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醜男
小車(オグルマ) キク科オグルマ属の多年草。湿地や田のあぜなどに生える。茎には軟毛があり、上部で枝分かれする。根生葉や下部の葉は花の頃には枯れる。茎葉は披針形〜長楕円形で、先端は尖り、基部はなかば茎を抱く。花期は7~10月。枝先に黄色の頭花を1個ずつつける。頭花は直径3〜4㎝。総苞片はほぼ同長で、5列に並ぶ。痩果は長さ約1〜1.5㎜の円柱形で毛がある。冠毛は長さ約4.5㎜。中国では頭花を健胃、利尿などの薬用にする。 放射状に整然と並んだ舌状花を小さな車に見立てたのが名前の由来。 出典『野に咲く花』『夏の野草』
107
醜男
薮萱草(ヤブカンゾウ) ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。有史以前に中国から渡来し、食用、薬用として栽培されていたものが野生化したといわれる。道端や土手、林縁などに生える。根は所々紡錘状にふくらむ。葉は広線形。花期は7~8月。花茎は1mほどになり橙赤色の花を数個つける。雄しべの何本かが花弁化して八重咲きになるのが特徴。個体によって花弁化の状態は様々。 同じく古い時代に中国から渡来したヒガンバナやシャガなどと同じで結実しない。地下の根の分根によって殖える。また、朝開いて夕方にしぼむ一日花で、翌日には別の花が咲く。 同じような所に生える一重の花はノカンゾウ。葉の幅などでも区別される。 名前は、薮に生えるホンカンゾウ(中国、ネパール、タイに分布するユリ科の多年草。漢名は萱草)という意味。中国ではカンゾウを見て憂いを忘れるという故事があり、『忘れる』に萱の字を当てることから萱草と称する。日本でも身につけると恋しさを忘れさせてくれる草であり、紀貫之の歌にも登場する。 出典『野草・雑草の事典530種』『夏の野草』『都会の草花図鑑』
87
醜男
藪虱(ヤブジラミ) セリ科ヤブジラミ属の越年草。野原や道端に生える。葉は長さ5〜10㎝の2〜3回羽状複葉。小葉は卵状披針形で、細かく切れ込み、両面とも粗い短毛が密生する。花期は5~7月。枝先に小型の複散形花序を出し、白色の小さな花をつける。小花柄は4〜10個。総苞片は細長い。果実は分果。長さ2.5〜3.5㎜の卵状楕円形で、全体に刺状の毛が密生する。『ひっつき虫』のひとつで、毛はカギ状に曲がり衣服などによくつく。果実は熟すと2つに分かれる。手で潰すと特異な香りがする。夏が過ぎて秋になると、この香りが少なくなる。 藪に自生し、果実がシラミに似ていて服に付きやすくわずらわしいことが名前の由来。 漢方原料の蛇床子(ジャショウシ)は中国ではオカゼリの成熟果実。名前の由来は、蛇がこの植物の下に好んで住み種子を食べるからと『本草綱目(ほんぞうこうもく💬1596年に刊行された中国の本草書)』にある。日本ではヤブジラミの成熟果実のことで、和蛇床子という。 よく似たオヤブジラミとの違いは次の通り ヤブジラミ ・花期は5〜7月 ・花は白色 ・茎は緑色で毛に覆われる ・果実の柄が短く、果実がひとかたまりに見える オヤブジラミ ・花期は4〜6月 ・白い花弁の縁が紫色を帯びる ・茎はふつう紫色で毛に覆われる ・果実の柄の長さが不揃いなので、まばらに見える ・果実がヤブジラミより大きく紫色で刺が長い 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『野草 見分けのポイント図鑑』『薬草の呟き』
93
醜男
