正月明けの投稿で話題にしてた『8番出口』
あのゲームをどう映画化するのか、その興味だけで封切り直後に観に行ってまいりました。

結論から言いますと、賛否分かれる作品かと。
そんで、わたしは

大好き‼️
です。

いろんな意味で沁みた。

まず、音楽。
ラヴェルの『ボレロ』を使っているのに、感動。
ボレロは8番出口の世界観そのものなんです。
ボレロって最初から最後まで聴いたことあります？
全部聴いたことない人は是非聴いてみて！
曲全体が、ひとつのクレッシェンド、同じリズム、同じテンポ、
たった2つのメロディが楽器を変えながら(ここ、大事)、ただただ繰り返されるのみ…しかも最後の2小節はいきなり転調して終わるという…😂
そんなんが15分も‼️
ニノ(主人公)は、そんな脳みそが溶けそうな音楽を地下鉄車内でイヤホンつけて聴いてます。

そしてボレロは8番出口の世界観にリンクしている。
出るに出られない無限ループ、だけど、異変という違った変化。
異変に気づけよ! そしてクライマックス、ラストだよ!! 熱盛ッ!!

突如おじさんワールドに移行するところも傑作としか言いようがありません。
ネタバレはしませんので、書きませんが、たかがゲームである仮想世界で、人が人であるための根本的なフィロソフィーを突きつけられた感がしましたね。

そして、ニノの自然だけど緻密に計算し尽くされた あの演技は、ずっと昔、『青い炎』時代から、高く評価していたのですが今回も期待を裏切ってくれないニノでした。センスいい👍

95分という短さで、ゲームの世界観と人間の本質、津波を連想させるという事で注意喚起されましたが、あの演出があればこその何とも言えぬ哀しみの余韻、そして希望の光が垣間見えたのであります。


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