醜男さんのシナアブラギリ,支那油桐,オオアブラギリの投稿画像

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2022/05/28

支那油桐(シナアブラギリ)／大油桐(オオアブラギリ)

トウダイグサ科アブラギリ属の落葉小高木。中国原産。油桐(アブラギリ)の近縁種でよく似るが、本種は花や果実がアブラギリより大きい。種子から油を採るためにアジアで広く栽培され、日本でも関東南部以西で野生化している。葉は長さ20㎝前後で、3浅裂か不分裂。秋は黄葉する。花期は5～6月。白い花はオレンジ色の模様があり美しい。果実は径5㎝ほどで、大きく先が尖り、秋に緑から褐色に熟す。

近縁種でよく似たアブラギリは江戸時代初期に中国から渡来した。アブラギリの種子から搾った桐油(とうゆ)は、灯火、油紙、番傘、提灯などに使われた。古くから種子の油を食用や塗料用に用いた荏胡麻(えごま)に対比して、有毒で食用に適さないので毒荏(どくえ)といわれてきた。桐の仲間ではないが、葉が桐に似ていることから名前に桐がついた。

出典『秋の樹木図鑑』『里山の花木ハンドブック』『草木の種子と果実』『日本の樹木』『樹木の名前』