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Kazyan
2020/02/26
ソテツ:蘇鉄:cycad
第二弾:ソテツシリーズ❣️
第一弾からどうぞご覧くださいマシ( ◠‿◠ )
ソテツ(蘇鉄の学名:Cyclades reviluta)
ソテツは裸子植物ソテツ科の常緑低木。
ソテツ類の中で、日本に自生する唯一の種で、自然分布では日本固有種である。
日本の九州南端、南西諸島、台湾、中国大陸南部に分布する。
主として海岸近くの岩場に生育する。
尚、自生北限は宮崎県串間市都井岬である。
カナリーヤシ(フェニックス)やワシントンヤシ(ワシントニアパーム)などと共に、日本の九州南部・南西諸島の南国ムードを強調する為の演出として映像素材に用いられることが多い。
九州南部・南西諸島の主要都市には大抵植えられている。
「蘇鉄」という名前は、枯れかかった時に鉄釘を打ち込むとと蘇るという伝承に由来する。
根に珊瑚状の根粒があり、藍藻類を共生させており、それらが窒素固定能を持つため、痩せ地でも生育できる。
この窒素固定能のため、ソテツの周囲に多少のアンモニア臭が漂う事がある。
また、本州中部以南の各地でも冬季防寒(わらぼっち)をする事で植栽が可能である。
記念樹としてよく公園、官公庁や学校などにも植えられる。
特にロータリーの真ん中などによく植栽される。
生育は遅いが成長すれば樹高は8m以上にもなり、その際でも移植が可能なほどに強健である。
幹は太く、たまにしか枝分かれせず、細い枝は無い。
幹の表面は一面に葉跡で埋まっている。
葉はその先端に輪生し、全体としては幹の先に杯状にまとまって葉がつく。
葉は多数の線状の小葉からなる羽状複葉で、葉先は鋭く尖り、刺さると痛い。
雌雄異株である。
雄花は幹と同じくらいの太さの松かさを長くして、幹の先端に乗せたような形で、松かさの鱗片にあたるものの裏一面に葯がつく。
雌花は茎の先端に丸くドーム状に膨らみ、雌しべを個々に見ると、上半分は羽状複葉の葉が縮んだ形で、下半分の軸には左右に胚珠が並ぶ。
花は発熱することが知られている。
種子は成熟すると朱色に色づく。
この種子は緑化や鉢植え用の苗木を生産するために日本国外へも輸出され、主な出荷先は台湾、中米(コスタリカなど)。
取引がされる場合には主に幹の長さでその価値が決まる。
大島紬の泥染では、染まりが悪いと蘇鉄の葉を入れて化学的作用を強くする場合がある。
近年では、新芽を食害する熱帯アジア原産の蝶の一種クロマダラソテツシジミ Chilades pandavaが日本に帰化しており、問題となっている。
☆ 食用
奄美大島で作られる蘇鉄味噌がある。
ソテツ属 (Cycas)のソテツ (Cycas revoluta)は、日本の南西諸島の島嶼域では中世から近代まで食用にされてきた。
ソテツは、有毒で発癌性のあるアゾキシメタンを含む配糖体であるサイカシン(Cycasin)を種子を含めた全草に含む。
サイカシンはメチルアゾキシメタノールに変化し、それを摂取後に人体内でホルムアルデヒドに変化して急性中毒症状を起こす。
また、メチルアゾキシメタノールや、その代謝産生物であるジアゾメタンには発がん性も指摘されている。
しかし一方でソテツには澱粉も多く含まれており、幹の皮を剥ぎ、あるいは種子の仁を細かく切って水に晒して澱粉を分離した上さらに時間をかけて充分に水に晒し、発酵させ、乾燥するなどの処理を経てサイカシンを完全に除去すれば、このデンプンは食用にできる。
ソテツ澱粉を水に晒す時間が不十分だと毒物が残留して有害である。
実際に愛媛県の中学校でソテツ種子を食して生徒が中毒になる事故が起きている。
また、同じソテツ属でも revoluta 以外のものは可食性は未確認である。