目弾き(メハジキ) シソ科メハジキ属の多年草。野原や道端、荒れ地に生える。全体に白い毛が密生する。根生葉は卵心形で花期には枯れる。茎葉は深く3裂し、裂片はさらに羽状に切れ込む。葉は対生であるが上下の段とは必ず直角に交わるように葉が出ている。花期は7~9月。上部の葉腋に淡紅紫色の唇形花を数個ずつつける。下唇は3裂し、中央裂片はさらに2裂する。赤いすじが目立つ。果実は分果。宿存萼の中に4個入る。萼は筒状で5裂した先端は細く尖り、果実期は目立つ。 メハジキの茎を短く切ってまぶたの上下に挟み、まぶたを強くつぶると茎が弾かれて遠くへ飛ぶという子供の遊びが名前の由来。また、8月の開花時に地上部を採取し陰干しで乾燥させた漢方原料を益母草という。産前産後に保健薬としたことから、母の益になるという意味の益母草(ヤクモソウ)と呼ばれる。市販の養命酒にも配合されている。 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』
118
醜男
夏椿(ナツツバキ) ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。山地の落葉樹林に生え、庭や公園、寺社に植えられる。樹皮は不規則に剥がれ、褐色やベージュ、オレンジ色などのまだら模様になる。やや厚い葉は倒卵形~楕円形で短い柄をもち互生する。秋にややくすんだオレンジ色に紅葉する。花期は6~7月。梅雨の頃、葉に隠れるようについた丸いつぼみが開くと、しわのよった白い花弁が5枚あらわれ、しっとりとした風情のある花が開く。直径5㎝ほどのやや大形の気品のある花で、朝開いて夕方には落ちる一日花。花弁の縁に細かい鋸歯がある。花の下に、萼片より短い苞がある。果実は蒴果。卵形で先が尖り、熟すと5裂して種子を出す。種子は倒卵形で背面は丸みがあり、腹面は平らで縁には翼がある。裂開した果実は落葉後も枝に残る。 6月下旬頃、椿(ツバキ)とよく似た花を咲かせることが名前の由来。沙羅の木(シャラノキ)の別名もあるが、平家物語の冒頭にも登場する沙羅双樹はインド北部原産のフタバガキ科のサラノキのことで本種のことではない。沙羅双樹はマメ科の無憂樹(ムユウジュ)、クワ科の印度菩提樹(インドボダイジュ)とともに仏教三大聖樹のひとつに数えられる。仏教では、ブッダの入滅のとき四方にフタバガキ科のサラノキが2本ずつ生えていたとされるが、日本ではナツツバキがそれに該当すると誤解されたことから、沙羅の木とも呼ばれる。 よく似た姫沙羅(ヒメシャラ)との違いは次の通り ナツツバキ ・葉は倒卵形~楕円形で長さ4~12㎝ ・花は径5~7㎝、花糸・子房とも無毛 ヒメシャラ ・葉は長卵形~長楕円形で長さ3~8㎝ ・花は径2~3㎝、花糸の基部に白毛があり、子房は有毛 出典『樹木の事典600種』『都会の木の花図鑑』『樹木 見分けのポイント図鑑』
94
醜男
西洋接骨木(セイヨウニワトコ) レンプクソウ科ニワトコ属の落葉低木。北アフリカ、ヨーロッパ、西アジア原産。明治時代末期に渡来し、各地で植栽される。樹高2〜10m。茎は根元から叢生する。樹皮には深い溝があり、葉は長楕円形、対生で奇数羽状複葉。花期は5~6月。帯黄白色の花を散房花序につけ香気がある。果実は液果。黒色で光沢がある。食べられる。 ニワトコ属は世界各地で薬用とされている。日本のニワトコと同じように、生薬をすり潰して外用したり、神経痛やリウマチに乾燥した茎葉や花300gを袋に入れ、これを煮出して沸騰したらそのまま風呂に入れて入浴する。 在来種のニワトコの名前は、古くはミヤツコギ(宮子木・御奴木)だったとされる。それが変化してニワトコとなったという説が有力。中国名の接骨木は葉や根を薬とし、骨折の治療に用いられることに由来する。西洋でも薬として用いられ、北欧では精霊が棲む木とされた。その一方、キリストの十字架の材ともされる。神秘的なイメージを背景に、『ハリー・ポッター』では主人公の魔法の杖の材となっている。 出典『樹木の事典 600種』『薬草の呟き』『樹木の名前』
