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シクラメン栽培の一覧

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増田園芸
大量の廃棄 シクラメンの栽培過程に於いて、実は結構な数の廃棄が出ます 原因は色々ありますが、大きくは虫と病気です 少しでも被害を減らすため、農薬やフェロモン、防虫ネットや有効細菌、土壌の改良や施肥のプラン、換気から遮光に水やりの間隔に微量要素… 生産者それぞれにありとあらゆる手段を講じて可愛いシクラメンを守るべく必死の努力をしています 農家は毎年が一年生だとよく言われます 毎年気象条件や急な災害の発生など、不測の事態が当然のように起きます なので、我々は過去の経験を活かして未来に備えます だいたい何月ごろには梅雨もあけ、暑さがそろそろ落ち着くタイミングで施肥をコントロールし、残りの2ヶ月で仕上げの肥料を効かせるために置き肥を追加して、11月に入れば寒くなって空気も乾燥してくるから病気も虫も収まって農薬の使用もここで終わるようにしつつ、最後にボリュームを出さないといけないからそろそろしっかりと肥やしていかないと… などと、各生産者、各生産物によって独自のレシピが存在します ここ数年、毎年のように「50年に一度」「観測史上最高を更新」などという言葉を聞きます 季節外れの暑さ、台風、それに伴う湿度… 病気を抑え切れないのは自身の技術の未熟さでもありますので、いかにそれに対応するかを日々考え続け、寝る間もなく対処を続けます 病気の種類を特定するため研究機関で分析をかけ、具体的に病気の種類を特定し、それに対応する農薬を抵抗性のつかないローテーションを組みながら7〜10日のペースで散布し続けて、用土の蒸気消毒、鉢上げ後の土中への農薬灌注、植物体の栄養診断などなど、これら全てを同時進行でやり続け、現状で自分にできる事は全てやっているつもりですが、それでもこれだけの、これ以上の廃棄が出てしまいます またしばらく雨が続くようです 10月だというのに気温も高く、これだけ湿度が高いと農薬も使えません また新たな台風も出来たようです 病気にかかってしまった株は他の株に病気をうつしてしまう可能性がありますので、急いで捨てなければなりません ここまで一生懸命、大切に大切に育ててきたシクラメン達を、今は早く捨てることが一番重要な仕事です なによりも辛く、毎年心が折れそうになる仕事です こういう事実を公表することに賛否も当然あるかと思いますが、やはりリアルな現場を知って頂くのも必要なことかと思います ちなみに、これはうちの温室の状況であって、もちろん病気がそれほど出ない温室もあるでしょうし、品種の選定やこれからの僕自身の技術の向上によって減らしていかなければいけませんので、ちゃんとめげずに頑張りますのでご心配なく(笑) シクラメン栽培は本当に難しく、奥が深いです 12月に入って出荷や品評会が始まると、賞を頂いたりお客さんに喜んで頂いたりしてとても嬉しく、苦労が報われた気持ちになりますが、それと同時にちゃんと元気に咲き続けてくれるだろうか、急に枯れてしまったりしないだろうかと毎日心配も絶えません シクラメンは決して生活必需品ではなく贅沢品です なくても生きていけるものです だからこそ、それをわざわざ買いに来てくださるお客さんとはきちんとした信頼関係を築いていきたいと日々考えています まだまだ未熟ですが、来年は必ず今年よりも一歩でも前進できるようにと努力していきます 少しでも皆さんに喜んで頂けるような生産者になれるよう、また明日から気合い入れて頑張ります!💪
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増田園芸
少し暑さも落ち着いてきたでしょうか? シクラメンの生育も暑さに負けず順調に進んでいます これからの時期は夜温が少しずつ下がり、生育もだんだん加速してきます それに伴い肥料の安定供給がとても重要になってきますので、うちでは概ね8月下旬からC鋼内に液肥を投入します 画像に写っているのは増田園芸ハイテク装備のひとつドスマチックです ホースを繋いで水を流すと、電気もエンジンも使わずにバケツの中に入っているめっちゃ濃い液肥と水を任意の濃度に混合して反対側のホースから出してくれるというスグレモノ これがないと仕事が全然進みません(´Д` ) 頭上からの施肥だと当然葉が濡れてしまいますので、雨が続いたりすると湿度を上げないために何日もの間施肥が出来ないということはよくあります 計画通りの肥培管理をしたいと思うと底面からの液肥の施用は有利な面が多くなります しかし、常時肥料の供給があるということは肥料の効き方がこれまでと違ってきますので、これはこれで注意深く運用する必要があります 増田園芸では他の生産者さんよりも少し早めにC鋼への液肥流入を始めます もちろん濃度はまだまだ控えめですが、これからの時期の施肥は仕上がりに影響が大きくなってきますのでとても神経を遣います