また、ソテツ科植物からの加工ソテツ澱粉の長期間にわたる食用のため、グアム諸島の住民にALS/PDC(筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合、いわゆる牟婁病)と呼ばれる神経難病が多発しているとする説があるが、一方で両者の因果関係は確定的でないとする説もある。
ソテツ科植物を長期食用した牛に脊髄軸索変性性麻痺の症状が起きる事が知られている。
また、毒性のあるサイカシンやメチルアゾキシメタノールがこれらの症状の原因では無いことも判っており、原因となる物質は特定されていない。
類似する自然の状態では毒性がある食用植物にはキャッサバ等がある。
☆奄美・沖縄での文化
鹿児島県奄美群島や沖縄県においては、サゴヤシのようにソテツの幹から澱粉を取り出して食する伝統がある。
また、種子から取った澱粉を加工して蘇鉄餅を作る他、奄美大島や粟国島では毒抜き処理と微生物による解毒作用で無毒化したデンプンを加えた蘇鉄味噌を製造しており、蘇鉄味噌を用いたアンダンスーや魚味噌などの料理が作られることもある。
奄美大島では、珍しい食材として地域おこしに活用しようと、ソテツ澱粉を使ったうどん、天ぷら、餅、煎餅が製造されるようになっている。
☆救荒食とソテツ地獄
かつて琉球王国時代に琉球の王が救荒食として栽培を奨励したと言われる。
奄美群島では、ソテツの種子(実)を「ナリ」と呼び、そこから採取した澱粉を煮た糊状のものを「ナリガイ」と称して救荒食とした。
このように奄美・沖縄地域では、飢饉の際にソテツを救荒食として飢えを凌いだ歴史があったが、正しい加工処理をせずに食べたことで食中毒により死亡する者もいた。
特に、大正末期から昭和初期にかけて、農業や経済的状況、戦争関連恐慌、干魃や不作などにより一部地方や島では重度の貧困と食糧不足に見舞われた沖縄・奄美地域は、ソテツ食中毒で死者を出すほどの悲惨な状況にまで陥り、これを指して「ソテツ地獄」と呼ばれるようになった。
☆薬用としてのソテツ
日本の薬局方には収載されていないが、 中国では漢方薬として、葉・種子・茎・花・根が薬用になるとされている。
葉には止血・解毒・止痛の効果があるとされ、胃薬や血止めの薬にされる。
種子は男性機能増進や腰痛、打ち身などに使われる場合があるが、前述の通り有毒であるため、素人判断での使用は危険である。
根や花は血行を良くするとされ、喀血や打ち身などに効くとされる。
根には腎臓機能を高める効果もあるとされる。
大正期には実が薬用になるとして本土の大都市で販売されたが、誤った製法を用いたため中毒事故を起こす事もあった。
奄美大島では、食用に中身を抜いた殻を燃やした煙を蚊除けにしたり、葉を緑肥にしたりしている。
by: Net surfing🏄♂️Informations
Kazyan's Flowers Museums
2020/2/26//am 05:15' upload
みょうが
2020/02/26
そてつの自生北限が宮崎県とか、色々勉強になりました。北海道の命名で知られる松浦武四郎氏の生家近くのお寺の前に、樹齢何百年?かの苔むした蘇鉄を見たことがあるような記憶?。大切に植栽すれば遠く北限を越えても育つのかも。また、機会あれば、老蘇鉄に会ってきたいです。
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Kazyan
2020/02/26
みょうかさん
おはようございます😃
ご覧いただきましてありがとうさまです🙏😊
そうなんですょ。
わが郷土の最南部の都井岬:といのみさきが北限地だとは、小生も知りませんでした。
都井岬は灯台のある所で、正面に向かって右手の方向に、海岸に沿うようにしてソテツの群生が見られます。
更に、都井岬には、岬馬:みさきうまが観られるところでもありますょ。
風光明媚なところなので、子馬が生まれる今頃は行楽客も多くなります。
小生は、その先の鹿児島県内之浦の岬にあるロケット発射場に行く際の前後に、よく立ち寄って子馬を観に行きました。