105
醜男
丘虎の尾(オカトラノオ) サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。丘陵の日当たりのよい草地や林縁などに生える。地下茎を伸ばして殖える。群生して咲き、同じ場所に咲くものは同じ方向を向く。花期は6~7月。茎の先の総状花序に白い小さな花を多数つけ先は垂れる。下から順に咲いていく。花冠は星形に深く5裂する。果実は蒴果。卵球形で長さ約2.5㎜。種子は半楕円形。 虎の尻尾に似た花穂をつけ、身近な丘に自生するのでオカトラノオの名が付いた。『~トラノオ』とつく花は多いがトラノオ科やトラノオ属は存在せず科や属はばらばら。 出典『野に咲く花』『里山の植物 ハンドブック』『草木の種子と果実』
87
醜男
牡丹防風(ボタンボウフウ) セリ科ハマボウフウ属の多年草。海岸に生える。根は太く、茎はよく枝分かれする。葉は1〜3回3出複葉で、長い柄がある。小葉は3〜6㎝の倒卵形でときに先が2〜3中裂する。花期は6~9月。枝先に複散形花序を出し、白色の小さな花を多数つける。果実は長さ4〜6㎜の楕円形で、表面に短毛があり熟すと2片に分かれて落下する。 葉が厚く、青白色で牡丹の葉に似ていることが名前の由来。若葉や根が食べられるので食用防風とも呼ばれる。防風とは中国で風邪薬に使われるセリ科の多年草のことで、『風邪を防ぐ』ことが名前の由来。本種は防風の代用とされ、五島防風、木防風、けずり防風などと呼ばれた。台湾ではインフルエンザの治療に、インドネシアでは膀胱疾患、腸疾患の治療に用いられている。 出典『野に咲く花』『薬草の呟き』
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醜男
蝿毒草(ハエドクソウ) ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草。林の中などに生える。葉は対生し、長さ7〜10㎝、幅4〜7㎝の卵形〜長楕円形で粗い鋸歯がある。花期は7~8月。花は穂状につき、白色でしばしば淡紅色を帯びる。つぼみは上向きだが、開花すると横を向き、果期には下を向く。花冠は唇形で長さ5〜6㎜。萼の上唇には刺が3個ある。果実は蒴果。萼に包まれた果実はカギ状の刺で人や動物にくっついて運ばれる。 根を煎じた液や、根を絞った液でハエ取り紙をつくったのが名前の由来。本種の方言にハエトリグサ、ハエコロシ、ハエノドクの名前がある。 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『野草の名前 夏』
85
醜男
木大角豆(キササゲ) ノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木。中国原産で江戸時代初期に渡来した。畑や庭に植えられ栽培される。民家の庭先に大木を見かけるのは、昔ながらの薬木であったことを伺わせる。地方の古い街の庭にこの木を植えている家は、ほとんどが昔は漢方医だったか漢方薬店だったのだという。また時に、川岸などで野生化したものが見かけられる。葉は桐に似た円形で秋に黄葉する。花期は6~7月、枝先の円錐花序に多数咲かせる。花は淡黄色、花弁の先が5裂した漏斗状で内側に濃紫色の斑紋があり、裂片の縁はちぢれている。果実は朔果。長さ30~40㎝のササゲに似た長い果実が枝から垂れ下がり晩秋に熟す。果実の中の扁平な種子は両端に長毛がついていて風にのって遠くまで飛ぶ。種子は荒廃した河川敷などで芽を出すとすぐ生長し育つと10mの高木になるが、高さ1m前後でもう花を咲かせて実を結び種子を作る。よく似たアメリカキササゲは北米原産で街路樹にされ、白い大きな花を咲かせる。 果実は梓実と呼ばれ利尿薬に利用した。10〜11月、果実が熟して弾ける寸前の蒴果をとって天日で乾燥させる。種子のなくなった鞘は薬としての品質が落ちるとされている。 名前は、細く垂れ下がる果実が野菜のササゲに似ていて、木だからキササゲとなった。キササゲを植えると雷が落ちないといわれ、雷電桐、雷の木とも呼ばれた。生長が早く避雷針の代わりになるという説がある。 出典『秋の樹木図鑑』『薬草の呟き』『樹木の名前』