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増田園芸
三重県は今日、とても久しぶりにちゃんと太陽が照りました☀️ あと1日雨だと思っていましたので大変有り難かったんですが、多分一ヶ月以上全くと言っていいほど日照がなく、突然強い日差しに晒されたため、シクラメンがちょっとヘタりました(^^;; こちらの仲間内では「日負けした」と表現しますが、ずっと曇りが続いた後に急に晴れると結構こうなります もちろん、これ自体は病気でもなんでもなく、夕方になればまたシャキッと復活します ちょうど昨日の投稿でも書きましたのでとても良いタイミングでしたが、日照不足の弊害というのは正にこういうところに出ます やっと梅雨明けで太陽の光を当ててあげることができるんですが、やはり少しずつ慣らしてあげないといけません これから夏本番を迎えるととても強い日差しに毎日晒されることになりますので、日を当てつつカーテンで遮光しつつ、水や肥料の加減も含めてシクラメンを少々いじめて鍛え上げないといけません ここできちんと鍛えておかないと強いシクラメンに育ちませんのでガンガン痛めつけたいところなんですが、突然の環境の変化により病気が発生しやすくなるタイミングでもありますのでとても細やかな気配りが必要な時期でもあります 近年、秋から冬にかけて信じられないほど日照が強く、気温が高くなることが増えてきました 年末にお客さんのところに行ってしっかりと長持ちしてくれる子に育つよう、これからいかに健康的にいじめられるかが重要になってきます
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増田園芸
7月16日の投稿で、今年の夏は冷夏なので生育がスムーズに進んでいるという趣旨のことを書きましたが、少し言葉足らずでしたのでもう少し説明をさせていただきます シクラメンは暑さと湿気に弱く、近年の酷暑の環境に於いては植え替えて間もないシクラメンが全滅に近い被害を受けた温室もあると聞きます 元々が比較的涼しくて空気も乾燥した地域である地中海原産の植物ですので、日本の高温多湿な夏はシクラメンには厳しい環境であると言えます そういう意味で今年の冷夏はシクラメンの生育には有難く、生育もスムーズなのは間違いありませんが、この日照不足はとても困ります 日照が不足すると葉が軟弱になりやすく、色も薄くなりがちで、茎も細くヒョロヒョロと長くなってしまいます また、光合成が不十分になるため肥料も悪効きしてしまいますので、施肥のタイミングも天気のいい時とは違ってきます しかしながら痩せ過ぎてしまうと更に生育不良に繋がりますので、施肥の見極めがとても難しくなります また、湿度の高い状態が続けばカビやその他の病原菌の活動も活発になりますので、病気にかかるリスクも激増しますが、農薬を散布すれば更に湿度を上げてしまうことにもなりますので、なんとかその日のうちに散布した薬液が乾いてくれる程度の天気でないと使えません 画像のシクラメンは全て同じ5寸鉢ですが、品種によるサイズの違いが顕著に現れてきました もちろんある程度はこうなりますし、小さい方も後からだんだん追いついてきますが、きちんと日光を浴びさせてあげないとガチッと締まった株になりませんので、梅雨明け以降の日の当て方や施肥が重要になってきます やっと梅雨も明けそうですね でも暑くなるのも困るんですよねぇ…(´Д` ) いつまで経っても悩みは尽きません(^^;;
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増田園芸
シクラメンを栽培する上でとても気を遣うのが病害虫防除です 特に、高温多湿な梅雨時期になるといろんな病気が発生しやすくなる上に、天候が悪いと農薬散布も思うように出来ず被害の拡大に歯止めがかからなくなることがあります うちも過去には色々な病害虫に悩まされました 虫の被害は目視である程度原因が特定できますが、病気に関しては意外と判別がつきにくく、また、複数の病気が同時に発生した場合にはそれこそ勘と経験だけで病気を食い止めることは非常に困難です ですので、うちは早い段階から病気の出始めに業者に分析を依頼し、具体的にどの病気が発生しているかを特定し、その感染経路や対策などを明確にする事を心掛けてきました これまで炭疽病のみだと思っていたものが実は細菌病を併発していたり、新しい肥料を試した際に硝酸態窒素とアンモニア態窒素の比率が違っていたことにより株が痩せてしまって病気の原因になっていたりなど、それまで思いもしなかった事が色々分かりました お陰で随分と被害は減らす事ができましたが、やはりゼロにするという事はできませんので、数鉢を分析に出し、病気にかかった株は感染の拡大を防ぐために早めに廃棄します 病気にかかったシクラメンを捨てる事はとても大切な仕事なんですが、とてもつらい仕事でもあるんですよねぇ…
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