ハンカチノキ

ミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木。中国西南部の標高2000mの森林中に自生する。19世紀後半に中国でプラントハンティングをしたフランス人アルマン・ダビッド神父によって発見された。日本では公園などに植栽される。樹高20m。葉は互生し、広卵形で縁に粗い鋸歯がある。花期は4～5月。枝先の葉腋から、大きな白いハンカチを二つ折りにしたような2個の総苞片に包まれた球形の花序を出し、雄花多数と両性花1個をつける。萼や花弁はなく、雄花の雄しべは長くて葯が赤く、両性花の雌しべは黄緑色。果実は核果。3～4㎝の長卵形で秋に茶褐色に熟す。

白いハンカチを垂らしたような花の姿からこの名がある。別名ハトノキは、白い鳩が飛んでいるように見えることによる。いずれも英名の直訳。

出典『樹木の事典600種』『都会の木の花図鑑』『花木・庭木』『日本の樹木』『自然科学ハンドブック 樹木図鑑』『由来がわかる 木の名前』