81
醜男
玄圃梨(ケンポナシ) クロウメモドキ科ケンポナシ属の落葉高木。山地の渓流など湿った環境に稀に自生する。神社等にも植えられている。大形の葉はヤマグワの不分裂葉に似るが、鋸歯の形や縁が波打つ点などで見分けることができる。葉序は互生だが、葉が2枚ずつ交互につくコクサギ型葉序になる部分がある。花期は6~7月。淡緑色の小さな5弁花を多数つける。果実は核果。球形で径7〜10㎜。9月頃に汚白色に熟し、ごつごつと折れ曲がる肥厚した果柄の先につく。果実は食べられないが、肥厚した果柄は梨の味と香りに熟し甘くて食べられる。 酒酔いを治す妙薬である。酩酊している者に葉5〜10枚、または果軸4〜5本を400mlくらいの水で半量に煎じて飲ませる。酒酔いには驚くほど効くが、酔いが覚めても吐息はアルコール臭がするので、アルコールが分解されるわけではない。また、皮や枝をお茶として服用すると肝臓に良いとされる。韓国では葉を健康茶とし、口臭や二日酔いに効くとされる。日本でも市販のガムにエキスが配合されている。 名前は『拳棒梨』が訛ったもので、人の5指に似て肥厚した手のような実のなる梨という意味。果軸の香りと味が梨に似ているという。また、棒のような手をいう『手棒(てぼう)』『手ん棒』が『てんぽ』になり、さらに『けんぽ』に転じたともいわれる。けんぽの漢字は縁起の良い玄圃を当てたもので、中国由来のものではない。玄圃とは仙人の居所のことだという。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『都会の木の花図鑑』『里山の花木 ハンドブック』『薬草の呟き』『樹木の名前』
90
醜男
菩提樹(ボダイジュ) アオイ科シナノキ属の落葉高木。中国原産で寺院などに植えられる。葉は先が鋭く尖り縁に鋸歯があり、裏面に灰白色の毛が密生する。基部がやや左右非対称になるのが特徴。花期は5~6月。香りの良い淡黄色の花が長い柄の先に10〜20個ぶら下がって咲く。花弁は5枚で直径1㎝。果実は堅果。球形で表面にも毛があり秋に熟す。丸い果実の中に硬い種子が1個入る。葉に果実がつくように見えるが、葉ではなくヘラ状の総苞で、中途まで果序の柄と癒合している。総苞は1〜3個の果実をぶら下げたまま風に飛ばされ、ヘリコプターのようにくるくる回って落下する。 ボダイジュの『ボダイ』はサンスクリット語で悟りを得たことを意味する『bodhi(ブーディ)』に漢字を当てはめたもの。仏教では、釈迦は熱帯の木であるクワ科インドボダイジュの下で瞑想していて悟りを得たとされる。インドから中国に仏教が入った時、中国には同じ樹木がなかったため、葉の形が似ている本種で代用した。それが日本に伝わり、日本でも寺に植えられるようになった。18世紀に記された『大和本草』によると、宋に留学した栄西が天台山のボダイジュを持ち帰り、香椎宮に1190年に植えたという。 釈迦ゆかりの木としてよく寺院に植えられるが、仏教三霊樹の菩提樹とは別種。また、種子から数珠を作るのに使われるのはホルトノキ科のジュズボダイジュ、シューベルトの歌曲『菩提樹』に登場するのはセイヨウボダイジュで、いずれも別種である。同属でよく似た科木(シナノキ)は山野に生え、公園や街路樹としてよく植えられ、蜜源植物にもされる。長野県には古くからシナノキが多く、信濃という言い方はシナノキを産する野の意味ともいわれる。 出典『樹木の事典 600種』『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『身近な草木の実とタネ ハンドブック』『樹木の名前』