そろそろその時期ですので、近々に行って来る予定です。
その際には、また、GSに投稿しますのでらどうぞご覧頂けましたなら幸いです🙏😁
See you next again 🌹❤️😊 👋👋
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Kazyan
2020/02/26
原澤園芸さん
お久しぶりですね、おはようございます😃
ご覧頂きましてありがとうさまです🙏😊
今後ともご贔屓頂きたく、他の投稿作品をもご覧頂けましたなら幸いです🙏😁
どうぞ宜しくお願い致します。
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Kazyan
2020/03/01
こたつチアさん
今晩は、初めまして!😁
ご覧頂きましてありがとうさまです🙏😊
これを機会に、他の投稿作品をもご覧頂けましたなら幸いです🙏😁
今後ともどうぞご贔屓を賜りまして、GSをお楽しみください🙏😁
勝手に先まわりフォローしました^_^
Have a good night 😴💤
See you next again 🌹❤️😊
👋
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花のある暮らし
ソテツ
花も実もある暮らし 和堂
ソテツシリーズ 和堂
第二弾:ソテツシリーズ❣️
第一弾からどうぞご覧くださいマシ( ◠‿◠ )
ソテツ(蘇鉄の学名:Cyclades reviluta)
ソテツは裸子植物ソテツ科の常緑低木。
ソテツ類の中で、日本に自生する唯一の種で、自然分布では日本固有種である。
日本の九州南端、南西諸島、台湾、中国大陸南部に分布する。
主として海岸近くの岩場に生育する。
尚、自生北限は宮崎県串間市都井岬である。
カナリーヤシ(フェニックス)やワシントンヤシ(ワシントニアパーム)などと共に、日本の九州南部・南西諸島の南国ムードを強調する為の演出として映像素材に用いられることが多い。
九州南部・南西諸島の主要都市には大抵植えられている。
「蘇鉄」という名前は、枯れかかった時に鉄釘を打ち込むとと蘇るという伝承に由来する。
根に珊瑚状の根粒があり、藍藻類を共生させており、それらが窒素固定能を持つため、痩せ地でも生育できる。
この窒素固定能のため、ソテツの周囲に多少のアンモニア臭が漂う事がある。
また、本州中部以南の各地でも冬季防寒(わらぼっち)をする事で植栽が可能である。
記念樹としてよく公園、官公庁や学校などにも植えられる。
特にロータリーの真ん中などによく植栽される。
生育は遅いが成長すれば樹高は8m以上にもなり、その際でも移植が可能なほどに強健である。
幹は太く、たまにしか枝分かれせず、細い枝は無い。
幹の表面は一面に葉跡で埋まっている。
葉はその先端に輪生し、全体としては幹の先に杯状にまとまって葉がつく。
葉は多数の線状の小葉からなる羽状複葉で、葉先は鋭く尖り、刺さると痛い。
雌雄異株である。
雄花は幹と同じくらいの太さの松かさを長くして、幹の先端に乗せたような形で、松かさの鱗片にあたるものの裏一面に葯がつく。
雌花は茎の先端に丸くドーム状に膨らみ、雌しべを個々に見ると、上半分は羽状複葉の葉が縮んだ形で、下半分の軸には左右に胚珠が並ぶ。
花は発熱することが知られている。
種子は成熟すると朱色に色づく。
この種子は緑化や鉢植え用の苗木を生産するために日本国外へも輸出され、主な出荷先は台湾、中米(コスタリカなど)。
取引がされる場合には主に幹の長さでその価値が決まる。
大島紬の泥染では、染まりが悪いと蘇鉄の葉を入れて化学的作用を強くする場合がある。
近年では、新芽を食害する熱帯アジア原産の蝶の一種クロマダラソテツシジミ Chilades pandavaが日本に帰化しており、問題となっている。
☆ 食用
奄美大島で作られる蘇鉄味噌がある。
ソテツ属 (Cycas)のソテツ (Cycas revoluta)は、日本の南西諸島の島嶼域では中世から近代まで食用にされてきた。
