入る10月~翌年の5月頃まで、週1回〜10日に1回程度肥料を与えます。花が咲き終わる4月頃には、2回目の施肥を行います。
6月~9月頃は休眠期に入るため、肥料は控えるようにしましょう。肥料には「窒素」「リン」「カリウム」がバランスよく含まれていることが重要です。使用する肥料にどの成分がどの程度含まれているか確認しておくと良いでしょう。
クリスマスローズは8月中旬頃に多くの花芽ができ、翌年の1月~4月頃に見頃を迎えます。
クリスマスローズを数年育てている場合は、前の年の古い葉が付いていることが多いです。古い葉がたくさん生えていると、株元に太陽の光が当たることが少ないため古葉取りを行いましょう。古葉取りに最適な時期は、11月~12月頃です。また、クリスマスローズは長い期間花が楽しめる植物なので、適度に花がら摘みを行いましょう。
クリスマスローズは冬に見頃を迎えるので、お庭の雰囲気を華やかに彩ってくれます。クリスマスローズは、正しく管理していれば毎年きれいな花を咲かせることができます。
もしも花が咲かなくなってしまったら、咲かなくなった原因を探って再び咲かせられるようにお手入れをしてあげてくださいね。
GreenSnap編集部