114
醜男
紫(ムラサキ) ムラサキ科ムラサキ属の多年草。山地の草原に生えるが、近年ではごくまれ。根は太く紫色。茎は高さ30〜60㎝、上部で枝分かれし、葉とともに粗い毛が多い。葉は互生し、披針形で長さ3〜7㎝。花期は6~7月。花は白色で直径約8㎜。果実は4個の分果に分かれ、灰白色。 紅花、藍とともに日本三大色素である。根は太くなり、シコニンという色素を含み、昔から紫色の染料に、また、薬用に使われた。漢方では皮膚病や火傷に用いられてきた。古くは鹿児島県大隈半島から太宰府へ大量のムラサキが納められていた。江戸時代には江戸紫といわれるほど有名になった。江戸時代には東北地方、茨城、千葉、山梨、滋賀、兵庫、愛媛、鹿児島で産出されたが、江戸近郊の所沢やその他の農村地帯で栽培もされていた。 出典『山に咲く花』『薬草の呟き』
70
醜男
小判草(コバンソウ) イネ科コバンソウ属の1年草。明治時代初期に観賞用として渡来した地中海沿岸原産の帰化植物。庭などで栽培されていたものが野生化し、現在では本州中部以南の海岸や砂地などに大群落をつくる。土地開発や造成があるたびに、大量の土砂の運搬に紛れ込み、新天地を獲得している。花期は5〜7月。花序はまばらな円錐状で、数個〜20個の小穂が細い糸状の柄の先に垂れ下がってつく。小穂ははじめ淡緑色、のちに黄褐色になり、やや光沢がある。小花は7〜18個が水平に広がってつく。果実は穎果。ほぼ円形で平たく基部は小さく尖る。種子はすぐに発芽せず、4ヶ月は休眠する。乾燥状態で16年を経ても50%の種子が発芽能力を堅持していたともいわれる。 小穂が江戸時代に流通した小判に似ていることが名前の由来。 出典『野に咲く花』『都会の草花図鑑』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』『草木の種子と果実』
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醜男
白雲木(ハクウンボク) エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。冷涼な山地に生え、公園にも植えられる。円に近い形の大きな葉がよく目立ち、芽が葉柄の内部で作られる。花期は5~6月。枝先からやや下垂する総状花序に白い花を20個ほどつけ、花は下向きに咲く。花は咲いてから一週間もしないうちに散る。果実は蒴果。ブドウのように房状に連なる。卵円形で表面に星状毛が密生する。秋に熟すと果皮が縦に裂け、中の種子とともに脱落する。蒴果の中に種子は1個。種子から油をとりロウソクを作る。 同属のエゴノキと同じように、オトシブミの仲間が葉を巻いて揺籃(ようらん)を作る。揺籃の中で卵から孵化した幼虫は周囲の葉に守られ、それを食べながら成長する。 名前は、房になって咲く花を白い雲に見立てた。また、よく似た同属のエゴノキは別名チシャノキといい、本種はエゴノキより葉が大きいためオオバヂシャという別名がついた。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『里山の花木 ハンドブック』『樹木 見分けのポイント図鑑』『草木の種子と果実』『樹木の名前』
107
醜男