ソテツは、有毒で発癌性のあるアゾキシメタンを含む配糖体であるサイカシン(Cycasin)を種子を含めた全草に含む。
サイカシンはメチルアゾキシメタノールに変化し、それを摂取後に人体内でホルムアルデヒドに変化して急性中毒症状を起こす。
また、メチルアゾキシメタノールや、その代謝産生物であるジアゾメタンには発がん性も指摘されている。
しかし一方でソテツには澱粉も多く含まれており、幹の皮を剥ぎ、あるいは種子の仁を細かく切って水に晒して澱粉を分離した上さらに時間をかけて充分に水に晒し、発酵させ、乾燥するなどの処理を経てサイカシンを完全に除去すれば、このデンプンは食用にできる。
ソテツ澱粉を水に晒す時間が不十分だと毒物が残留して有害である。
実際に愛媛県の中学校でソテツ種子を食して生徒が中毒になる事故が起きている。
また、同じソテツ属でも revoluta 以外のものは可食性は未確認である。
また、ソテツ科植物からの加工ソテツ澱粉の長期間にわたる食用のため、グアム諸島の住民にALS/PDC(筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合、いわゆる牟婁病)と呼ばれる神経難病が多発しているとする説があるが、一方で両者の因果関係は確定的でないとする説もある。
ソテツ科植物を長期食用した牛に脊髄軸索変性性麻痺の症状が起きる事が知られている。
また、毒性のあるサイカシンやメチルアゾキシメタノールがこれらの症状の原因では無いことも判っており、原因となる物質は特定されていない。
類似する自然の状態では毒性がある食用植物にはキャッサバ等がある。
☆奄美・沖縄での文化
鹿児島県奄美群島や沖縄県においては、サゴヤシのようにソテツの幹から澱粉を取り出して食する伝統がある。
また、種子から取った澱粉を加工して蘇鉄餅を作る他、奄美大島や粟国島では毒抜き処理と微生物による解毒作用で無毒化したデンプンを加えた蘇鉄味噌を製造しており、蘇鉄味噌を用いたアンダンスーや魚味噌などの料理が作られることもある。
奄美大島では、珍しい食材として地域おこしに活用しようと、ソテツ澱粉を使ったうどん、天ぷら、餅、煎餅が製造されるようになっている。
☆救荒食とソテツ地獄
かつて琉球王国時代に琉球の王が救荒食として栽培を奨励したと言われる。
奄美群島では、ソテツの種子(実)を「ナリ」と呼び、そこから採取した澱粉を煮た糊状のものを「ナリガイ」と称して救荒食とした。
このように奄美・沖縄地域では、飢饉の際にソテツを救荒食として飢えを凌いだ歴史があったが、正しい加工処理をせずに食べたことで食中毒により死亡する者もいた。
特に、大正末期から昭和初期にかけて、農業や経済的状況、戦争関連恐慌、干魃や不作などにより一部地方や島では重度の貧困と食糧不足に見舞われた沖縄・奄美地域は、ソテツ食中毒で死者を出すほどの悲惨な状況にまで陥り、これを指して「ソテツ地獄」と呼ばれるようになった。
☆薬用としてのソテツ
日本の薬局方には収載されていないが、 中国では漢方薬として、葉・種子・茎・花・根が薬用になるとされている。
葉には止血・解毒・止痛の効果があるとされ、胃薬や血止めの薬にされる。
種子は男性機能増進や腰痛、打ち身などに使われる場合があるが、前述の通り有毒であるため、素人判断での使用は危険である。
根や花は血行を良くするとされ、喀血や打ち身などに効くとされる。
根には腎臓機能を高める効果もあるとされる。
大正期には実が薬用になるとして本土の大都市で販売されたが、誤った製法を用いたため中毒事故を起こす事もあった。
奄美大島では、食用に中身を抜いた殻を燃やした煙を蚊除けにしたり、葉を緑肥にしたりしている。
by: Net surfing🏄♂️Informations
Kazyan's Flowers Museums
2020/2/26//am 05:15' upload