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醜男
2021/11/13
山茱萸(サンシュユ)
ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。中国原産で江戸時代に中国から薬用として渡来した。庭や公園に花木としても植えられる。花の少ない早春、葉の出る前に黄色の花が木全体に咲くのでよく目立つ。枝は斜めに立ち上がり、直径4~5㎜の小さな花が1ヶ所に20~30個かたまって咲く。小さな花の花弁は4枚で、先が尖って反り返る。果実は1.5㎝ほどの楕円形で、秋に熟すと赤くなり、噛むと甘味が少なく酸味と渋みがある。
茱萸の茱は朱色の実を表し、萸の臾は両手で物を垂らし揺さぶってその一つを抜き取ることを表す。従って山茱萸は山にある朱色の実を下げる植物を意味する。サンシュユという名前は漢方薬名に由来し、江戸時代中期に薬用として渡来し栽培されたためにこう呼ばれる。徳川八代将軍吉宗が行った享保の改革では、有用な植物の輸入が積極的に行われ、薬になる植物がこの時代に多く渡来している。サンシュユはその1つで、種を抜いて乾燥させた果肉は、煎じたり、そのまま薬酒にしたりして用いる。かつて春黄金花(ハルコガネバナ)が和名として提唱されたが、今もサンシュユと呼ばれる。秋になる実が珊瑚のように美しいことから秋珊瑚(アキサンゴ)の別名もある。
出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『薬草の呟き』『樹木の名前』
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サンシュユ
山茱萸
ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。中国原産で江戸時代に中国から薬用として渡来した。庭や公園に花木としても植えられる。花の少ない早春、葉の出る前に黄色の花が木全体に咲くのでよく目立つ。枝は斜めに立ち上がり、直径4~5㎜の小さな花が1ヶ所に20~30個かたまって咲く。小さな花の花弁は4枚で、先が尖って反り返る。果実は1.5㎝ほどの楕円形で、秋に熟すと赤くなり、噛むと甘味が少なく酸味と渋みがある。
茱萸の茱は朱色の実を表し、萸の臾は両手で物を垂らし揺さぶってその一つを抜き取ることを表す。従って山茱萸は山にある朱色の実を下げる植物を意味する。サンシュユという名前は漢方薬名に由来し、江戸時代中期に薬用として渡来し栽培されたためにこう呼ばれる。徳川八代将軍吉宗が行った享保の改革では、有用な植物の輸入が積極的に行われ、薬になる植物がこの時代に多く渡来している。サンシュユはその1つで、種を抜いて乾燥させた果肉は、煎じたり、そのまま薬酒にしたりして用いる。かつて春黄金花(ハルコガネバナ)が和名として提唱されたが、今もサンシュユと呼ばれる。秋になる実が珊瑚のように美しいことから秋珊瑚(アキサンゴ)の別名もある。
出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『薬草の呟き』『樹木の名前』