木患子(モクゲンジ) ムクロジ科モクゲンジ属の落葉高木。中国原産。日本にいつ入ったかは不明。寺社によく植えられる。葉は互生。先に1枚、左右に3~7対の小葉からなる奇数羽状複葉。小葉は卵形で、不揃いの粗い鋸歯がある。花期は6~7月。枝先に長さ15~40㎝の花序をつける。花は黄金色で直径1㎝。花弁は4枚。雄花は盛りになると花弁の基部に赤い突起が出る。果実は蒴果。10頃に風船のように膨らんで熟し、3裂して黒色の硬い種子を出す。種子は直径約7㎜の球形。 名前は、同じムクロジ科のムクロジの中国名の1つである『木患子』を誤ってこれに当て、音読みしたものとされる。葉の形が栴壇(センダン)に似ていることと、菩提樹(ボダイジュ)のように黒い種子を数珠に用いることからセンダンバノボダイジュという別名もある。6~7月にかけて黄色い花を咲かせるが、花が散るときの様子が金色の雨が降るようだという意味で、英名を『Golden rain tree』という。花は黄色の染料にも用いられる。 出典『都会の木の実・草の実図鑑』『樹木の名前』
90
醜男
梔子(クチナシ) アカネ科クチナシ属の常緑低木。温暖な地域の山野に自生し、庭や公園にも植えられる。甘い香りを放つクチナシは、春の沈丁花(ジンチョウゲ)、秋の金木犀(キンモクセイ)と並び三大香木として知られる。卵形の葉は光沢が強く、基本は対生だが、時として三輪生することがある。花期は6~7月。直径5㎝ほどの手裏剣のような形の白い花が咲く。花弁は6枚に見えるが実際には漏斗形の花が6つに裂けたもの。花の中心で*の形に見える部分が雄しべ。橙色の果実は冬に熟し先端に萼片が残る。果肉にカロチノイド色素を豊富に含み、飛鳥・天平時代から黄色の染料とされ、乾燥させたものを『山梔子(さんしし)』と呼び用いていた。無毒なので、栗きんとん、たくあん、チョコレートなどの天然着色料としても使われている。1㎏の果実からたった5g程度の色素しか採れない。果実の中にぎっしり詰まる種子は、平べったく赤くて硬い。冬の間にヒヨドリなどが実をつつき、種ごと果肉を食べて空洞にする。 実が熟しても口を閉じて種を出さないことから『口無し』といわれている。碁盤の足はこの実をまねてつくられていて、碁を打つ際は無駄口をたたくなとか助言無用を意味しているのだという。 出典『都会の木の花図鑑』『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』
95
醜男
蕺草(ドクダミ) ドクダミ科ドクダミ属の多年草。半日陰地に群生することが多い。全体に特有の臭気がある。踏みつけたり抜いたりするとさらに強い臭気を放つ。根茎を伸ばして殖える。高さ15〜50㎝。葉は互生し、長さ3〜8㎝の心形で、先は短く尖る。花期は5~8月。茎の上部に長さ1〜3㎝の花穂を出し、小さな花を多数つける。白い花弁のように見えるのは総苞片で4個ある。花柱が3裂した雌しべと雄しべ3個を持つ花がびっしりつく。果実は蒴果。ほぼ球形で反り返った花柱が目立つ。熟すと花柱の元から裂開する。種子は広楕円形。種子は果実に8〜10個ほど。 名前の由来は主に3説ある。 ①毒痛説 毒や痛みに効くことから『毒痛草』→『毒痛み』→『ドクダミ』に変化した ②毒矯め説 悪い性質などを改めるという意味の『矯める(ためる)』から『毒矯め』となり変化した ③毒溜め説 特有の臭気から、草に何かの毒が入っているという意味の『毒溜め(どくため)』が変化した ドクダミには十薬(ジュウヤク)の別名もある。民間薬として利用され、10種の薬効があるのが名前の由来。獣医が馬に用いると10種の薬効があることが由来との説もある。 薬草として古くから親しまれ、民間薬として利用される。ドクダミは生の葉と十薬で使用法が異なる。 ・十薬 5〜6月の花の咲いている時期に地上部を刈り採り、水洗後2日ほど天日で乾燥させた後に日陰干しして十分に乾燥させたのもを生薬名で十薬(ジュウヤク)という。ドクダミの悪臭成分は乾燥すると酸化されて無臭となるが、殺菌力もなくなる。十薬には葉にクエルチトリン、花穂にイソクエルチトリンなどが成分の代表で、緩下作用、利尿作用、毛細血管強化作用がある。1日10〜20gを水600〜900mlで煎じ3回に分けて服用する。 ・生の葉 生の葉には悪臭成分の精油デカノイルアセトアルデヒドなどがあり、強力な殺菌力を持つ。生の葉2〜3枚を塩少量で揉んで柔らかくし、左右の鼻腔に交互に30分くらいずつ差し込んだあと鼻をかむと蓄膿症、慢性鼻炎に効果がある。生の葉をアルミホイルに包んで火で炙り柔らかくなったら腫れ物の上にのせてテープでとめておくと化膿性の腫れ物に効果がある。水虫には生の葉をつぶして擦りつける。生の葉ジュースを作り5分の1の蜂蜜を混ぜ約3ヶ月間冷暗所に保管し味をみて酒になっていたら飲む。 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『都会の草花図鑑』『野草の名前 夏』『薬草の呟き』『プログレッシブ国語辞典』
121
醜男
靫草/空穂草(ウツボグサ) シソ科ウツボグサ属の多年草。野山の草地に生える。四角い茎に長楕円状披針形の葉が対生し、全体が白い毛で覆われる。花期は5~7月。円柱形をした花穂に紫色の唇形花を密につける。花が終わると茎の基部から匐枝を出す。果実は分果で4個。 靫/空穂(ウツボ)とは、雨で矢を濡らさないために竹や木で作った筒の武具のこと。形が稲穂に似ていて中が空洞なので空がつき空穂となった。この武具を毛皮で覆ったものが、ウツボグサの花後の枯れた穂に似ていたのが名前の由来。別名の夏枯草(カコソウ)は、夏の盛りに花を終えて花穂が茶色く枯れている様子からついた。乾燥した花穂を煎じて利尿薬にする。 出典『里山の植物 ハンドブック』『野に咲く花』『野草の名前』
92
醜男
金銀木(キンギンボク) スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。山地に自生し、庭木や生垣にもされる。細かく枝を分けて高さ1〜1.5mに茂る。葉は卵形〜長楕円形で対生する。花期は4~6月。花は必ず2個ずつ並んで咲き、最初は白く、やがて黄色に変わる。筒部の先は深く5裂し各裂片はほぼ同形。果実は液果。径約8㎜の球形で、6〜7月に赤く熟す。若いうちは2個の果実だが、そのうちくっついて瓢箪形になる。有毒。 花の色ははじめ白く、のち黄色に変化し、白い花と黄色い花が入り混じって咲くことからキンギンボクと呼ばれる。また、果実が2個ずつ接してつき、瓢箪のような形になるので瓢箪木(ヒョウタンボク)とも呼ばれる。 出典『里山の花木 ハンドブック』『樹木 見分けのポイント図鑑』『樹木の名前』
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mukku-tan
こんにちは😊 本日も連投失礼します🙇💦 &お蔵入りしそうなので、ごちゃ混ぜ投稿しまぁーす🙋 ①可愛い手前3つの子、昨日お迎えしました😊 私の行きつけのお店さんは、ひと鉢150円☝️ とってもありがたいです(*^^*)💗 ②ミルフィーユさんの夕方のお姿ですが、昼間と違ったステキなお姿ですよね🤗! ③④今年もガンガン時間差にて咲き始めてます😊 夜は白、朝にはピンクへ変色のメカニズム、いつか解明したいな(笑) ⑤もぉー、ベトベト😸 私の近くに来てはこの状態に😅 今日半日で何回抱っこしたことか。。。💦 平日は一緒に過ごす時間が寝る💤だけなので仕方ないですね😅😅😅
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醜男
額空木(ガクウツギ) アジサイ科アジサイ属の落葉低木。山地の谷沿いなど日当たりの良い場所に生える。分布は関東以西の太平洋側に著しく偏っていて、日本海側には見られない。中国地方には分布せず、代わりに小型の近縁種である小額空木(コガクウツギ)が分布する。花期は5~6月。白い装飾花の花弁に見えるのは萼片。一見、山紫陽花(ヤマアジサイ)に似ているが、装飾花の萼は4枚ではなく3枚。花序の中心にある両性花は、淡黄緑色から黄色になる。両性花には良い香りがあり、花どきには辺り一帯が花の香りに包まれる。果実は蒴果。長さ3〜5㎜の楕円形。下半分は萼に包まれ、果実期にも萼片が残る。熟すと上部が裂開して種子を出し、花柱は反り返る。 名前の『ガク』は額紫陽花(ガクアジサイ)の省略で、樹形がウツギに似ることからガクウツギの名がついた。ガクアジサイの花は装飾花が周辺につき、額縁状に見えることから額縁咲きという。また、本種は葉に金属光沢があるのが特徴で、深緑色で青みがかるところから紺照木(コンテリギ)の別名もある。 出典『樹木の事典 600種』『里山の花木 ハンドブック』『草木の種子と果実』『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』
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醜男
小紫陽花(コアジサイ) アジサイ科アジサイ属の落葉低木。明るい林内に生える。大葉のような葉は薄くて柔らかく表面に光沢があり、縁に大きな鋸歯が規則的につく。花期は6~7月。紫がかった細い枝の先に、淡紫色の小さな両性花が半球状に集まって咲く。5枚の花弁が平らに開き、10本の雄しべが飛び出す。他のアジサイのように大きく目立つ装飾花をつけない。果実は蒴果。広楕円形で長さ2〜3㎜。下半部が萼に包まれ、果実期にも萼片が残る。上部に3〜4個の花柱が残り、秋に褐色に熟すと上部が裂開して種子を出す。種子は小さく形は様々。 名前の由来は小さい花をつけるアジサイの仲間であること。別名の柴紫陽花(シバアジサイ)の柴は山野の小さな雑木をいうことから、柴犬をはじめ小さいものの名前になる。 出典『樹木の事典 600種』『草木の種子と果実』『樹木の名前』
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醜男
捩木(ネジキ) ツツジ科ネジキ属の落葉小高木。里山の乾いた林縁や尾根に生える。やせ地にもよく生育し、庭園樹、生け垣にも普通に用いられている。冬芽や冬芽がつく枝は真っ赤に染まる。葉は水滴形で、ふちがよく波打つのが特徴。葉先もねじれることが多く、葉柄には毛が密生する。秋には葉がややオレンジ~赤色に紅葉する。花期は5~7月。前年に伸びた枝に、白い壺形の花が整然と一列に並んで下向きに咲く。果実は蒴果。秋に上向きに熟すと裂開して種子を出す。葉や花は有毒で、特に若葉に多い。毒性は激しく、家畜の飼料に混ざって誤食すると嘔吐や運動麻痺が起こる。 材は堅く緻密で、鼓車、折りたたみ尺、洋傘の柄、櫛(木曽の阿六櫛)、ろくろ細工に用い、また本種で作った木炭は特に漆器の研磨に用いられる。 遺伝的に幹がねじれることが名前の由来。ねじれる方向は一定ではなく、木が生えている場所の傾斜や風向きにより変わる。材はかたく、しかもねじれているため、斧を入れて薪とするのは難しい。そのため女性を困らせるという意味で『ウバノテヤキ』『バアナカシ』という別名がある。若い枝が赤いことから『塗りばし』、花の形が飯粒に似ているので『飯粒の木』などとも呼ばれる。他にカシオシミ、カシオズミノキといった別名もあるが、その語源は明らかではない。 出典『樹木の事典 600種』『薬草の呟き』『樹木の名前』
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